【ゼロクラウン】Mycar-lifeデモカー企画 #15: 現状で何が足りないのかを考える | Push on! Mycar-life

【ゼロクラウン】Mycar-lifeデモカー企画 #15: 現状で何が足りないのかを考える

数多くの海外ブランドを輸入・販売をするイースコーポレーションが主催するACGに向けてMycar-lifeデモカーの足りない部分を考えてみた。

カーオーディオ デモカー製作記
【ゼロクラウン】Mycar-lifeデモカー企画

数多くの海外ブランドを輸入・販売をするイースコーポレーションが主催するACGに向けてMycar-lifeデモカーの足りない部分を考えてみた。

現状のシステムでも十分満足できる内容ではあるがコンテストに挑むのであればそれ相応の状態にしないと勝ち抜く事はできない。ましてやMycar-lifeデモカーは全国有名ショップが参加するプロクラスである。そんじょそこらの作りでは優勝はおろか入賞すら厳しい。そこで足りない部分を補強する事で更なる高音質化を目指そうとしたわけである。注目したのは『低域』で、フロントスピーカーはエンクロージャー効果が大きく現状でも40Hzまで再生している。しかしこの40Hzというのは『頑張って出している40Hz』である。ここにサブウーファーを追加する事で『余裕のある40Hz』を出す事ができれば高音質化を図れるのではと考え7機種の候補を揃えて実際にデモカーへ簡易的に設置して試聴してみた。サブウーファーをドライブするパワーアンプはMycar-lifeで何度も紹介してきたRockford Fosgate T600-2(¥88,200)。これをブリッジで接続する。ウーファーとのクロスは50Hz -12dBに統一。その効果は想像以上に絶大でデモカーから流れる音楽の『質』そのものが変わった印象だ。その試聴レポートをまとめてみたので参考にして欲しい。

Rockford Fosgate P3L-S12 ¥49,140



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Rockford Fosgate P3L-S12 ¥49,140#1
Rockford Fosgate P3L-S12 ¥49,140#2

アメリカ一流ブランドであるロックフォードのDVC薄型サブウーファー搭載ウーファーBOX。若干スピード感が不足するが、押し出しが強く広がりがあり量感も多く感じさせる低音を再生する。BOX入りサブウーファーで5万円弱というプライスはかなりのコストパフォーマンスで元気ある重低音を楽しみたいと考えているユーザーにとっては第一歩として適するサブウーファーだと思う。

Boston Acoustics G2 12-4 ¥46,200



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Boston Acoustics G2 12-4 ¥46,200#1
Boston Acoustics G2 12-4 ¥46,200#2

Mycar-lifeデモカーのフロントスピーカーに採用しているボストンのミドルクラス30cmサブウーファー。ボストン製品で使われているパーツは全て自社設計で行っておりサウンドクォリティーの高さで人気を博している。再生される低域はしっかりと肉付けされ主張しすぎないが若干軽い音調。締まりのある低音で解像度は高く音の沈み込み方に余裕があって好印象。同一ブランドだけあって音調は揃い心地よさを感じる。

MTX Audio TR7512-22 ¥60,375



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MTX Audio TR7512-22 ¥60,375#1
MTX Audio TR7512-22 ¥60,375#2

ホームオーディオから発展してカーオーディオでも世界中から支持を集める同ブランドの30cmDVCサブウーファー。非常に収まりのいい低音で力強さも十分。主張しすぎることなく自然な低音が再生され瞬発力もあり急激な音圧にもしっかりと追従する。Mycar-lifeデモカーに装着しているボストンPro50SEはスッキリと聴かせる音調のため、若干サブウーファー帯域が濃く感じる部分はあるが好みの問題であろう。

JL Audio 8W7-3 ¥79,800



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JL Audio 8W7-3 ¥79,800#1
JL Audio 8W7-3 ¥79,800#2

アメリカ フロリダに本拠地を置くJL Audioはホームオーディオを発祥としてその技術を活かしカーオーディオに参入してきた。世界的に有名なサウンドコンテストである『IASCA』で同社サブウーファー搭載車両が入賞率No.1に輝いた実績あるメーカーだ。
小口径ということもあってスピード感と瞬発力が高い。解像度も非常に優秀で軽さも感じさせず重厚感もある。全体の音数をビルドアップさせた印象で音場全体を底上げするような感覚が非常に好印象であった。

Image Dynamics IDQ12D4 V3 ¥49,350



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Image Dynamics IDQ12D4 V3 ¥49,350#1
Image Dynamics IDQ12D4 V3 ¥49,350#2

世界中のコンペディションに参加しホーン & ドライバーという画期的な製品で一世を風靡したアメリカ ロサンゼルスに本拠地を置くImage Dynamicsはコンペディションに勝つためにと考えられた製品はユニークで他社製品と一線を画す。IDQ12D4 V3はしっとりとした濃厚な低音で深く下から無理なく再生する。フロントスピーカーとのマッチングも良好で程良い音圧を感じる事もできるし主張しすぎずバランスが良い。

MTX Audio TS5512-22 ¥69,300



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MTX Audio TS5512-22 ¥69,300#1
MTX Audio TS5512-22 ¥69,300#2

ユーザー目線に立ち製品開発を行い画期的な製品を数多く世に送り出してきたアメリカのトップブランドであるMTX。今回試聴した製品でひときわ目をひくスクエアタイプの30cmDVCサブウーファーだ。低音の重厚感は秀逸で解像度も高く瞬発力も高い。調整次第で音圧を感じる事も出来るしバランスを取って主張しすぎない一体感のある低音も作る事ができる。最後までデモカーへの搭載を悩ましてくれた機種だ。

JL Audio 13TW5-3 ¥101,850



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JL Audio 13TW5-3 ¥101,850#1
JL Audio 13TW5-3 ¥101,850#2

数多くの高い技術を盛り込み省スペースでスマートな取り付けが可能となる薄型33cmサブウーファー。重厚感、解像度、スピード感、瞬発力と全てに秀逸でMycar-lifeデモカーのフロントスピーカーとのマッチングも良く高域から低域まで自然に全体の音調が肉付けされて厚みが増す。特に低域は程良い余韻を残して残響音まで無理を全く感じさないのは衝撃的で非常に高次元でバランスの取れたサブウーファーと言える。

Mycar-lifeデモカーに搭載するサブウーファーは
JL Audio 13TW5-3+Rockford Fosgate T600-2に決定!



JL Audio 13TW5-3+Rockford Fosgate T600-2

試聴した全てのサブウーファーに魅力的な部分は多々あったがJL Audio 13TW5-3はMycar-life編集部にとって一番衝撃を受けたサブウーファーであった。フロントスピーカーとは別ブランドの為に試聴前はマッチングに不安もあったが、再生してみると今まで思っていた不安は一瞬にして吹き飛んだ。Mycar-life編集部の好みで言えばフロントスピーカーが主役でサブウーファーはあくまでそれをサポートする存在であって欲しく、音の中心はフロントで後ろから出る低域によって聴いている意識を前から変えたくない。そういった条件に一番あったのがこの製品だ。取材時など荷物を大量に積む事があるのでクルマという限られたスペースを考えると省スペースで取り付けられるというのも大きな利点である。

取材後にサブウーファー無しで運転したのだが物足りなさを感じたのは言うまでもない。改めてサブウーファーの重要性を認識した有意義な一日であった。

来週は実際にMycar-lifeデモカーへサブウーファー & パワーアンプをインストール! その状況をレポートします。

《藤澤純一》

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