【ゼロクラウン】Mycar-lifeデモカー企画 #2: 新たなケーブルを採用する | Push on! Mycar-life

【ゼロクラウン】Mycar-lifeデモカー企画 #2: 新たなケーブルを採用する

ひととおりのシステムができ上がった後は、ケーブルに目がゆくものだ。このデモカーも事情は同じ。電源からスピーカーまで、ケーブル交換によっていっそうのグレードアップを図ったのである。

カーオーディオ デモカー製作記
【ゼロクラウン】Mycar-lifeデモカー企画

ひととおりのシステムができ上がった後は、ケーブルに目がゆくものだ。このデモカーも事情は同じ。電源からスピーカーまで、ケーブル交換によっていっそうのグレードアップを図ったのである。

使用したのはオーディオテクニカのRexatシリーズ。カーオーディオケーブルの中でも愛用者の多い、最高峰のひとつである。ラインアップを紹介しておこう。


オーディオテクニカRexatシリーズ AT7726


AT7726 3ウェイハイブリッドラインケーブル ¥4,200/m(端子別売)


ラインケーブルはAT7726。3ウェイ・ハイブリッド導体を採用した2芯シールドだ。低域導体として6NOFC/PCOCC/OFCの3種類を中心に置き、外側は高域導体のOFCという2層構造。絶縁はポリエチレンとし、2本の芯線の間にハネナイトをスタビライザーとして挿入している。さらにレオストマー+マグネシウムウィスカーのダミー線を芯線の間に配置し、全体を銅テープとOFC編組の2重シールドで包むという厳重な設計である。また単幕にはチャック式コネクターが装着されている。


オーディオテクニカRexatシリーズ AT7714


AT7714 3ウェイハイブリッドスピーカーケーブル ¥3,150/m


スピーカーケーブルはAT7714だ。これもラインケーブルと同様の3ウェイ・ハイブリッド導体を使用している。レオストマーで絶縁した平行タイプだが、芯線の間にハネナイト・スタビライザーを挿入した3列構造である。外被には耐熱PVCを採用している。


ハイブリッドパワーケーブル AT7304/AT7308


ハイブリッドパワーケーブル AT7304 ¥3,150/m AT7308 ¥1,470/m


電源ケーブルはAT7304とAT7308の2種類。クワトロハイブリッドという贅沢な導体を使用している。6NOFC/PCOCC/OFCに加えて、金クラッド線の4種類である。これを撚り合わせて極太の芯線とし、ハイブラーによって制振絶縁。さらにレオストマー+マグネシウムウィスカーで二重に絶縁し、耐熱PVCシースを被せた重量級の構造である。AT7304は4AWGで、これでバッテリーから後部の分配器まで接続。その先は8AWGのAT7308とした。

作業行程を見る


ヘッド周りと助手席


写真はヘッド周りと助手席、リアシートを外した状態。普段は当然見えないが数多くのケーブルが隠されて通っている


Mycar-lifeデモカーの製作をいつもお願いしている東京車楽で今回の作業をお願いした。一度引き回したケーブルを総取り替えするのは大変なことでシートや内装を外して一からやり直し。一度掘った穴を埋めるようだが更なる高音質を狙うなら避けて通れない作業である。ユーザーが純正ケーブルから取り替えを考えたときは先々のシステムアップまで考えて製品を選んだ方が無駄がないということを覚えておこう。



ケーブル引き回し


見えない場所でも綺麗にケーブルを引いている。ノイズの影響も考えて運転席側にスピーカーケーブル、助手席側に電源ケーブルを引き回していた


早速クルマをバラしていく。助手席やリアシートなどケーブルを通すのに邪魔なものは全て外していく。ケーブルというのは単純に通せば良いというものではなくて、通す場所によってノイズが乗る可能性もあるのでプロショップの知識と経験が重要となってくる。最短距離で通したい気持ちもあるが、高音質を狙うには車種にあったケーブルの通し場所やノイズの悪影響も考慮しつつ作業が進められる。電源ケーブルとスピーカーケーブルを同じ場所に通すと悪影響が出るので運転席側・助手席側に分けて引き回している。


ヒューズの設置


もしユーザー自身が施工をするならば火災の原因にもなるので安全を考えヒューズの設置は必ず行って欲しい。


電源ケーブルはバッテリーから直接引き回してくる。安定した電気をユニットに供給することで性能を発揮させるためだ。ふと電源ケーブルの断面を見てみると線の束が7つあり、それが更に束ねられてロスが少ない送電に繋がっている。

全ての配線が終わり、新たに音質チューニングを施して実際にどう音が変わったのかを評論家 井上氏に聴いてもらった。


生まれ変わったMycar-lifeデモカーを聴く

ケーブルによる音質の変化というのは、信用しない人はあまり関心がないらしい。しかし変わるときの変わり方は意外なもので、アンプやヘッドのグレードが上がったような感じがするものである。ことに今回のように電源ケーブルからスピーカーケーブルまで一挙に交換してしまうと、その変化は気がつくなという方が無理なくらいになる。

まず情報量が増える。解像度が増すのも当然だが、その前に情報そのものが多くなり、細かい音がたくさん出てくるようになる。このため高域の音数が多すぎて、ややバランスを崩すほどになった。これを一般には高域がきつくなったとかうるさくなったというが、実際は情報量が増えてそれまでの調整では合わなくなったということなのである。

そこでこれに合わせて別の調整がメモリーされていて、その方が自然に感じられる。そしてピントが以前にも増してぴったりと合い、アカペラやバイオリンの音像が正面にくっきり見えてくるのがわかる。

これ以上に変化を感じたのが、ミッドウーファーの鳴り方だ。情報量も確かに多いが、それらがモゴモゴした感触ではなく、すっきりと洗い上げたように澄んでいる。S/Nがよくなったのと同じ感じで、解像度も鮮度も明らかに向上している。電源ケーブルによる電力供給の安定度、スピーカーケーブルによる信号ロスの減少など、理由はいくつも考えられるが、それらの相乗効果によってとにかく通りがいい。それが下の方まで伸びているため、ベースの強力な低音も濁りやこもりなく描き出す。またボーカルの肉質感が増して声が厚くなった。ピアノの低音部にもがっしりした響きが乗っている。

さすがに最高峰のRexatである。これだけ改善されながら、副作用のようなものがない。単に音調が変わったというのではなく、根本的な伝送性能の向上が明らかである。ケーブル環境が最上質のものとして整ったことで、さらに可能性が高まっている。


《藤澤純一》

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