正確さと華やかさに磨きをかけて ART4085s/2150sにモデルチェンジ: インパクトから質への変化 | Push on! Mycar-life

正確さと華やかさに磨きをかけて ART4085s/2150sにモデルチェンジ: インパクトから質への変化

特徴的な筐体を持ち、インパクトのあるイエロー塗装が衝撃的だったPHD ATRシリーズが大幅な改良を加えられて8月上旬から発売されることとなり、Mycar-life編集部では早速製品をお借りして試聴テストを行った。まず大きく変わったのは品の良さを感じる艶消しマットブラックの筐体。大きさは変わらずに328×163.5×58.5mm(W×H×D)でシート下でも収まるサイズとなっていて、前モデル同様にフィルターなどの余計な回路は省かれておりゲインだけが搭載されている。ART-4085sは85W×4ch、ART-2150sは150W×2chという仕様だ。特徴的な筐体デザインに加え、ヘアラインの入ったマットブラックは高級感を感じる大人な造り。製品を見ただけで音への期待感が非常に高まるパワーアンプだ。それと最初にお伝えしておくが、前モデル同様エージングが非常に重要な製品で新品を鳴らすと音数は少なくレンジが狭く伸びがない。メーカーによると24時間以上鳴らす事で本来の実力を発揮できるそうだ。なので今回の試聴テストはエージングを済ませてから行ったものである。

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正確さと華やかさに磨きをかけて ART4085s/2150sにモデルチェンジ

特徴的な筐体を持ち、インパクトのあるイエロー塗装が衝撃的だったPHD ATRシリーズが大幅な改良を加えられて8月上旬から発売されることとなり、Mycar-life編集部では早速製品をお借りして試聴テストを行った。まず大きく変わったのは品の良さを感じる艶消しマットブラックの筐体。大きさは変わらずに328×163.5×58.5mm(W×H×D)でシート下でも収まるサイズとなっていて、前モデル同様にフィルターなどの余計な回路は省かれておりゲインだけが搭載されている。ART-4085sは85W×4ch、ART-2150sは150W×2chという仕様だ。特徴的な筐体デザインに加え、ヘアラインの入ったマットブラックは高級感を感じる大人な造り。製品を見ただけで音への期待感が非常に高まるパワーアンプだ。それと最初にお伝えしておくが、前モデル同様エージングが非常に重要な製品で新品を鳴らすと音数は少なくレンジが狭く伸びがない。メーカーによると24時間以上鳴らす事で本来の実力を発揮できるそうだ。なので今回の試聴テストはエージングを済ませてから行ったものである。

ART-4085s



ART-4085s 希望小売価格¥130,000(税別)


●定格出力:85W×4ch(4Ω)/125W×4ch(2Ω)/250W×2ch(4Ωブリッジ) ●周波数特性:20Hz〜20kHz●S/N比:100dB●入力感度:0.15V〜5V ●外形寸法(W×H×D):328×163.5×58.5(mm)

一聴した瞬間から大幅なクォリティーアップが感じられる。丁寧に繊細に音を紡ぎ合わせていてスッと消えていく余韻のグラデーションは美しさを持ち、クリアに澄み渡った音は密度濃く音の力を感じさせる。鋭い立ち上がりでも輪郭を鮮明に描き出しブレる事が無い。S/Nも良くダイナミックレンジの広さも特徴的で音の凹凸も深いところから滲み無く再生される。世界情勢によって輸入製品は価格上昇の一途だが、これだけのクォリティーアップをしながら価格据え置きな点も好印象だ。今まで以上にコストパフォーマンスの高い製品となっている。

ART-2150s



ART-2150s 希望小売価格¥120,000(税別)


●定格出力:150W×2ch(4Ω)/250W×2ch(2Ω)/500W×1ch(4Ωブリッジ) ●周波数特性:20Hz〜20kHz●S/N比:100dB●入力感度:0.15V〜5V ●外形寸法(W×H×D):328×163.5×58.5(mm)

2chモデルは2万円アップの価格設定となったのだが大幅な部品の進化と電源部に変更を加えた結果だそうだ。試聴するとその成果は非常に大きく思える出来で、前モデルの2150は多少荒っぽい部分があったのだが、新しくなった2150sは荒っぽさが無くなり上品で艶やかな再生力を備えている。1chあたり150Wの効果もあるのか、4085sと比べてパワー感があり高品位な音がリスナーに迫ってくるような印象。しっかりとした輪郭を保ち、余韻のグラデーションも美しい。思いっきり鳴らす事も出来るし、質良く繊細さを求める再生にも対応出来するハイクォリティーなパワーアンプだ。

新たに生まれ変わった2機種を聴き、素直に『買い』の判断。アンプに固有の色付けが無いのでスピーカーとの相性はどの機種でも非常に良いはず。これだけの能力を持っていれば長く愛用出来る製品となるだろう。パワーアンプを追加するときには必ず候補の1つとして思い浮かべて欲しい製品だ。

《藤澤純一》
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