竹内結子、阿部サダヲ主演『殿、利息でござる!』で初時代劇!松田龍平は10年ぶり | Push on! Mycar-life

竹内結子、阿部サダヲ主演『殿、利息でござる!』で初時代劇!松田龍平は10年ぶり

『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』など話題作を数多く手がける中村義洋監督が阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡を迎えて“庶民VSお上”の銭バトルを描く娯楽時代劇『殿、利息でござる!』。このほど、『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』

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『殿、利息でござる!』(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
  • 『殿、利息でござる!』(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
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『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』など話題作を数多く手がける中村義洋監督が阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡を迎えて“庶民VSお上”の銭バトルを描く娯楽時代劇『殿、利息でござる!』。このほど、『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』でも中村監督とタッグを組んだ竹内結子が本作で時代劇映画に初挑戦、さらに松田龍平が10年ぶりに時代劇に出演するほか、豪華キャスト10名の登場が明らかになった。

いまから240年ほど前の江戸中期、仙台藩・吉岡宿。年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がり、ついに地域を立て直した住人たち…。本作は、実在した穀田屋十三郎(こくたや・じゅうざぶろう)ら庶民9人が藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」を行った実話を収めた磯田道史の近著「無私の日本人」の1編を映画化した。

そして、このたび、宿場町の行く末を心から憂える主人公の造り酒屋・穀田屋十三郎を演じる阿部さん、町一番のキレ者である茶師・菅原屋篤平治役の瑛太さん、十三郎の弟で、吉岡宿一の大店・造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内役の妻夫木さんに加えて、竹内さん、松田さんら10名の参戦が決定し、総勢13名勢揃いの扮装姿も初披露された。

本格時代劇映画は初出演となる竹内さんは、吉岡宿の住人が集う煮売り屋(飯屋)のおかみで未亡人の“とき“。竹を割ったような、さばさばとした性格もあって住人たちに愛され、さまざまな情報が集まる人物で、現代でいうところの“ハブ的”な存在。阿部さん演じる男やもめの主人公・十三郎がほのかに想いを寄せる相手とのことで、そんな2人の恋の行方も気になるところだ。

また、松田さん演じる萱場杢(かやば・もく)は、藩の財政を預かる出入司(しゅつにゅうつかさ)をつとめる役人。庶民の「殿に金をお貸しする」という奇想天外な申し出を無情にも拒否し、冷酷無比な切れ者を演じ切る。松田さんの時代劇映画は『長州ファイブ』以来、実に10年ぶり。中村監督とは瑛太さん共演の『アヒルと鴨のコインロッカー』以来のタッグとなる。

さらに、年老いて生まれたわが子を愛するイクメン・遠藤幾右衛門には寺脇康文、十三郎の叔父、穀田屋十兵衛にはきたろう、武士の身分に憧れる純真な百姓で若いのに町を取りまとめる千坂仲内には千葉雄大、極端に優柔不断な雑穀屋・早坂屋新四郎には橋本一郎、“とき”を狙う小間物屋・穀田屋善八には中本賢、両替屋・遠藤寿内には西村雅彦、十三郎、甚内兄弟の母“きよ”には草笛光子、そして、彼らの父で先代・浅野屋甚内十三郎には山崎努と、錚々たるキャストが名を連ねている。

「今回ほどキャスティングに時間を使った映画はありません」という中村監督は、「9人の篤志家と、見守る女性、そして酷薄怜悧な御上と、バランス(年齢、顔、形や、観客が思っているであろう印象と、それへの裏切りなど)を考えながら、一人一人、慎重に、時間をかけてキャスティングしていきました」と明かす。

特に、原作には登場しないキャラクターを演じる竹内さんの起用については、「ほとんどアテ書きです」。ウィキペディアで竹内さんのプロフィールを調べつつ、時代劇の経験がないことに「ああ、結子さんの日本髪を一度でいいから拝んでみたいという思いも重要な決め手の一つであったことは否めません」と語る。

また、冷徹な役人役の松田さんにも、「瑛太くん同様、『アヒルと鴨のコインロッカー』から9年、一緒にやれる日をずっと待ちわびていた俳優」といい、「現場では、冷淡に見えるよう脚本に『薄く笑う』などと書いておいたのですが、そういうのを龍平くんは全然やってくれず(笑)、なのに僕の想像をはるかに超える、ゾッとするまでの冷淡さを見せてくれて、これはもう本当に、最高の誉め言葉として、得体が知れない俳優になったなあと、舌を巻かせていただきました」と言う。

竹内さんも、「『残穢』に続き、こんなに早く中村監督作品に呼んでいただけてとても嬉しく思います。時代劇映画初ということでメイク、衣装、美術、セットなど全てが新鮮で和やかさと良い緊張感をもって撮影に臨むことが出来たと感じています」とコメント。「この作品は、町を救いたい一心で、人のために尽くす庶民たちのお話なのですが、何でも誰かに言いたがり、拡めたがりの時代に、報われたい欲を捨て敢えて“つつしむ”ことを選んだ人々の、その心の在り方がとても美しいと私は思います」と本作への思いを語っている。

『殿、利息でござる!』は2016年5月14日(土)より全国にて公開。

《text:cinemacafe.net》
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