モバイルを中心としたソフトウェアの企画・開発・提供を行うjig.jpは、子どもパソコン「IchigoJam BASIC(イチゴジャム ベーシック)」のver1.1をリリースした。セットアップ不要でシンプル、かつ安価な子どものプログラミング教育ツールソフトウェア。
「IchigoJam」は小さなメモリ(RAM4KB)で動作する「IchigoJam BASIC」をOSとして搭載したプログラミング入門用のワンボードマイコン。ビデオケーブルでテレビにつなぎ、PS/2キーボードを差し込み、microUSBを電源としてつなぐだけでプログラミングの学習を始めることができる。総務省の「プログラミング人材育成の在り方に関する調査研究」でも、安価で起動が早く、シニア層に指導者人材豊富、子どもが利用してもリスクが低いプログラミング学習用のコンピューターとして紹介されている。
「IchigoJam BASIC ver1.1」は、サーボモーターを使ったおもちゃの簡単制作や中断行の表示など、より簡単にプログラミングを楽しめる機能のほか、IoT(モノのインターネット:Internet of Things)分野での組込みにもより使いやすくバージョンアップした。
ほかにも、初めてのプログラミングからARMマシン語入門まで学ぶことができるようになり、カタカナ版に加えてモンゴル語版も公開。9つの新コマンド(PWM/UART/SRAND/LANG/DEC/STOP/CONT/LINE/RESET)が追加されたほか、消費電力はそのままに50%のスピードアップが実現した。
IoT(モノのインターネット)によってプログラミングの可能性が広がる現代社会では、スキルさえあれば子どもでも活躍することができるという。「IchigoJam」は、まったくの初心者でもコンピューターの組立てから、プログラミングの基本について学ぶことができるので、福井県内の明道中学校、鯖江中学校、鯖江東小学校、北中山小学校、福井工業高等専門学校、鳥羽商船高等専門学校、モンゴル日本共同技術高等学校などのほか、各地のワークショップでも利用されている。
バージョンアップをするには、公式サイトからファームウェアをダウンロードし自身でバージョンアップを行うほか、PCNの有償バージョンアップサービスも利用できる。製品「IchigoJam」のver1.1への対応は購入時期や販売店により異なる。