不定期・気分次第連載 ゆるゆるMycar-lifeデモカー製作記 #9: 静粛性を追求する! Part.3 | Push on! Mycar-life

不定期・気分次第連載 ゆるゆるMycar-lifeデモカー製作記 #9: 静粛性を追求する! Part.3

先週は比較的手軽なボンネット施工で大きな効果を得られ静粛性を追求するのに一歩前進したゴルフ5 ヴァリアント。今週は非常に高い効果が期待出来るルーフ施工の様子をお伝えする。

カーオーディオ デモカー製作記
不定期・気分次第連載 ゆるゆるMycar-lifeデモカー製作記

先週は比較的手軽なボンネット施工で大きな効果を得られ静粛性を追求するのに一歩前進したゴルフ5 ヴァリアント。今週は非常に高い効果が期待出来るルーフ施工の様子をお伝えする。


事前測定事前測定


まずはルーフの上に振動を発生させる機器を取り付けて、機器作動時にどれぐらいの騒音が車室内に発生するのかをエンジンOFFの状態でマイクを運転席に設置して測定を行った。その数値は83.1dBを計測。この数値がどこまで変わってくるのか非常に楽しみだ。


ルーフ施工ルーフ施工


先週最後に匂わせた頭の悩ませる問題とはルーフを下ろした瞬間に起こった。順調にルーフを外して車外へ出すとフレームが全くないルーフ鉄板が現れた。その鉄板には薄い紙で気泡の荒い発泡スチロールがサンドされているような防音材? 的な何かがある。端っこをむしり取ろうとしたら凄い接着力で貼られており、さらには引っ張って剥がそうとするとフレームが全くないルーフのために強度が無くペコペコと歪んでしまう。防音材の上から施工することも考えたが、やはり静粛性を追求するには効果の高い鉄板への施工が必要! と慎重に防音材を剥がしていった。


StP HYBRID

StP HYBRID


ルーフへの施工は『StP HYBRID』を使用した。この素材は軽量で耐水性に優れた制振シートと断熱性の高い特殊発泡シートを組み合わせたハイブリッド構造となっている。この製品一つで制振・吸音・断熱・遮音性能に高い効果を発揮する。


ルーフ施工

ルーフ施工


ルーフ施工ルーフ施工


StP HYBRIDを端からルーフに敷き詰める様に貼っていくのだが、ローラーなどは使わず手で押さえていくだけで十分な接着が出来るのは嬉しい。作業を進めていくにつれ、フレームの全く入っていないルーフセンター部分の強度が気になったのでStP BOMB AEROで補強を行い、その上からまたStP HYBRIDを貼っていく。全体に貼り終えた後にルーフを戻して作業は完了となるのだが、気になるその効果は? 施工前と同じ方法で測定を行った。


再度測定

再度測定


測定した結果、69.7dBという数字が表示される。施工前との差は驚きの13.4dB! 振動させた状態で運転席に座ってみると、騒音の大半を占めていた中高域の騒音が無くなって低域のみが残り、施工前と同じクルマの中なのだが空気が澄み渡った様な感覚。見た目も全く変わらず不快なノイズが減ることでこれだけの快適さが得られるとは…大きな驚きである。当然オーディオにとってもノイズが無くなることでマスクされる音が減るので音数が増えて聞こえるのはもちろんのこと、浮遊するノイズが消えれば透明感も増してくるはずだ。

最後はフロアの施工に移る。効果を積み上げていくことで最終的にどこまで変わってくるのか非常に楽しみになってきた。

《藤澤純一》
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