【オーディオ教養強化辞典】帯域ごとにユニットを分ける意味、セパレート2ウェイとは? | Push on! Mycar-life

【オーディオ教養強化辞典】帯域ごとにユニットを分ける意味、セパレート2ウェイとは?

私たちが聞くことができる周波数帯域は、20Hz~20kHzと言われている。全帯域をひとつのスピーカーで、歪みなく且つフラットに再生できたとしたら、セパレート2ウェイなどのスピーカーは要らないであろう。

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私たちが聞くことができる周波数帯域は、20Hz~20kHzと言われている。全帯域をひとつのスピーカーで、歪みなく且つフラットに再生できたとしたら、セパレート2ウェイなどのスピーカーは要らないであろう。

ホームでもカーでも、高域を専用で再生するスピーカーをトゥイーター。中域専用のものをミッドレンジ(またはスコーカー)。低域専用で再生するものをウーファー。そして、それより下の超低域を補うものをサブウーファーと呼んでいる。スピーカーは再生できる帯域が限られていると考えてほしい。特定の周波数帯に専念して再生するほうが、質や能率、歪み、過渡特性に優れている。一般的なフルレンジと呼ばれるユニットは、ワイドレンジとスペックに明記されていても、超低音も超高音も全帯域をカバーすることは事実上ムリだ。ということで帯域を分割、各ユニットが担当するわけである。

トゥイーター、ミッドレンジ、ウーファー、サブウーファーは各々、得不得手がある。というのも大口径ウーファーは、低域再生には強いが、高域再生が苦手。逆に小口径スピーカーは高域再生が得意だが低域再生は苦手だ。どんなスピーカーでも振動板があり、音声信号を通し、振動板が空気を動かして耳に到達する。上記で述べたように、担当する帯域は決まっていて、高音を再生するトィーターに低音の信号を入れてしまうと振動板を壊してしまう。

スムーズに動いてくれる範囲(帯域)をピストンモーションの領域と呼んでいる。ここの領域を上手く使うことで、歪みの少ない綺麗な音を再生することができる。周りを見てみると、フルレンジスピーカーは、一部のマニアは別として、見かけることは少なくなってきた。ちょっと難しい表現であるが、8オクターブの領域をスムーズに再生するためには、2ウェイ以上のシステムが好ましい。車内という環境、トゥイーターは上部、ダッシュ脇、ミラー裏やAピラーにセット。中低域を再生するミッドウーファーは、ドア位置に付いているクルマが圧倒的だ。2ウェイや3ウェイの使い方は、またの機会に説明したいと思っている。

《永松巌》

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