日野のブースでは、ダカールラリー2014で排気量10リットル未満クラス優勝を果たした『レンジャー』を展示。その迫力ある勇姿がギャラリーの注目を浴びている。
日野は“情熱をはこぶ。夢をとどける。”というブーステーマの下、燃料電池バスのコンセプトモデルや大型ハイブリッドトラックを出品。レンジャーはそうした同社のチャレンジスピリットを一心に集めたドリームマシンともいえる。
無数のステッカーを貼り、車高をグッと上げたスタイルは、近くで見ると迫力満点。階段を上がって、ラリーコンピューターなどを取り付けたコクピットを覗(のぞ)くこともできる。日野の各販売会社から選ばれたメカニックによる、1本150kgものタイヤ交換のデモンストレーションも目玉のひとつだ。
来年1月2日にアルゼンチンのブエノスアイレスをスタートする「ダカールラリー2016」のトラック部門参戦に向け、新型マシンは既に横浜港を出港。今回の車両はエンジンとサスペンションを強化し、300kgの軽量化にも成功。新機構の吸排気系部品を組み付けた9リットルのエンジンを搭載した。
「今年8月のモンゴルラリーでは、こうした様々な改良の結果、平均速度が10%上がりました。ダカールではクラス7連覇はもちろん、総合でも上位を目指したい」と同社総合企画部の諏訪寛道氏も意気込む。
「このブースには、ダカールラリーの年表や過去に受賞したトロフィーなどを展示したギャラリーも併設しているので、日野のチャレンジスピリットの一端を見てほしい」とアピールしている。