【シネマ羅針盤】大スクリーン×生演奏…映画音楽の新たな楽しみ方 | Push on! Mycar-life

【シネマ羅針盤】大スクリーン×生演奏…映画音楽の新たな楽しみ方

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「インディ・ジョーンズ in コンサート」 - (C) 1981 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
  • 「インディ・ジョーンズ in コンサート」 - (C) 1981 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
  • 「E.T. in コンサート」  TM & (C) Universal Studios.
映画音楽ファンにとって、今年のアカデミー賞は特に印象的だったはずだ。御年87歳のエンニオ・モリコーネ(『ヘイトフル・エイト』)が作曲賞を初受賞し、壇上で涙ながらのスピーチを披露するとともに、同賞候補となったジョン・ウィリアムズを讃えたのだ。

ジョン・ウィリアムズといえば、誰もが一度は耳にしたことがある映画のテーマ曲を数多く手がける、文字通り、映画音楽界を代表するレジェンド。『ジョーズ』『未知との遭遇』『スーパーマン』『ジュラシック・パーク』、『ハリー・ポッター』シリーズとタイトルを聞いただけで、パッと胸踊る旋律が頭によみがえる。現在84歳。昨年は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のスコアを手がけ、その変わらぬ現役感でファンを歓喜させたばかりだ。

一方、アカデミー賞作曲賞に絞って、近年の映画音楽のトレンドを探ると「ナイン・インチ・ネイルズ」のトレント・レズナーが手がけた『ソーシャル・ネットワーク』、いま最も勢いがある作曲家アレクサンドル・デスプラが、オーケストラ用の楽器を一切使わずに、中央ヨーロッパの楽器を実験的に用いた『グランド・ブダペスト・ホテル』など、ミニマルな音像で作品の世界観を包み込むようなサウンドトラックが評価される傾向にある。

それはそれで映画音楽の幅広い可能性を示しており、大歓迎なのだが、ジョン・ウィリアムズを筆頭とした伝統的な作曲家が生み出す、スケール感たっぷりの楽曲が色あせることはない。そして、ここ最近、映画音楽の新たな楽しみ方として注目を集めるのが、大スクリーンでの映画上映と、フルオーケストラによる迫力の生演奏を同時に楽しむ「シネマ・オーケストラ・コンサート」だ。昨年は公開30周年を迎えた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』コンサートが大きな話題を集めた。

8月には満を持して、ジョン・ウィリアムズの代表作であり、今年公開35周年を迎える「インディ・ジョーンズ」シリーズ第1作『レイダース/失われたアーク<聖櫃>』、世界中を感動に包んだ『E.T.』のシネマ・オーケストラ・コンサートが東京・大阪で開催される。生演奏の醍醐味はもちろんだが、どちらの作品も大スクリーンで鑑賞する機会がほぼないだけに、当時を知る往年のファンと若い世代が、同じ空間で名作を体感する絶好のチャンスとなるはずだ。
《text:Ryo Uchida》

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