【GARMIN vivosmart HR J インプレ後編】常時心拍計測で始まる健康管理生活 | Push on! Mycar-life

【GARMIN vivosmart HR J インプレ後編】常時心拍計測で始まる健康管理生活

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Edge520Jとペアリングしてみたが、まったく問題なく認識してくれた。
  • Edge520Jとペアリングしてみたが、まったく問題なく認識してくれた。
  • 実際に走行してみても、使用感はまったく問題ない。これを使うとチェストバンドタイプのセンサーにはもう戻れないと感じる。
  • パソコンにフリーソフトのGARMINエクスプレスをインストールすることで、本機を認識させ、各種設定やソフトウエアのバージョンアップができる。
  • 本機のデータはクラウドサービスのGARMINコネクトにアップロードして管理する。ライフログのデータはこのように表示される。
  • 心拍計のデータはこのようにグラフにして表示できる。グラフに途切れた部分があるのは、入浴時に外しているため。
  • 本機は就寝時の体の動きをGセンサーで記録し、グラフ化して表示する機能もある。また、動きの変化から睡眠状態を自動的に検出し、睡眠時間を記録してくれる。
  • 心拍のデータは7日分、4週間分などをこのようなグラフにすることもできる。
  • ステップ数のデータもこのようにグラフ化できる。デスクワークの多い筆者の運動不足が否応なく明らかになってしまう。
アクティビティトラッカーとしての機能に加えて、トレーニングウォッチとスマートウォッチの機能も取り込んだ『vivosmart HR J』。ここからはvivosmart HR Jを実際に使ってみながら、その使用感や、ここまで紹介できなかった機能を取り上げていこう。

◆機能、性能は文句なし

まず腕に巻いて一通り操作してみた。本機は物理的なボタンは一つだけで、それ以外の操作はディスプレイをタップ、あるいはスワイプして行う。非常に小さなディスプレイなので少し慣れは必要だが、スマートフォンを使っている人ならとくに問題なく操作できるだろう。

つぎに装着感だが、これはやはり従来の「vivosmart」や「vivofit」とは少し異り、大きさを感じてしまうのが正直なところ。例えば服を脱いだり着たりするときに引っかかりやすい。もちろんこれは日常生活のじゃまになることがほとんど無かった先代のvivosmartと比較しての話で、腕時計をしていると思えばわざわざ不満としてあげるほどのことではない。ただ、アクティビティトラッカーは腕時計より小さくあって欲しいとも思う。

装着感でもう一つ報告しなければならないのは、光学式心拍計についてだ。センサー部分が本体裏面にせり出した形なので、さすがにこれは違和感があるのではないかと、装着前には考えていた。しかし、実際に装着してみると、まったく気にならない。というより、手首の触覚では、センサー部分がせり出していることを認識できない。これなら問題ない、しっかりと考えられた形状だと感心した。

しかし、1日つけたままにしていると、その感想もまた変わってきた。つねに手首にピッタリと密着しているセンサー部分が気になってくるのだ。具体的にいえば、まったく空気が通らないため、ムレて痒くなってくる。これまでvivosmartやvivofitを試用するときは、入浴時以外は一切外さすに何日も過ごした。しかし、本機ではそれは無理だ。入浴時意外も一日に何度か外したくなる。そこで、デスクワークをするときは外して机の上においておくことにした。

筆者はもともと腕時計やアクセサリーを身につけるのが嫌いというか苦手なので、本機をずっとつけていても気にならない人もたくさんいると思う。しかし、光学式心拍計が装着感の面ではかなりマイナス要素なのは確かだ。では、心拍を測定することで、そのマイナスを帳消しにするメリットがあるか?


◆心拍計のメリットはいつでもすぐにアクティビティをはじめられること

心拍を測定するメリットは運動時なら間違いなく大きい。本機はアクティビティを計測する機能があるので、いつでもどこでも心拍測定付きの運動の記録ができる、つまり、運動する前にわざわざ心拍計を付ける手間がかからないのが大きなメリットだ。本格的にランニングをするならそれなりの準備をすることは面倒ではないが、自宅で毎日腹筋をするとか、ちょっと散歩をするといった場合、いちいちハートレートセンサーを胸に巻くのはかなり面倒。もっといえばランニングウォッチなどを用意するのも面倒だ。しかし、本機をいつも腕に巻いていれば、ボタンを押すだけでいい。

