アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.83 デモカー・Audi ハイレゾ化への道 13 番外編 Part.7 | Push on! Mycar-life

アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.83 デモカー・Audi ハイレゾ化への道 13 番外編 Part.7

オーディオにおける、そして、カーオーディオにおける“ハイエンド”という言葉の意味について、松居さんに綴っていただいている。

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アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.83 デモカー・Audi ハイレゾ化への道 13 番外編 Part.7
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オーディオにおける、そして、カーオーディオにおける“ハイエンド”という言葉の意味について、松居さんに綴っていただいている。

それに関連して今週からは、先に開催された『ハイエンドカーオーディオコンテスト』についての感想を語っていただこうと思う。松居さんのこのコンテストに寄せる思いとは…。


ハイエンドという言葉の意味するところについて考えてきた。結論として、「装置の存在を忘れ、生演奏と錯覚し感動できる」ことがハイエンドであると綴らせていただいた。

さて、現在の日本のカーオーディオ界では、ハイエンドという言葉はどのような意味を持っているだろか。それは全方位的に「究極的に完成したオーディオシステム」を指す言葉である、と僕は感じている。

ちょうど先日、第1回目となる『ハイエンドカーオーディオコンテスト』が開催された。これがそのハイエンドのレベルを競う、海原雄山の世界と同じく「究極の料理」的なオーディオ・コンテストなのである

今回これが開催されたきっかけは、パイオニアが続けてきた『パイオニアカーサウンドコンテスト』が休止されたことにある。それならばと、同じ志の販売店や業界の人達が力を合わせ、代わりとしてこれを継続させようということで開催されたものである。

『パイオニアカーサウンドコンテスト』とは、「音の文化創造」をテーマに、カーオーディオもホームオーディオと同じレベルで論じ、審査も音楽の再現力のみに絞り(取り付け面の審査はせずに)、家庭用ハイエンドオーディオに精通した評論家の方々が審査をする、という内容のコンテストである。

18年続いたこのコンテストは、カーオーディオ界にとっての晩夏の風物詩となり、これが休止されるということは、甲子園の野球大会を休むのと同じくらいの出来事と言っていい。「それでは夏が終わらない」ということで、関西の有志カーオーディオショップ連合に事務局的な仕事を負っていただいて、それに全国の有力店が協力、ダイヤトーンやオーディオテクニカなどの国内メーカーや輸入商社も協力・協賛し、開催することができたイベントである。

課題曲アーティストのライブがあったり、表彰式のMCやジングルがパイコンそのもので、パイコン全盛期を彷彿とさせる内容だった。

当日のコンダクター役は、「カーオーディオクラブ」の高橋さん。かっこ良かった。

ちなみに、このようなスタイルのカーオーディオコンテストは、他でもみられるようになってきた。春に開催されている『ヨーロピアンサウンドコンテスト』という、ヨーロッパ製のスピーカーを使ったシステムのコンテストも、まさにパイコンと同じようなスタイルで行われている。課題曲が一般的に発売されているCDであること、さらには音をまとめるにあたってのコンセプトを明記する必要があり、そのコンセプトどおりに表現されているかも審査されることなどが共通項だ。

ところで前回の記事でも書いたのだが、僕はこのところ写真にはまっていて、フォトコンテストにたびたび応募するようになった。このスタイルのカーオーディオコンテストとフォトコンテストって雰囲気が似ているのでは、と感じていて、面白いのだ。

その昔にアキュフェーズ創業者春日二郎さんが、こんな言葉をおっしゃった。「音、人を映す。」こんな言葉を思い出したりもする。

そして、写真コンテストに参加するようになって、パイコン・スタイルのコンテストについて、改めて感じることもある。こういったコンテストでは、どのような気持ちで臨み、どう楽しむべきなのか、ということについて考えたりもしている。

次回は、そのことについて綴らせていただこうと思う。次回もお付き合いいただけたら幸いだ。

《松居邦彦》

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