全国中学入試センターは11月29日、小学6年生を対象とした「全国公立中高一貫校対策テスト」を東京と神奈川の2会場で実施する。会場で受検できない児童は自宅での受検も可能。11月2日より申込みを受け付けている。
公立中高一貫校は、文部科学省が全国で500校程度の整備目標を示しており、ここ数年で飛躍的に全国に設置が広がっている。こうした流れを受け、全国中学入試センターでは、全国の公立中高一貫校が行う適性検査対策として「全国公立中高一貫校対策テスト」を年に数回開催している。
公立中高一貫校では、私立中学校などと異なり、「学力検査」は行われず「適性検査」が実施される。適性検査は、教科別の出題ではなく各教科を融合した横断的な問題を出題し、表現力や論理性・分析考察力などが問う傾向にあるため、対策テストでは自分の課題点を知り必要な力を引き上げ、合格力を鍛えることを目的としているという。2015年度入試で適性検査型入試を実施した学校の合計は、2014年度より13校増え43校となっている。
対策テストでは、適性検査I・II各45分のテストを1日2回実施する。テスト後は、各設問ごとに定めた「評価の視点」を基準に採点した「成績表」が自宅に届き、全体の順位や志望校内順位など現在の自分の位置を知ることができる。
11月29日の会場は、東京は専修大学神田キャンパス、神奈川は慶應義塾大学日吉キャンパスの2会場。会場で受検できない児童向けに自宅受検にも対応する。また、学校情報や保護者向けのポイントを解説する「保護者会」も同時開催。受検が近づくこの時期、「合格のためにこれから60日何をするか」「受検後の進学準備学習」の2テーマで保護者会が実施される。