カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #84: SUZUKI・SOLIO(オーナー・折笠俊夫さん)by SOUND WAVE 後編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #84: SUZUKI・SOLIO(オーナー・折笠俊夫さん)by SOUND WAVE 後編

サウンドにもルックスにも抜かりのない秀作オーディオマシンをご紹介している当コーナー。今週も、先週から引き続き茨城県の有名ショップ・サウンドウェーブ製作のソリオをスペシャル・フィーチャーする。今回はオーディオシステムの詳細をリポート。じっくりとお読みいただきたい。

カーオーディオ カーオーディオ特集記事
カスタム・オーディオマシン Special Feature !!


サウンドにもルックスにも抜かりのない秀作オーディオマシンをご紹介している当コーナー。今週も、先週から引き続き茨城県の有名ショップ・サウンドウェーブ製作のソリオをスペシャル・フィーチャーする。今回はオーディオシステムの詳細をリポート。じっくりとお読みいただきたい。


iPod touch & 純正ナビのWヘッドシステムで
カーオーディオライフをフルに楽しむ!

早速、システム・レイアウトから紹介していこう。

まずヘッドユニットは、純正ナビとiPod touchをWで活用。純正ナビにはアークオーディオのラインドライバー(ハイ/ローコンバーター)を噛ませて、デジタルシグナルプロセッサー、アルパイン・PKG-H800に信号を伝送。iPod touchからは、オーディオテクニカのHDMIトランスポートを介して同プロセッサーへと信号を伝送する。

パワーアンプはロックフォード・フォズゲートのパワーシリーズを採用。T800-4ad×1台、T600-2×2台、というラインナップだ。そしてフロントスピーカーがフォーカル・165KRX3 J-Active、サブウーファーがダイヤトーン・SW-G50×2、という構成。サブウーファーはステレオ使い。そして3台のパワーアンプですべてのスピーカーをマルチドライブしている。



  • gallery picture #1

  • gallery picture #2


シンプルなインテリアの中にあって、フロント3ウェイのインパクトが抜群。特にドアのミッドウーファーの角度が凄い。相当に角度が付けられていることが、全体写真からでもよくわかる。


システムレイアウト的なポイントは2点。1点目は、“W”ヘッドユニット仕様にしているところ。

普段聴きに使っているのはiPod touch。音源を同期させる時以外はクルマに常設している。そしてそれを100%の高音質で聴けるように、HDMIトランスポートを使用。iPod touchの音源をデジタルのままDSPに入力している。

そして純正ヘッド。これを残しておくことには大きな意味がある。音楽を楽しむためにはiPod touchを使えばいいのだが、純正ヘッドがあれば、地デジ、DVD、そしてCDも楽しめる。対応メディアの種類がぐっと増えるのだ。そして純正ヘッドには、役目がもう1つある…。

それは、“サウンド・コンペ出場時のヘッドユニット”というもの。サウンド・コンペの審査は、CDで行われることが多い。このクルマは先週に解説したとおり、全方位的にカーオーディオを楽しもうとしているクルマだ。コンペにも積極参加している。

というわけで、CDシステムが必要であり、かつその時にもしっかりと高音質が担保されていなければならない。“ラインドライバー”はそれを実現するためのキーユニットだ。これを介することで、ベストな状態で純正ヘッドの信号を取り込むことが可能になる。

Wヘッド仕様には意味があり、そしてそれぞれにこだわりが注入されている、というわけなのだ。



  • gallery picture #3

  • gallery picture #4

  • gallery picture #5


ミッドウーファーに角度を付けたことで、担当帯域を広めに設定することが可能になった。それによりミッドレンジの担当帯域を狭めることができ、ミッドレンジをストレスなく鳴らせているのだ。


そしてもう1つのポイントは、DSPがH800であること。なぜにこれがポイントかと言うと…。

その理由は以下だ。オーナーの折笠さんは調整も自分自身で行っている。そこも楽しむ重要な要素なのだ。ところが市販の単体DSPは、そのほとんどがパソコンを使って操作するタイプだ。しかしH800はPCを必要としない。気になった時にすぐに操作が可能なのだ。日常的に調整を楽しみたい向きには、これは相当な大きな利点。性能を信頼しているのはもちろんだが、操作のしやすさを考えて敢えてこれをチョイスしているのだ。当初は他ブランドのものを使っていたが、途中から当機にわざわざ変更した。“楽しむ”ための利便性を重視した、というわけだ。

さて、以上のように、考え抜かれたシステムレイアウトが構築されているこのソリオ。そしてその上で、インストール面での高音質化への取り組みも徹底。普段のドライブでグッドサウンドを満喫するため、そしてコンペで結果を出すために、音にとことんこだわって取り付けが実施されている(その詳細は写真とともにじっくりと解説していく)。



  • gallery picture #6

  • gallery picture #7

  • gallery picture #8


ツイーターとミッドレンジの取り付けにおいては、“2つを近くに”と“面を揃える”、以上の2つがポイントとなっている。位相を揃えるためにはそれが望ましい、というのがサウンドウェーブの考え方。メインモニターは純正ナビヘッド。


いかがだったろうか。超ハイエンドなモデルが使われているわけではないが、こだわりが深く、そして緻密なのだ。それもこれも、カーオーディオを楽しみ尽くすため。受動的にも能動的にも、1人でも大勢でも、考えられるすべての楽しみを享受できるようになっているのである。こんなカーオーディオ・スタイルも大アリだ。大いに参考にすべし♪



  • gallery picture #9

  • gallery picture #10

  • gallery picture #11


H800の表示部とiPod touchをナチュラルにカスタムインストール。iPod touchは操作がしやすように、ドライバーの近くにセットしてある。3台使っているパワーアンプのうち2台は、運転席 & 助手席シート下にそれぞれセット。HDMIトランスポートとH800の本体も助手席下にセットしてある。

《太田祥三》
page top