カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #92: VW・Golf IV R32 by to be Style(ショップデモカー) 後編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #92: VW・Golf IV R32 by to be Style(ショップデモカー) 後編

音にも作りにも情熱が注がれた秀作オーディオマシンをご紹介しているこのコーナー。今週も、群馬県の実力ショップ、to be Style製作のゴルフIVを取り上げる。今回は、フロントのカスタムとオーディオシステムにズームイン♪ どのようなこだわりが注入されているのか、詳細にリポートする。

カーオーディオ カーオーディオ特集記事
カスタム・オーディオマシン Special Feature !!


音にも作りにも情熱が注がれた秀作オーディオマシンをご紹介しているこのコーナー。今週も、群馬県の実力ショップ、to be Style製作のゴルフIVを取り上げる。今回は、フロントのカスタムとオーディオシステムにズームイン♪ どのようなこだわりが注入されているのか、詳細にリポートする。


ルックス & 質感にこだわりながら
極上サウンドをトコトン追求!!

本文では、オーディオシステムについて解説していく。

まずは、システムレイアウトからご紹介していこう。ちなみにこのゴルフIVは、昨年開催された『パイオニアカーサウンドコンテスト』ディーラーカー部門カロッツェリアXシステムクラスへのエントリー車両だ。というわけで、カロッツェリアXを主体としながら、そこにビーウィズのミラーメディアを加えての、至極のハイエンドオーディオカーとなっている。

使用ユニットは以下のとおり。ヘッドユニットが、カロッツェリアX・RS-D7XIII+ビーウィズ・MM-1、プロセッサーが同・RS-P99X。パワーアンプには最上位モデル、同・RS-A09Xをなんと4台も投入。そして、フロント3ウェイ+サブウーファーはすべてカロッツェリア・1000RSシリーズで統一している。



  • gallery picture #1

  • gallery picture #2


レザーとエクセーヌで各所をフィニッシュ。質感の違う2種類の素材を上手くバランスさせて、かつ変化も付けながら、全体を高品位に仕上げてある。ちなみに、グローブボックスの前には、サウンドデモ時に便利なように、CDスタンドが設けられている。

このシステムを鳴らし切るために、どのような工夫がされているのかを見ていこう。まずはツイーターとミッドレンジの取り付けに関して。ここでのポイントは2つある。1つ目は、取り付け位置。ツイーターからミッドベースまでの配置上の連続感を重視して大体の位置を決めた後、慎重に高さを微調整。メーターフードでの反射の影響から極力逃げつつ、見た目のバランスも十分に考慮して、そのせめぎ合いの中でベストなポジションが決められている。

2つ目のポイントは角度。車種やユニットによって角度決めのやり方を変えているとのことだが、今回はリスナーへの直向けを選択した。直接音をしっかり聴こうとする方法論だ。そしてそれを実行するにあたって、室内を適切に“デッド”な環境にすることにも取り組んだ。反射音を減らそうという作戦だ。エクセーヌを各所に貼ったことには、質感の向上のためだけではなく、できるだけ反射音を吸収しようとする狙いもあったのだ。

ミッドウーファーの取り付けにおいては、背圧の処理を徹底した。防振作業とともに、細心の注意を払いながらそれを行っている。



  • gallery picture #5

  • gallery picture #6

  • gallery picture #7


スピーカーはカロッツェリアの1000RSシリーズで統一。ドアも、ブラウンのレザーとエクセーヌを対比させるように使用している。要所にステッチも入れられていて、完成度はあくまでエレガント♪

そしてハイライトは、サブウーファーのインストール。ラゲッジに2発が組み込まれていて、それをステレオで鳴らしている。サブウーファーをステレオで鳴らすにはより高度な技術が必要とされているが、成功すると空気感をリアルに再現できるという。

工夫したポイントは、ボックスの固定方法。ステレオなので当然ボックスはそれぞれ別。しかも2つのボックスの間には約5mmほどのクリアランスを設定(間にはクッション材を投入)。振動の干渉を防いでいるのだ。その上で固定に万全を期してある。まずはフロアにベースとなる板をガチガチに固定。その上にフレームを作り、そこにそれぞれのボックスを固定している。

これは走行中にボックスが揺れるのを最小限に留めるための配慮だ。止まって聴くだけならここまでの固定は必要ないのかもしれないが、当然、クルマは走るもの。デモカーであっても走行中のことをもっとも重んじてインストールしてあるわけだ。走行時の安全 & 異音発生防止 & 高耐久性、ここまで考えられている。そしてその結果、止まってサウンドデモをする時にも、それは高音質化にも貢献する。より確実にサブウーファーユニットをドライブすることが可能になるわけだ。

高い美意識を持ちながら、同時に音へのコダワリをフル注入。こうして、スパルタンなルックスの中に熱い思いが充満した珠玉の1台が完成。お近くの方は、このクルマの音の実際を体験すべく、トゥービースタイルまで足を運んでみるベシ♪



  • gallery picture #3

  • gallery picture #4


ヘッドユニットはカロッツェリアXと、ビーウィズ・MM-1の2ヘッド仕様だ。ちなみにサウンドチューニングは現在、ボーカル重視の設定になっているとのことだ。ロックを聴いた時でも、楽器とボーカルがしっかりと分離するようなセッティングが施されている。

《太田祥三》
page top