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【DIATONE NR-MZ60】“音”にこだわるDIATONE SOUND.NAVI登場! #1: コンセプト解説

三菱電機が、カーナビの2012年モデル、「DIATONE SOUND.NAVI」を発表した。新機軸のカーナビでありながら、ハイエンドカーオーディオユニットでもある、驚きの新機軸モデルである。

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【DIATONE NR-MZ60】“音”にこだわるDIATONE SOUND.NAVI登場!

三菱電機が、カーナビの2012年モデル、「DIATONE SOUND.NAVI」を発表した。新機軸のカーナビでありながら、ハイエンドカーオーディオユニットでもある、驚きの新機軸モデルである。

まず、ナビとしていかに新しいのか、というところからご説明していきたい。第一は、「オーディオナビシステム」というコンセプト。これによりこの製品が、カーナビという製品カテゴライズの中に収まる(埋もれる)製品ではなくなっている。分かりやすくいうなら、「ナビ機能も付いたハイエンドオーディオユニット」となっているのだ。もちろん、ナビとしても高機能な製品ではあるので、中級グレード以上のナビを買おうと思っている人にとって選択肢として浮上する製品。しかし、「DIATONE SOUND.NAVI」は、ナビ機能がメインの特長ではない、「音質性能が抜群なナビ」というところが新しいのである。


三菱電機が、「DIATONE SOUND.NAVI」を新発売 #1: コンセプト解説

さて、ハイエンドカーオーディオユニットとしてどのように新機軸なのかを説明していきたい。ポイントは2つある。1つめは「これまでのハイエンドヘッドユニットの常識を超えたスペック」、もう1つは「純正スピーカーのままでも、ハイエンドカーオーディオのエッセンスを味わえる」、この2つ。

前者についてはまた改めて詳しく説明したいと思うが、後者のインパクトは絶大なので、今回はこの点を詳しく解説させていただく。

このコンセプトには、三菱電機としての大きな願いが込められている。それは「『音がいい』ことは素晴らしい」ということを、多くの人に気軽に体感してもらたい、というものだ。これまで『いい音』を獲得するためには、スピーカーを交換する、とか、デッドニングをするなどクルマそのものに手を加える必要があった。しかしこれらは、一般の人にとってはなかなか踏み込みにくい行為。しかしこれらをしなくても、ナビを換えただけで『いい音』の気持ちよさを味えるのだ。


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三菱電機が、「DIATONE SOUND.NAVI」を新発売 #1: コンセプト解説#1
三菱電機が、「DIATONE SOUND.NAVI」を新発売 #1: コンセプト解説#2

なぜ「DIATONE SOUND.NAVI」ではスピーカーを交換しなくても『いい音』が体験できるのか。この理由も2つ。まず、そもそもの音がきめ細かい(情報の質が高い)から。D/Aコンバーターに、これまでのハイエンドユニットでさえ24bitタイプだったのに対し、256倍高精度な32bitタイプを採用。さらにDSPにも、従来のカーナビで主流の24bitタイプに比べ6万5536倍の40bit高精度演算を実現するタイプを採用することで情報クオリティを向上させた。


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三菱電機が、「DIATONE SOUND.NAVI」を新発売 #1: コンセプト解説#4
三菱電機が、「DIATONE SOUND.NAVI」を新発売 #1: コンセプト解説#5

スピーカーがいくら高級であったとしても、もともとの情報がそれなりなら、それなりの音しか出せない。スピーカーがもとの情報の精度を上げることはできないのである。しかし「DIATONE SOUND.NAVI」では、もとの情報がこれまでにはあり得なかったレベルの精度を誇るので、スピーカーがたとえ純正でも、その差を感じ取ることができる。


三菱電機が、「DIATONE SOUND.NAVI」を新発売 #1: コンセプト解説

そしてもう1つ。ハイエンドカーオーディオの世界では、リスニングポジションが左右のスピーカーの中央ではない車内において、タイムアライメントの機能が欠かせないものとなっているが、純正スピーカーのままではこの機能を理想的な形で得ることは不可能だった。ツイーターとミッドベースを別アンプ(別チャンネル)で鳴らす「マルチアンプシステム」を構築しないと、それぞれのスピーカーに個別のタイムアライメントをかけられないからだ。だが、ダイヤトーンの『マルチウェイ・タイムアライメント方式』では、クロスオーバーをパッシブネットワークで行うシステムでも、ツイーターとミッドベースのそれぞれに対して、個別のスピーカーにタイムアライメントがかけられる。つまり、純正スピーカーがそのままであっても(マルチアンプシステムを組まなくても)、タイムアライメントの効果を獲得でき、理想的なリスニングコンディションを作り出すことができるのである。


三菱電機が、「DIATONE SOUND.NAVI」を新発売 #1: コンセプト解説

もちろん、スピーカーを換えれば、さらに『いい音』が楽しめる。

用意されている2モデルでは、調整機能に違いがあるのだが、どちらの機種でも純正2ウェイスピーカーでタイムアライメントがかけられる。実勢価格は、上級モデルのNR-MZ60PREMIで20~21万円くらい、スタンダードグレードのNR-MZ60で16~17万円くらいと予想される。スタンダードクラスのナビと、ハイエンドカーオーディオユニットを一挙両得できるにも関わらずこの価格。このインパクトはかなりの衝撃度。

今後、マイカーライフでは、この「DIATONE SOUND.NAVI」の音質性能のインプレッション、そして機能の詳細を順次リポートしていく予定。ハイエンドユニットとしての機能の詳細は、3週目に詳しく解説させていただく。

「DIATONE SOUND.NAVI」のスゴサを、3週にわたってじっくりとお読みいただけたら幸いだ。

《太田祥三》

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