また、前述した安静時心拍数を正確に計測できるのもメリットだ。筆者は以前に目が覚めた時の脈を自分でとる方法で安静時心拍数を計測したところ、58くらいだった。資料によっては椅子に静かに座っている時の脈を安静時心拍数とすればいいとしてある場合もあるが、それだと70を超えてしまう。しかし、本機で自動計測した安静時心拍数は、なんと47。これをみると、安静時心拍計は本機のような装置がないと測定できないと感じる。

一方、運動していない時、つまり、仕事中や睡眠中の心拍をつねに測ることについて具体的なメリットがあるのかというと、明快に応えるのは難しい。しかし、心拍数はどれくらい激しく運動しているかという指標なので、自分がいつもしている仕事、趣味、あるいは散歩や入浴が、どのくらい運動になっているのか、知るとことができる。それがすぐに役に立つことはなくても、知っておいて損はないだろう。

それともうひとつ。筆者が試用したデータを確認してみると、睡眠中に心拍数が130以上に急上昇していることがあった。調べてみると、脈が異常に速くなるのは不整脈のうちの頻脈と言われるもので、軽度のものは意外とありふれた症状であるらしい。筆者の場合は自覚症状がなく、数週間で1回だけなので何らかのエラーかもしれず、もう少し様子を見ることにした。不整脈をちゃんと調べるには心電図が必要であり、本機のような心拍計が医療的な検査に役立つとはいえない。しかし、思わぬ病気の発見に繋がるといった効果もありそうだ。



◆心拍データ転送モードは便利だがUIに課題も

階段を登った階数を数える機能も少し検証してみた。まず、エスカレーターやエレベーターまでカウントしてしなうことはないか。これは全く無かった。おそらく、気圧高度計による上昇と歩いている振動を同時に検出した時にカウントするのだと思われるが、エスカレーターやエレベーターで多少足踏みをする程度では誤検出しない。本機で足踏みすればおそらくカウントされてしまうだろうが、そんなことをする意味は無いし実験もしなかった。

ただ、階数を正確にカウントできるわけではなく、駅の非常に長い階段を登った時などは、一気に登ると1階とカウントするのに、途中で一度止まると、そこで1度カウントしてしまい、残りを登るともう1一度カウントするといったこともあった。ちなみに、どのくらい登ったら1階分とカウントするかは、設定によって変更することができる。しかし、フロアの間隔は住宅と駅、ショッピングセンターなど建物によってまちまちだ。いずれにしてもあまり正確にカウントすることはできないと思われるが、本機の趣旨からすればそれはまったく問題無いだろう。この機能のおかげで、エスカレーターでなく階段を選んでいる努力を数字として残せるようになったのは嬉しい。

続いて、心拍データ転送モードも試してみた。今回はサイクルコンピューターの『Edge 520J』にワイヤレス接続して使ってみる。当然ながら、胸に巻くチェストベルトタイプとは比較にならないほどの快適さだ。チェストタイプは後ろ姿がまるでブラジャーをしているようだと嫌う男性も多い。筆者はそういったことは気にしないが、今の時期だと、センサーに水をつけて装着する(冬は水をつけないと使えない)のは冷たくて、一瞬身構えてしまうほど。本機ならそんな嫌な思いをしなくて済むのは嬉しい。また転送モードにすると本機の表示は心拍に固定されて他の機能は使えなくなるのだが、ライフログデータはしっかりと記録している。心拍モードにしたまま、戻すのを忘れてもライフログデータが途切れてしまうことはない。

ただ、この転送モードにはひとつ問題がある。転送モードにする操作がやや煩雑なのだ。メニューの深い階層を呼び出す必要があり、トレーニング直前におこなうには少々面倒な作業だ。機能面では問題なく、ユーザーインターフェースだけを改善すれば良い程度のものなのでバージョンアップで容易に変更できるだろう。

ニッチな用途をもカバーすべく新しく投入されたカテゴリーの商品だけに、改善すべきポイントや練り込み不足な機能もあるにはあるが、アクティビティトラッカーとしての基本機能や心拍計による健康状態把握のメリットといった長所を覆い隠すものではない。GARMIN vivosmart HR Jは、新しい一石をこの市場に投げ込んだ意欲作であることは間違いない。
《山田正昭》

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