英タイムズ・ハイヤー・エデュケーション（Times Higher Education、THE）は9月21日（現地時間）、2016年の世界大学ランキング（The Times Higher Education World University Rankings2016-2017）を発表した。1位はオックスフォード大学。国内トップは東京大学で39位だった。
THE世界大学ランキングは、発表開始以来最大規模の79か国980大学を対象に、「教育」「研究」「論文被引用数」「産業界からの収入」「国際性」を評価する13の指標をもとに各大学をランク付けしたもの。評価基準は2015年発表のランキングと変わりないが、今回の発表からアルジェリア、ブルガリア、コスタリカ、クロアチア、ジョージア（グルジア）、クウェート、フィリピン、スリランカ、タンザニア、ベネズエラの10か国にある大学が新たに審査対象国として加わった。
総合1位はオックスフォード大学。2015年まで5年連続1位だったカリフォルニア工科大学は2位へ。3位から9位は2015年と同じ大学・順位で、それぞれスタンフォード大学、ケンブリッジ大学、ケンブリッジ大学、マサチューセッツ工科大学（MIT）ハーバード大学が続く。カリフォルニア大学バークレー校は2015年13位から順位を上げ、シカゴ大学と同順で10位以内へ入った。
国内首位は東京大学。総合39位にランクインした。2014年の23位から大きく順位を落とし43位となった2015年と比較し、4位順位を上げている。国内2位には京都大学が入った。京都大学は2014年59位、2015年88位、2016年91位と、徐々に順位を落としている。国内3位以下は、2位から大きく順位が離れるが201-250位に東北大学、251-300位に大阪大学と東京工業大学が続いた。なお、351-400位には2015年にランキング外だった豊田工業大学が入った。慶應義塾大学と早稲田大学は601-800位。
国別のランクイン大学数を見ると、世界最多はアメリカで148大学。2位はイギリスで91大学。日本は69大学、中国は52大学だった。2015年の結果と比較すると、ランクインした国内大学数は41大学から69大学へ28増加しているが、評価対象範囲も同様に800大学から980大学に拡大されているため、ランキングの裾野が広がっている。
詳細なランキングや指標ごとのポイント数は、THEのWebサイトですべて閲覧できる。アメリカのカリフォルニア大学バークレー校では今後、9月26日（現地時間）から大学などの教育関係者を対象とした「THEワールドアカデミックサミット（THE World Academic Summit）」が開催予定。THE世界大学ランキング2016-2017の考察や、世界トップ大学などの有識者による講演が実施される。
