【シネマ羅針盤】7代目ボンドは誰?『007 スペクター』公開で議論が再燃 | Push on! Mycar-life

【シネマ羅針盤】7代目ボンドは誰?『007 スペクター』公開で議論が再燃

シリーズ最新作『007 スペクター』公開を機に、ファンや映画関係者の間では「7代目ボンドは誰?」という議論が再燃している。以前から、6代目ボンドのダニエル・クレイグが「続投に消極的」だと報じられており、すでに新たなボンド候補が複数浮上している状況だ。

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『007 スペクター』 (C)2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC andColumbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved
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  • ダニエル・クレイグ-(C)Getty Images
  • 『007 スペクター』/SPECTRE (C) 2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved
  • 『007 スペクター』/SPECTRE (C) 2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved
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シリーズ最新作『007 スペクター』公開を機に、ファンや映画関係者の間では「7代目ボンドは誰?」という議論が再燃している。以前から、6代目ボンドのダニエル・クレイグが「続投に消極的」だと報じられており、すでに新たなボンド候補が複数浮上している状況だ。

クレイグに関しては本作の撮影後に、「またボンドを演じるくらいなら、手首を切る」なんて発言がメディアを騒がせたが、その後「発言の一部を大げさに報じられた」と本人が釈明したのだとか。現時点では「もう1作出演する」「契約は満了したが、続投は本人次第」など明確な結論には至っていない模様。また、クレイグは前作『007 スカイフォール』&本作でタッグを組んだサム・メンデス監督と「ぜひ、また仕事がしたい」とも語っている。

2006年公開の『007 カジノ・ロワイヤル』に始まるクレイグ版ボンドは、過去のシリーズとは異なり、ジェームズ・ボンドという人物の“成長”に照準を合わせ、『007 慰めの報酬』『007 スカイフォール』と作品を重ねることで、壮大なクロニクルを紡いだ点が大きな魅力であった。荒削りだったルーキーは、いまや熟練した風格を漂わせる。そして最新作では、自身を苦しめ続けた犯罪組織スペクターと直接対決し、人生のケリをつけようと決意する。

つまり、『007 スペクター』はクレイグ版ボンドの集大成といえる完成度を誇っており、「ここでいったん、区切りをつけるのが美しい」と思わせるのだ。最高傑作の呼び声高い『007 スカイフォール』に比べると、少々テンポの悪さを感じるかもしれないが、“贅沢な時間の流れ”は長年『007』シリーズが培ったレガシーであり、本来の姿ともいえる。ボンド役を通して成長を遂げたクレイグ同様、作品自体にもいい意味で余裕があり、貫録たっぷりだ。

現実問題として、本作を最後にソニー・ピクチャーズ エンタテインメンがもつ007シリーズの配給契約が期限切れを迎えるため、スパイ映画さながらの熾烈な駆け引きが展開するのは必至。今後、新たな配給契約が結ばれれば、キャストや世界観が一度リセットされる可能性は大いにある。7代目ボンド候補としては、トム・ハーディ、ヘンリー・カヴィル、トム・ヒドルストン、マイケル・ファスベンダー、イドリス・エルバらが挙がっているが…。

<『007』シリーズでボンドを演じた俳優>

初代ボンド:ショーン・コネリー
第1作『007 ドクター・ノオ』(1962)
第2作『007 ロシアより愛をこめて』(1963)
第3作『007 ゴールドフィンガー』(1964)
第4作『007 サンダーボール作戦』(1965)
第5作『007は二度死ぬ』(1967)

2代目ボンド:ジョージ・レーゼンビー
第6作『女王陛下の007』(1969)

初代ボンド:ショーン・コネリー
第7作『007 ダイヤモンドは永遠に』(1971)

3代目ボンド:ロジャー・ムーア
第8作『007 死ぬのは奴らだ』(1973)
第9作『007 黄金銃を持つ男』(1974)
第10作『007 私を愛したスパイ』(1977)
第11作『007 ムーンレイカー』(1979)
第12作『007 ユア・アイズ・オンリー』(1981)
第13作『007 オクトパシー』(1983)
第14作『007 美しき獲物たち』(1985)

4代目ボンド:ティモシー・ダルトン
第15作『007 リビング・デイライツ』(1987)
第16作『007 消されたライセンス』(1989)

5代目ボンド:ピアース・ブロスナン
第17作『007 ゴールデンアイ』(1995)
第18作『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)
第19作『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)
第20作『007 ダイ・アナザー・デイ』(2002)

6代目ボンド:ダニエル・クレイグ
第21作『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)
第22作『007 慰めの報酬』(2008)
第23作『007 スカイフォール』(2012)
第24作『007 スペクター』(2015)

『007 スペクター』は12月4日(金)より、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。

《text:Ryo Uchida》
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