学生8割、就活スケジュールの変更で「悪影響あった」 | Push on! Mycar-life

学生8割、就活スケジュールの変更で「悪影響あった」

 マイナビは10月22日、「2015年度(2016年卒)新卒採用・就職戦線中間総括」を発表した。採用スケジュールの変更については、8割の学生が「マイナスの影響が大きかった」と回答。理系学生を教える教員も、卒業研究や修士論文などで8割以上が「悪い影響があった」とした。

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採用活動時期のルール変更の影響(学生)
  • 採用活動時期のルール変更の影響(学生)
  • マイナスに働いたと思うポイント(学生)
  • インターンシップ実施時期
  • インターンシップ参加社数
  • インターンシップに参加した企業の採用選考を受けたか
  • 内々定を獲得した時期・従業員規模別
  • 複数内々定保有者の割合の推移
  • マイナビ

 マイナビは10月22日、「2015年度(2016年卒)新卒採用・就職戦線中間総括」を発表した。採用スケジュールの変更については、8割の学生が「マイナスの影響が大きかった」と回答。理系学生を教える教員も、卒業研究や修士論文などで8割以上が「悪い影響があった」とした。

 マイナビは、2016年卒業予定学生を対象に就職活動状況、企業の採用状況、今後の見通しなどをまとめた。また、2016年卒採用スケジュールから広報活動開始期間が3月1日以降、採用選考活動開始時期が8月1日以降に変更となった影響についてきいた。採用活動時期の変更が就職活動に及ぼした影響については、79.3%の学生が「マイナスの影響が大きかった」と回答した。

 マイナスにはたらいたと思うポイントは、「暑い時期に活動しなければならなかった」60.5%、「卒業年次の学業(卒業論文・卒業研究)の妨げになった」55.7%、「水面下で動く企業があって、状況が把握しづらかった」55.6%、「就職活動期間が長くなった」46.3%の順に多かった。

 理系学生を教える教員では、就職活動の時期変更について83.4%が「悪い影響があった」と回答。おもな理由では、「卒業研究や修士論文への悪影響が多かった」が79.8%にのぼった。

 スケジュールの変更に伴い、インターンシップ実施時期は初めて広報活動開始直前の2月がピークとなった。準備期間が長く余裕を持って参加できた影響から、夏・秋・冬の参加社数の平均は、「1社」が前年の68.6%から41.3%に減り、「2社以上」が前年の31.4%から58.8%へと大幅に増えた。インターンシップ(IS)に参加した企業の採用選考を受けた学生も前年比11ポイント増の62.7%となった。

 学生のエントリーは3月に集中し、その後は急速に減少した。内々定は、7月以前に選考を行う企業は5月下旬~8月上旬に分散し、大企業は8月上旬に集中。複数の内々定を保有している学生数が、7月27.4%、8月37.8%と前年より増加した影響から、例年より内定辞退率が上昇したと思われるという。

《奥山直美》
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