ヤフーは3月2日、政治・選挙情報ポータルサイト「Yahoo!みんなの政治」において、1月19日から各地で実施している高校生参加型企画「Yahoo!みんなの政治 社会課題アイデアソン」の特設ページを公開した。高校生が「選挙で争点にすべき」と考える課題について議論したレポートを順次掲載する。
総務省が調べた「国政選挙における年代別投票率」によると、20代の投票率は2013年の第23回参院選で33.37%(全世代投票率は52.61%、60代投票率は67.56%)、2014年の第47回衆院選では32.58%(全世代投票率は52.66%、60代投票率は68.28%)と、60代の投票率と比べて半分以下となっており、選挙権の18歳引き下げを前に若者の政治・選挙参加にはまだまだ課題が見られるという。
ヤフーでは、新たに選挙権を持つ若年層にもっと政治や選挙に対して興味を持ってもらうことを目的に、高校生参加型企画「Yahoo!みんなの政治 社会課題アイデアソン」を各学校と協力して各地で実施。総勢約500人の高校生が参加し、「選挙で争点にすべき」と考える社会課題について議論し、オープンデータをもとに分析、手書きのレポートにまとめて発表する取組みを行っている。これまでのアイデアソンでは、「ブラックバイトの増加」や「歩きスマホの危険性」「病院の不足」「犯罪件数の増加」など、多岐に渡るアイデアが出ている。
今回開設する特設ページでは、各学校のアイデアソンで発表されたレポートや実施風景を順次掲載していく。各学校でもっとも優秀だったレポートは、プロのデザイナーによるデータビジュアライズ作品として公開。現在、東京都立高島高校、千葉県立白井高校のアイデアソンについて公開している。
ヤフーでは、未来を担う存在である若年層の視点で作られたレポートを掲載することで、同世代が共感し、政治や選挙に興味を持つきっかけとなることを期待しているという。今後も、18歳選挙の開始に合わせて若年層に向けたさまざまな取組みを実施していく予定だ。