【インタビュー】松坂桃李、クマ役に挑戦!「“毛色”の違う仕事が続いています」 | Push on! Mycar-life

【インタビュー】松坂桃李、クマ役に挑戦!「“毛色”の違う仕事が続いています」

昨年、イメージを覆す悪役を相次いで演じた松坂桃李が、今度は『パディントン』の日本語ボイスキャストとして、イギリスが生んだ国民的人気者のクマ役に挑戦!…

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『パディントン』松坂桃李/photo:Ryo Uchida
  • 『パディントン』松坂桃李/photo:Ryo Uchida
  • 『パディントン』松坂桃李/photo:Ryo Uchida
  • 『パディントン』 -(C) 2014 STUDIOCANAL S.A.  TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington Bear (TM),Paddington(TM) AND PB(TM) are trademarks of Paddington and Company Limited
  • 『パディントン』(C)2014 STUDIOCANAL S.A.  TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington BearTM,PaddingtonTM AND PBTM are trademarks of Paddington and Company Limited
  • 『パディントン』松坂桃李/photo:Ryo Uchida
  • 『パディントン』(C) 2014 STUDIOCANAL S.A.  TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington BearTM, PaddingtonTM AND PBTM are trademarks of Paddington and Company Limited
  • 『パディントン』(C)2014 STUDIOCANAL S.A.  TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington BearTM,PaddingtonTM AND PBTM are trademarks of Paddington and Company Limited
  • 『パディントン』 -(C) 2014 STUDIOCANAL S.A.  TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington Bear (TM),Paddington(TM) AND PB(TM) are trademarks of Paddington and Company Limited

昨年、イメージを覆す悪役を相次いで演じた松坂桃李が、今度は『パディントン』の日本語ボイスキャストとして、イギリスが生んだ国民的人気者のクマ役に挑戦! 「最近は“毛色”の違う仕事が続いています」と好奇心に胸踊らせる姿は、まるでパディントンそのものだ。

原作は世界40か国語以上で翻訳された児童文学「パディントン」シリーズ。ペルーからやって来た礼儀正しいクマが、ロンドンで出会った親切なブラウンさん一家に“パディントン”と名づけられ、慣れない都会暮らしでドタバタを繰り広げる。すでに世界興収が320億円を超える大ヒットを記録。英国アカデミー賞で作品賞にノミネートされるなど、クオリティも折り紙つきで、松坂さんも「とにかく作りがうまいし、心が洗われる」と太鼓判を押す。

「僕が好きなのは、スリが盗んだ財布を落としたのを見て、パディントンが『落し物ですよ』って追いかけるシーン。勘違いが発端ですが、結果的にはスリを捕まえてしまうんですね。“お約束”な展開であっても、何事にも一生懸命なパディントンの行動だから、とても新鮮に見えて、意表をつかれる。スパイ映画のパロディもあったりして、作り手の遊び心が抜群にセンスいいですね。カラフルで近未来的なロンドンの風景も、見ていて楽しい」。

真摯で純粋。さらにイギリスびいきのおじさんから受け継いだ“英国紳士的”な礼儀正しさこそ、パディントンの大きな魅力だ(同じクマでも、テッドとは大違い!)。役作りでイメージしたのは「上京したての男の子」だといい、「疑うことを知らず、見るものすべてに新鮮な驚きを抱くピュアさを大切にしました。お風呂や歯ブラシでさえ、『これ、何だろう?』って楽しんでしまう。その分、少し危なっかしい面もありますが、それも可愛くて」。

『ドットハック セカイの向こうに』『くるみ割り人形』など声優経験はあるが、洋画吹き替えは初めて。「これまでのアフレコとはまったく違いましたね。日本語のセリフが尺(時間)に合わないこともあったので、ニュアンスを変えたり、アドリブを加えたりとかなり試行錯誤しました」。食事のシーンでは、松坂さん本人もパンを口に入れてみたことも。パディントンがセロハンテープでぐるぐる巻きになれば、自身も口元を抑えながらマイクに向かった。

パディントンを家族の一員として迎え入れるブラウン家の面々も、心配性のパパ、おおらかな性格のママ、反抗期を迎えたティーンの長女、宇宙飛行士を夢見る息子、お酒好きな親せきのおばさんと個性派ぞろい。「パディントンが自然と溶け込めるほどですもんね(笑)。パディントンとの出会いを通して、家族のきずなが改めて深くなるのが感動的だし、ピンチの場面で何事にも慎重だったお父さんが一肌脱ぐシーンは、思わずジーンときました」。

さて、始まったばかりの2016年も『人生の約束』、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督と初タッグを組む『秘密 THE TOP SECRET』と出演作が次々公開される。「ありがたいことに仕事の幅も広がっていますが、やはり目の前の仕事に全力で取り組む…それこそ、パディントンを見習って真摯に向き合うしかないですからね。俳優の仕事は終わりもないし、答えも見つからない。へこむことがありますが、常にベストを尽くしたいですね」。

《photo / text:Ryo Uchida》
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