ゼネラルモーターズ・ジャパンは12月8日、今後発売するキャデラックとシボレーの全モデルにApple CarPlayを標準装備すると発表した。CarPlayへの対応を機に、従来オプション設定だった統合制御ナビも同時に全車に標準搭載するという。
CarPlayは統合制御ナビのモジュールを介して作動する形をとる。GMジャパンの石井澄人社長は「我々もディスプレイオーディオで対応すれば、ナビは要らないのではないかという議論をものすごくした」と明かす。
しかし「CarPlayはVICSに対応していないことや、ルート再検索がUターンして戻れという指示になってしまうことがネックになった。というのもアメリカのように道路が広ければそれでも問題ないが、日本では一方通行の道があちらこちらにあって、そう簡単にUターンできない。やはりう回路をきちんと提示することが必要になる」ことから、統合制御ナビで補完する形をとったという。
ただ石井社長は「そうしたところが熟成していけば、コストを考えればディスプレイオーディオでの対応という方向になっていくのではないか」とした上で、「我々としてはお客様からのフィードバックをもらいながら次のステップを考えていきたい」との考えを示した。