進化が顕著な注目すべき「カーアクセサリー」を厳選して紹介している当コーナー。今回は主にトヨタ車で便利に使える、動画再生用アイテムを紹介していく。ここにきて新たな選択肢も登場しているので、何を使うと良いのかまでを考察していく。
さて、運転中のドライバーがメインユニットのモニター等を注視するのは違法だが、同乗者はその限りではない。なので車内でもさまざまな動画系コンテンツが再生されることとなる。
なお昨今車内では、スマホのミラーリングにて、またはストリーミングデバイスにて動画が再生されることが増えている。で、そうするには車載メインユニットに「HDMI入力端子」が備わっている必要があるのだが、トヨタ車ではHDMI入力端子が装備されていない車種が少なくない。そしてさらには、アナログの外部入力端子も非装備である場合も多い。
そうであったら、トヨタ車用の“外部入力を追加できるメカ”である例えば「DataSystem(データシステム)」の『ビデオ入力キット(VIK-T72)』(価格:2万1780円)を使えば状況を変えられる。さらに「HDMI変換アダプター」も導入すればスマホのミラーリングとストリーミングデバイスの使用が可能となる。その他のさまざまな外部機器も接続できる。

または「車載用Android端末」を使うという手もある。トヨタ車純正ディスプレイオーディオは「Apple CarPlay」と「AndroidAuto」(以下、カープレイ)に対応しているので、車載用Android端末をUSB接続すればこれに格納してある動画系のアプリもモニターに映せて、操作もディスプレイオーディオのモニター上にて行える。
ちなみにカープレイ対応機は、スマホを繋いだとき動画系アプリは使えない。しかし車載用Android端末には動画系アプリを使えなくするいわば、リミッターを解除する能力が備わっている。なおこれを使う場合にはいわゆる「テレビキャンセラー」は不要だ。ディスプレイオーディオは動画を映しているという認識は持たず、対応アプリが繋がれているという状況となるからだ。

そしてここに来て、新たな選択肢が加わっている。「Kashimura(カシムラ)」から『Smart Car Player Stick(KD-278)』(価格:オープン、実勢価格:1万1980円前後)が発売されたのだ。当品は、カープレイ対応機にUSB接続することで、そのUSB端子をHDMI入力端子へと変換できるアイテムだ。
つまり、トヨタ車純正ディスプレイオーディオでスマホのミラーリングと『Amazon Fire TV Stick』等のストリーミングデバイスでの動画再生を行えるようになる。しかもあくまでもカープレイ接続なので、当品を使う場合にもテレビキャンセラーは不要だ。

なお当品は特に『Amazon Fire TV Stick』の使用に特化した仕様となっている。『Amazon Fire TV Stick』のホルダーのような形状をしていて、充電も付属のコネクターでスマートに行える。
ちなみに「Kashimura」からはカープレイ対応機のUSB端子をHDMI入力端子へと変えられるアイテムがさらに2機種リリースされている。汎用タイプの『Smart Car Player Stick(KD-278)』とミラーリングに特化した『Smart Car Player ミラーリングケーブル(KD-279)』も選択できる。

今回は以上だ。次回以降も気の利いた「カーアクセサリー」を選りすぐって紹介していく。お楽しみに(記事中の価格はすべて税込。実勢価格は編集部調べ)。
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