アンティフォン 松居邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.87 「2016年のカーオーディオ・シーンに期待したいこと」その2 | Push on! Mycar-life

アンティフォン 松居邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.87 「2016年のカーオーディオ・シーンに期待したいこと」その2

新たな年を迎えたこの機会に、今後のシーンに期待したいことを、松居さんに自由に語っていただいている。その2回目となる今回は、読者の皆さまに向けた、とある“提案”がテーマだ。じっくりとお読みいただきたい。

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アンティフォン 松居邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.87 「2016年のカーオーディオ・シーンに期待したいこと」その2
  • アンティフォン 松居邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.87 「2016年のカーオーディオ・シーンに期待したいこと」その2
  • こちらは、アンティフォンの“仕事車”ハイエース。このクルマにもこだわりのシステムが搭載されている。フロント2ウェイは、フォーカル+ディナウディオ。
  • 荷物が載ったリアスペースの、右側のウォールに注目していただきたい。しっかりとサブウーファーも2発セットされている。
  • TOYOTA・ハイエース byアンティフォン

新たな年を迎えたこの機会に、今後のシーンに期待したいことを、松居さんに自由に語っていただいている。その2回目となる今回は、読者の皆さまに向けた、とある“提案”がテーマだ。じっくりとお読みいただきたい。

前回からの続きである。年の初めに、思いつきを勝手に述べさせていただいている。

ところで僕にとってのオーディオとは、趣味が高じたものとはいえ、あくまでも「仕事」だ。それに対してクルマは、いまでも「趣味」として大好きである。

しかしながらそこにオーディオを積むと、「趣味」のものであったはずのクルマが、「仕事」と「趣味」が絡み合う存在となる。

所有しているクルマすべてに、オーディオシステムを装着している。それはデモカーとしてお客様に参考にしてもらうためのものでもあるので、オーディオを搭載することは「仕事」の範疇だ。

そしてそれらをすべて、普段は自分が使用している。クルマは趣味なのだけれど、運転する時は打ち合わせや納品のための移動時間がほとんどなので、その意味でもクルマは「仕事」よりの存在となっていく。

とは言え、“クルマの中で音楽を聴く”という行為は、やはり「趣味」的な色彩が濃い。とにかく自分が乗るクルマにはHi-Fiなカーオーディオがないと始まらない。クルマの中で音楽を聴くことがたまらなく好きだからだ。

これはすでに中毒と言えるレベルで、ある程度以上のHi-Fi度でないと、何か不愉快な気分になってしまう。症状としては、かなり進行した状態だ。そしてそのシステムも、進化という刺激がないと、快感はだんだんに薄れてゆく。なので、新しい情報にはアンテナを張っておいて、ピンときた事柄は試してみたり、取り入れてみたりを繰り返している。

実は、そうした刺激を、コンテストの審査員を仰せつかった時にも多く受けている。

オーディオの魅力は、クルマや建築のそれと似ていて、「思想」を反映するものだ。例えば、自分と同じコンポーネントのクルマに乗って、自分がチューニングした時と違うイメージと出逢うこともできる。これがとても刺激になるのである。

メーカーの製作したデモカーは、万人受け的セッティングになっていて、ある意味、冷静な音楽表現となっていることが多い。しかしながら、エントラントのクルマでは、その装置の別な魅力に出逢えたりすることもあり、とても刺激的な機会なのである。

もし可能であればだが、サウンドコンテストもいつもジャッジされるだけではなく、たまには”ジャッジをするコンテストがあっても良いのでは”と思ったりする。

現実的にはピープルズチョイスで、「自分好み」というのではなく、冷静に、分析的に項目別に行うやり方で聴いてみてはいかがだろうか。

以前にも触れたがオーディオは自己満足の世界だが、自分だけの世界に閉じこもっているうちに、世間から取り残されてしまったりして、そうならないために、自分以外のオーディオを「分析的に試聴する事」を”練習”するのも良いのでは、と思いついた。

楽器の練習でいうところの教則本練習みたいなもので、退屈だけどそれをやっておくと、いざ音楽と対面したときに良い効果が現れたりするのと同じで、冷静に自分の感覚を分析できるのではないだろうか。

というわけで今回は、「趣味」のカーオーディオをより深めていっていただく上での提案的なことを綴らせていただいた。皆さんの2016年のカーオーディオライフを、より一層充実させていただきたいと思う。多くの「刺激」と出逢って、オーディオシステムを進化させていただきたいものである。

《松居邦彦》

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