サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #78: デモカー・Audi ハイレゾ化への道 #08 番外編 Part.2 | Push on! Mycar-life

サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #78: デモカー・Audi ハイレゾ化への道 #08 番外編 Part.2

カーオーディオ 特集記事

サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』
  • サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』

アンティフォンのデモカー・Audiにおける松居さんの取り組みについての、番外編的リポートをお贈りしている。ソニーのハイレゾ対応ウォークマンを車内で使ってみる、というトライについてだ。それは、想像以上の結果をもたらした…。



前回からの続きである。



デモカーAudiのスピーカープロセッサーをヘリックス『DSP-Pro』に変更し、そのスマートなマトリクスのおかげで純正音源のクオリティがとても良くなった。さらには、割り込まないChとの併用も可能になった。何も失わずに、純正オーディオの性能を自分流にアップグレードできた。純正オーディオベースで、そこに気に入ったパワーアンプとスピーカーを組み合わせ、精密な調整を行い、自分だけのプレミアムなシステムを構築できたのだ。



その過程でiPodの音楽性にも改めて感心したのだが、それならハイレゾウォークマンならどうなるのだろうと思い付いた。このヘリックス『DSP-Pro』は、内部処理を96kHz/24bitで行うハイレゾDSPなのだから、もう少し上の世界へ行けるのでは、と思ったのである。



まずはアナログでの接続を試してみた。



ハイレゾ対応ウォークマン『NW-Z1』は、ウォークマンとしてハイレゾリューションな音源を「音質」として実感できるよう、ヘッドフォンアンプや筐体を新設計したスーパー・ウォークマンなのである。そのヘッドフォンアンプのクオリティを『DSP-Pro』のA/Dコンバーターで受ける、という方法だ。



その結果として得られた音は、ヘッドフォンアンプの音そのままで、モノトーンなSONYのProAudioの雰囲気そのものだった。ただ、ヘッドフォンで聴いている時は文句なしの音質なのであるが、そのままスピーカーで発音すると、あまりの色付けのない表現に若干の物足りなさを感じた。ヘッドフォンはそのまま鼓膜に働きかけるが、スピーカーでは生演奏と同じで空気振動を発生させ臨場感を感じさせる。それぞれ異なるリスニングスタイルであるので、それぞれに合ったチューニングが必要なのかも知れない。





ハイレゾ対応ウォークマン『NW-Z1』





さて、もう1つの方法も試してみた。ウォークマンと『DSP-Pro』をデジタル接続する方法である。この接続を可能にするのは、iFi-Audioのヘッドフォンアンプ『nano iDSD』だ。USBへの変換ケーブルを中継し『nano iDSD』のD/Dコンバーターの機能を使いSPDIFに変換、それを『DSP-Pro』に接続する。さて、サウンドは…。



音が出た瞬間、「絶句」した。



今までとはまるで違う世界がそこにはあったのだ。レンジ感がまったく違う。ノイズフロアが数段階下がった印象で、視力1.0が2.0に上がったように「ぼやっ」と見えていた音像が遠方にクッキリと見えるようになったのだ。


「とうとうハイエンド・オーディオの世界へ突入した!」と興奮してしまった。



というわけで今は、このシステムをもっぱら夢中で聴いている。SONYのWミュージックの機能の1つ、「おまかせチャンネル」を活用して楽しんでいる。いろいろなシーンを想定してピッタリな曲をチョイスしてくれる機能なのだが、これがとても気に入っている。朝出勤時にはローリング・ストーンズで始まり、夜帰る時にはビル・エバンスがかかる。そして「ワルツ フォー デビー」の後に、チック・コリア、ゲーリー・バートン、デイブ・ホランド、パット・メセニーへと、自動的に移って行くのである。



思いがけず、エポックな出来事に遭遇した。ハイレゾ対応ウォークマンは実は、車内のリスニング環境を劇的に変えられるツールでもあったのだ…。


《松居邦彦》

特集

page top