カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #96: LEXUS・CT200h(オーナー・砂田俊太さん) by Truth 後編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #96: LEXUS・CT200h(オーナー・砂田俊太さん) by Truth 後編

作りにも音にも抜かりのない、秀作カスタム・オーディオマシンをご紹介している当コーナー。今週は先週に引き続き、広島県の人気ショップ・トゥルース製作のCT200hをスペシャルフィーチャーする。今回は、オーディオシステムの詳細をリポート。フロントカスタムの写真とともに、じっくりとお楽しみいただきたい。

カーオーディオ カーオーディオ特集記事
カスタム・オーディオマシン Special Feature !!


作りにも音にも抜かりのない、秀作カスタム・オーディオマシンをご紹介している当コーナー。今週は先週に引き続き、広島県の人気ショップ・トゥルース製作のCT200hをスペシャルフィーチャーする。今回は、オーディオシステムの詳細をリポート。フロントカスタムの写真とともに、じっくりとお楽しみいただきたい。


スペシャル・3ウェイシステムが奏でる
珠玉のJLオーディオ・サウンド!

さて、このCT200h。先週の記事でお伝えしたとおり、長きにわたってじっくりとモディファイされてきたクルマであるのだが、音に対してもコダワリがフル注入されている1台だ。

どのようなコダワリが展開されているのかを、詳しく解説していこうと思う。ポイントは2つある。



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存在感を放つ13cmミッドレンジスピーカーは、ピラーの中で最大限容量を確保したエンクロージャーにセット。ミッドウーファーとミッドレンジが共に大口径なため、一見大きさを感じないが、ツイーターと見比べると大きさがよく分かる。AXM-P01の表示部は、オーバーヘッドコンソールにin!

1つ目のポイントは、ユニットチョイス。先週の記事でも触れたが、オーナーの砂田さんがカーオーディオを組むきっかけとなったのは、ショップのデモカーを聴いたこと。その音に感動したことがすべての原点だ。

そのデモカーには、アンプ & スピーカーをJLオーディオで固めたフルシステムが積まれていた。砂田さんはカーオーディオに魅せられると同時に、JLオーディオの虜になった、というわけだ。砂田さんのカーオーディオ・ライフは、“JLオーディオありき”でスタートしている。そしてそれが今もブレずに貫かれているのである。

ちなみ、JLオーディオのどこに惹かれているのかというと…。トゥルースの掛谷さんいわく、JLオーディオの魅力は“女性ボーカルの伸び”にあるとのこと。女性シンガーの楽曲を中心的に聴いているという砂田さんは、まさにその部分にKOされたのだ。

システムの詳細は以下のとおりだ。

ヘッドユニットは、純正ナビヘッドとiPodのWヘッド仕様。カロッツェリアのオーディオマスターユニット・AXM-P01を用意し、純正ヘッドの出力とiPodの出力をそれで受け、それをプロセッサー、カロッツェリアX・RS-P99Xに伝送している。純正オーディオが有するもろもろのコントロール機能はそっくりそのまま残した上で、同時にハイエンドシステムも構築する、という作戦だ。

そして、パワーアンプ以降はすべてJLオーディオで統一。アンプにはフラッグシップシリーズ“HDシリーズ”から、HD600/4×2台+HD750/1×1台を採用。フロント3ウェイにもまた、フラッグシップシリーズ“ZRシリーズ”をおごっている。そしてサブウーファーには10TW3-D4×2発をチョイス。サブウーファーのみ、インストールの都合を優先してミドルグレードの薄型モデルとしたが、それ以外は執心するブランドの最上位機種で固め、理想の音に向けて最良の布陣を敷いた。



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ベージュレザーとブラックレザーを貼り、スッキリと、かつ、高級感をキープしながらドアをフィニッシュ。ピラーはグレーのスエードで仕上げてある。ミッドウーファーのアウターバッフル面には、茶色のラッピングを施した。

さてお次は、2つ目のポイントについて解説しよう。

それは、フロント3ウェイのスピーカーレイアウト。このレイアウトに辿り付いたことで、CT200hのサウンドは一気に開花した。ここがまさしく“肝(キモ)”なのだ。詳細は以下のとおりだ。

ツイーターとミッドレンジに、13cmセパレート2ウェイコンポーネントである、ZR525-CSiを採用し、ミッドウーファーには、ZR800-CWを使っている。こちらは20cmミッドベースドライバーだ。写真を見るとあまりに自然にセットされていて、かつミッドレンジとの大きさの対比的にも通常の16.5cmミッドウーファーに見えるが、これは実は、8インチ・スピーカーなのである。

3ウェイ化する前は、16.5cmのZR650-CSiでフロント2ウェイを構成していたのだが、オーナーの砂田さんはそのサウンドに限界を感じるようになってきた。要は“耳が肥えた”ということに他ならないのだが、さらなるバージョンアップを画策する。その結論が、20cmミッドウーファーを用いての3ウェイシステムだったのだ。

これは想像以上に奏功した。まず低域の質が上がった。サブウーファーは搭載しているものの、低域再生を得意とする大口径ミッドウーファーに比較的下のほうまで受け持たせた。これにより、体の近くで低域を聴けることとなり、低域のドライブ感の向上を得ることができたのだ。

そしてミッドレンジ。本来は中低域を再生するミッドウーファーなのだが、ここでは中域だけを担当。それによりスピーカーの負担が減り、情報量も増した。さらに中域が目の前から発せられることにより音場が上昇。これは単純に3ウェイ化の恩恵だが、それを通常よりも口径の大きいユニットで行ったことにより、より迫力のある形でそれを実現できたのだ。さらには、ミッドウーファーが大口径タイプなので、サイズ的なバランスも丁度良い。



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センターコンソールの小物入れスペースを活用して、iPodホルダーを製作。このiPodがヘッドユニットとして機能している。リアドアには、以前まで使っていた16.5cm2ウェイスピーカー、ZR650-CSiを装着してある。

かくして、コダワリのユニットチョイス+スペシャル3ウェイシステムにより、狙いどおりのサウンドを獲得することとなった、このCT200h。シャープなカスタムを身にまといつつ、音に対しては大胆なアプローチが敢行されているのである。ドアに20cmミッドウーファーを装着する作戦は、簡単に真似できることではないが、現状のシステムに満足できていない方は、選択肢に入れてもいいかもしれない。ご参考あれ。

《太田祥三》
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