【RS Audio】フラッグシップシリーズ『マスターシリーズ』を徹底分析 #2: 試聴編 | Push on! Mycar-life

【RS Audio】フラッグシップシリーズ『マスターシリーズ』を徹底分析 #2: 試聴編

今年から新たに日本でのデリバリーが開始された、ドイツ発の気鋭ブランド『RS Audio』。先週の当記事で、フラッグシップスピーカー『マスターシリーズ』の詳細をお伝えしたが、今週はインプレッションをお届けする。

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【RS Audio】フラッグシップシリーズ『マスターシリーズ』を徹底分析

今年から新たに日本でのデリバリーが開始された、ドイツ発の気鋭ブランド『RS Audio』。先週の当記事で、フラッグシップスピーカー『マスターシリーズ』の詳細をお伝えしたが、今週はインプレッションをお届けする。


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日本初上陸のジャーマン・ブランド『RS Audio』フラッグシップモデル「マスターシリーズ」を徹底分析! #2: <span>試聴編</span>#1

日本初上陸のジャーマン・ブランド『RS Audio』フラッグシップモデル「マスターシリーズ」を徹底分析! #2: <span>試聴編</span>#2

日本初上陸のジャーマン・ブランド『RS Audio』フラッグシップモデル「マスターシリーズ」を徹底分析! #2: <span>試聴編</span>#3

今回試聴させていただいたのは、2ウェイコンポーネントの『マスター2』(価格/68万2500円)。製品概要をざっとおさらいしておこう。ツイーターは28mmのテキスタイルドーム型(シルクドーム)、リアルストーンから作り出されたレゾナンスチャンバータイプのストーンケースに収めれている。ミッドウーファーは、振動板に軽量・高剛性のカーボンファイバーが採用され、大型ネオジウムマグネットなどで構成される磁気回路をワンピース構造のアルミ製バスケット覆うという豪華な仕様。

2ウェイコンポーネントにはクロスオーバーネットワークが付属しているが、今回はスピーカーボックスに最適化した音響チューニングが行われているため試聴テストでは使用せず、ロックフォード・フォズゲート「3SIXTY.3」のアクティブクロスオーバーを3.6kHz@-6dB/octにセットして聴いた。ちなみに付属ネットワークのクロスポイントは、1.8kHz付近とのことだ。-6dB/octの緩やかなスロープ設定になっているという。

試聴環境もご紹介しておこう。プレーヤーとしてパソコンを使用し、シグナルプロセッサーに「3SIXTY.3」、パワーアンプはグラウンド ゼロのトップグレードにあたるリファレンスシリーズの4chモデル「GPZA Reference 4」を使った。ケーブルは、ラインにチェルノフ オーディオケーブルのトップモデル「TAC-Reference IC」。スピーカーケーブルはミューディメンションのアウトストラーダシリーズ「UDI-AS-1」をツィーター用に、「UDI-AS-2」をミッドウーファー用に使った。


日本初上陸のジャーマン・ブランド『RS Audio』フラッグシップモデル「マスターシリーズ」を徹底分析! #2: <span>試聴編</span>

この豪華なシステムからどんな音が聴けるのか、わくわくしながら試聴を開始した。

最初の一瞬の出音を聴いてぐっと引き込まれた。音の輪郭がシャープで余分なにじみがない。楽器の音がそのまま出ているという印象だ。レスポンスの速さに特にこだわっているとロベルト・スカラブリーノ社長が言っていたが、それがこのシャープさを生んでいるのだろう。音のツブ立ちが良く、各楽器の分離もすばらしく良い。

低域もよく締まっている。それでいてエネルギー感は十二分。ベースラインがぐいぐいと力強く躍動している。ボーカルもくっきりと前に出ているし、それでいて全帯域が自然なバランスだ。

音源をそのまま再生すること、余分な色づけをしないこともブランドポリシーだと聞いていたが、ポリシーどおりの音だと感じた。かっちり、きっちりと原音を再現している。ソリッドな印象もあるが、無機質な音ではない。音の旨味成分は十分に感じ取れる。まさしくクセがなく、とにかくナチュラルだ。

今回は2ウェイのみの試聴だったが、3ウェイの音も大いに気になる。近い将来試聴の機会を得ることができたら、またじっくりとご紹介したいと思う。

ハイエンドオーディオのユーザーに、また1つ強力な候補となるスピーカーが加わったことは確かだ。今後この『RS Audio』マスターシリーズを搭載したクルマが続々と登場してくるだろう。それらがどんなサウンドを響かすのか、大いに期待したい。

《太田祥三》

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