ドイツの実力ブランド“rainbow”から 新機軸DSP『DSP1.8 + WiFi Module』登場! 能力のすべてを緊急リポート!! #3: DSP機能解説編 | Push on! Mycar-life

ドイツの実力ブランド“rainbow”から 新機軸DSP『DSP1.8 + WiFi Module』登場! 能力のすべてを緊急リポート!! #3: DSP機能解説編

Wi-Fiストリーミングに対応した、話題のデジタルシグナルプロセッサー、“rainbow”(レインボウ)『DSP1.8 + WiFi Module』。その能力のすべてをお伝えしている当特集。今週は当機のDSP機能の中身に迫ってみたい。写真を交えながら詳細を解説していく。

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ドイツの実力ブランド“rainbow”から 新機軸DSP『DSP1.8 + WiFi Module』登場! 能力のすべてを緊急リポート!!


Wi-Fiストリーミングに対応した、話題のデジタルシグナルプロセッサー、“rainbow”(レインボウ)『DSP1.8 + WiFi Module』。その能力のすべてをお伝えしている当特集。今週は当機のDSP機能の中身に迫ってみたい。写真を交えながら詳細を解説していく。

『DSP1.8 + WiFi Module』のDSP能力について解説していくにあたり、真っ先に触れておきたいことがある。それは、調整操作もWi-Fi接続で行える、ということ(調整はiPad、もしくはWindows PCで行う。PCがWi-Fiに対応していない場合は、USBケーブルで接続して行う)。

ワイヤレスで調整が行えるのは、相当に便利だ。メリットは2点。1点目は、プロセッサー本体のインストール位置の自由度が広がること。ケーブル接続が前提となると、音を聴きながら調整したいので、設置場所はおのずと運転席近くにせざるを得ない。しかし『DSP1.8 + WiFi Module』なら、ラゲッジルームにインストールしたとしても、運転席での調整が可能なのだ。

そして2点目。ケーブルを接続する煩わしさがないこと。本体をシート下にセットした場合には、接続のたびにシート下を覗き込まなくてはならないし、暗がりで端子を探すのも大変…。ケーブルの接続作業はわずか1工程だが、毎回毎回だと結構つらくなってくる。また、ケーブルの長さがぎりぎりだったりすると、調整中ずっとストレスを感じることに…。ワイヤレスで行えるならば、それらの不便とは無縁なのだ。

さて、次からは調整機能そのものについて詳しく解説していく。特長を1つずつみていこう。

まずは、イコライザーが“ch独立”であることに注目したい。ハイエンド機でもスタンダードなのは“左右独立”だが、当機ではchごと個別に調整可能なのだ。車室内は左右で形状が異なっているので、周波数の乱れも左右で異なる。よって“左右独立”が採用されているのだが、それを“ch独立”とすることでさらなる詳細な調整が可能となる。下の写真が、その調整画面だ。各chごとで、イコライザー調整、さらにはクロスオーバー調整、タイムアライメント調整、位相切り替えまでを一画面の中で行える。


ch別調整画面

ch別調整画面


それぞれをきめ細かく行えることも特長の1つだ。まずはイコライザー。バンド数は30バンドあり、しかもグラフィックイコライザーではなく、パラメトリックイコライザーである。各バンドの周波数帯を変更できるので、特性の乱れに対してピンポイントで対処できる。

クロスオーバーに関しては、すべてのchでハイパスとローパスの両方が行え、そしてフィルタータイプも3種類から選べる。フィルタータイプまで選択できるDSPは少数派だ。スロープは-30db/octまでの中から選択可能だ。

これらは前述のとおり各chごとで行うのだが、全体を俯瞰して確認することも可能だ。下の写真はイコライザー調整を全体的に確認する画面。各chごとのイコライザーカーブと、さらに全体のイコライザーカーブが1つの画面で確認できる。全体のイコライザーカーブは、クロスオーバーの値も反映される。クロスもレベル(音量)にダイレクトに影響するので、これはとても理にかなった表示方法だ。


イコライザー画面

イコライザー画面


そして次の写真はタイムアライメントの調整画面。タイムアライメント調整も全体表示が可能だ。そして便利なのは、入力単位が、ms(ミリセカンド)、cm、インチから選択可能であること。タイムアライメントは、時間単位で調整するのが便利なときと、距離単位で調整するのが便利なときとある。人によって慣れもある。時間と距離、どちらでも調整できるのは、ユーザーフレンドリーだ。


タイムアライメント画面

タイムアライメント画面


さらには、クロスオーバー調整を全体で俯瞰できる画面も備えられている。この画面でも各chの数値を変えることが可能なので、全体のイコライザーカーブを確認しながらクロス調整を行うことも可能だ。


クロスオーバー画面

クロスオーバー画面


『DSP1.8 + WiFi Module』のDSP能力は、使い勝手、内容のきめ細やかさ、両面で優秀だと言っていいだろう。再生も調整も、ワイヤレスで行うことができる『DSP1.8 + WiFi Module』。単体DSPは今や、種類も豊富で選び甲斐があるジャンルとなっているが、その中でキラリと光る存在感を放っている。DSPの追加を考えている貴方。この『DSP1.8 + WiFi Module』も選択肢に入れて検討しないと、あとあと後悔することになりかねない。当機をお忘れなきように。

《太田祥三》

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