マシュー・マコノヒー、『追憶の森』出演快諾は“瞑想したかった”から!? | Push on! Mycar-life

マシュー・マコノヒー、『追憶の森』出演快諾は“瞑想したかった”から!?

『ダラス・バイヤーズ・クラブ』でオスカーを獲得したマシュー・マコノヒーが、ハリウッドのみならずブロード・ウェイでも活躍する渡辺謙と出演する『追憶の森』。このほど、圧倒的な演技力と存在感で映画界に確固たる地位を築いた2人の初タッグが

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『追憶の森』(C)2015 Grand Experiment, LLC.
  • 『追憶の森』(C)2015 Grand Experiment, LLC.
  • 『追憶の森』 - (C) 2015 Grand Experiment, LLC.
  • 『追憶の森』(C)2015 Grand Experiment, LLC.
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『ダラス・バイヤーズクラブ』でオスカーを獲得したマシュー・マコノヒーが、ハリウッドのみならずブロードウェイでも活躍する渡辺謙と出演する『追憶の森』。このほど、圧倒的な演技力と存在感で映画界に確固たる地位を築いた2人の初タッグが実現した本作で、マシューが樹海を舞台にした本作の出演オファーを快諾した理由が明らかになった。

舞台は、富士山の北西に広がる青木ヶ原の樹海。この地を人生の終着点にしようと決めて日本にやって来たアメリカ人・アーサーは、原生林が鬱蒼と生い茂る森の中で、出口を求めて彷徨う日本人・タクミと出会う。怪我を負い、寒さに震えているタクミをアーサーは放っておくことができず、一緒に出口を探して歩き始める。だが、まるで森の魔力に囚われてしまったかのように、行く道はどれも行き止まりで、方向感覚を失った2人は厳しい自然との闘いを強いられる。その過酷な状況下、運命共同体となったタクミに心を開いていくアーサー。やがて彼は、樹海への旅を決意させたある出来事を語り始めるが…。

『ダラス・バイヤーズクラブ』で見事オスカーを手にする以前、クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』の撮影がちょうど終わったところで、本作の脚本を読み、すぐにほれ込んだというマシュー。「やっと思い出せるほどの昔をふり返っても、これ以上の脚本はなかった気がする。ここ5年間で読んだ中でも最高の脚本だ。美しい“俳句”が連なっているようだ。すぐに参加したいと思ったよ」と、そのときの思いを明かす。

また、『永遠の僕たち』『ミルク』などのガス・ヴァン・サントが監督だということや、自身が演じるアーサーという主人公に対し、困難な仕事になるだろうと感じたことも本作へ参加するきっかけとなったと言う。「ここのところ、自分が怖気づくような役を選んでいるんだ…今度も間違いなく、そんな役だったよ!」と語り、ストリッパーやHIVに冒された主人公、人類存亡を賭けて宇宙を旅する主人公など、あえて難役に挑んできたことに触れるマシュー。「この映画は俺にとって、とても精神的で直感的な選択だった」とも語っている。

ただ、本作への参加するきっかけは別の理由もあったようで、「『インターステラー』は“遥か彼方へ旅に出よう”っていう映画さ。一方、こっちは“内面深く旅に出よう”っていうわけだ。そのときは、『ダラス・バイヤーズクラブ』のためにずっと人前に出て宣伝していたのがやっと終わったところだったし、森の中をひとりで静かに散策したいと思っていた。少し瞑想が必要だったんだ…自分を見つめ直す時間もほしかった。脚本を読んだ後、言ったよ。いいかい、これは美しいストーリーだし、仕事が手に入る上に、やりたかった瞑想もできるわけだってね(笑)」。

だが、夜での撮影が多かったという現場では、その日の撮影が終わると、それぞれに懐中電灯を持たされ、ずぶ濡れのままクタクタになりながら歩いたというマシューと渡辺さん。「ジュコッ、ジュコッ…」という自分たちの足音だけが暗闇に響いているのを聞き、思わず大笑いしてしまったこともあったそうだが、もしかしたら、“森の中を静かに散策”して“瞑想”という彼の望みとは大きくかけ離れた現場だったのかも…!?

ラストには、衝撃と胸に沁みる感動が待っているという本作。難役でありながらマシューが魅せられたという物語に、思いを馳せてみては。

『追憶の森』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。

《text:cinemacafe.net》
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