アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.84 デモカー・Audi ハイレゾ化への道 14 番外編 Part.8 | Push on! Mycar-life

アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.84 デモカー・Audi ハイレゾ化への道 14 番外編 Part.8

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アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.84 デモカー・Audi ハイレゾ化への道 14 番外編 Part.8
  • アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.84 デモカー・Audi ハイレゾ化への道 14 番外編 Part.8
  • 第1回ハイエンドカーオーディオコンテスト
  • 第1回ハイエンドカーオーディオコンテスト
カーオーディオプロショップ、アンティフォンの松居さんに、“ハイエンド”について、そしてそれに関連して、究極を競い合うタイプのサウンドコンテストについて考えていただいている。

今回は、そのようなタイプのコンテストで「結果を出すためにはどうすればいいのか」を、綴っていただこうと思う。以下、じっくりとお読みいただきたい。


先に開催された、『第1回ハイエンドカーオーディオコンテスト』について振り返っている。そしてこのコンテストは、昨年まで開催されていた『パイオニアカーサウンドコンテスト』(以下、『パイコン』)の流れを汲む大会であることについても触れた。

小松ドームで開催された『第1回ハイエンドカーオーディオコンテスト』は、『パイコン』の審査を長年続けられてきたオーディオ評論家の方々が審査を務められ、そのアテンドや集計もパイオニアの全面的な協力で行われた。クラス分けは今回からの独自のものだが、中身は『パイコン』そのものであったと言っていい。

前回の記事ではさらに、『パイコン』スタイルのコンテストがスタンダードになりつつあることについても触れた。それを踏まえ今回からは、このようなスタイルのコンテストをどのように楽しむべきかについて考えてみたいと思う。まずは、「良い結果を得るためにはどうすると良いのか」を考えていきたい。

さて、『パイコン』の特徴は、コンセプトの実現性という項目があることだと感じている。オーディオシステムの特徴と、それをどのような思いを込めてチューニングしたのかというメッセージを踏まえ、その実現性も採点されるのである。

ちょっとだけ「上から目線」でもあるけれど、装置の絶対的な性能だけでなく、オーナーのオーディオシステムへの思いやパッションなども汲み取ろうとすることは、オーディオを文化(表現)として捉えた考え方であると感じている。

感覚的な要素でもある「音楽性」を含め審査することで、『パイコン』は日本のカーオーディオを文化的な方向へと導いたのだ。

そしてそれを成立させるために、多方面で音楽やオーディオ装置の評論活動をされている経験豊富な評論家の方々が、その任にあたるのである。

ところでここで評価される価値感は、オーディオ評論家菅野沖彦氏が提唱した、「レコード演奏家論」にかなり当てはまるのではないかと思う。出場する人たちは、「最高のレコード演奏が生まれ得る環境創りに努力することが生き甲斐の趣味人であるし、そこに留まらず、作品の魂に触れて感動することを求めてレコードを演奏する人達」なのである。

本来趣味のオーディオは自己満足のためのものではあるが、演奏家である以上、自己満足だけでは通用しない。Hi-Fiの追求も1つの要素ではあるが、すべてではないのである。

つまり、“レコード演奏家”として人を感動させられるかどうか、短時間で聴く人の心を奪い、作品への思いなどの共感を得られるかどうか、ここが勝負の分かれ目となるのである。

アプローチは多様(自分流)であっていいと思う。重要なのは方法よりもむしろ、「練習」なのではないだろうか。自分の装置を沢山の人に評価してもらうことが、よい結果を得るための一番の近道のように思う。そして、いろいろな装置を聴いて、いろいろな表現に触れることも、良い練習になると思う。

上位に入賞しているクルマは懐が深い、この練習を繰り返し、修正を重ねた完成度の高さがある。『第1回ハイエンドカーオーディオコンテスト』では、成熟度が高い作品が高い評価を受けていたように思うのだ。

さらに言うと、このようなコンテストスタイルの場合、評価を左右するキーワードは“課題曲”にあると思う。これがどのような意味を持っていて、これをどう攻略すべきなのか…。

次回はそこのところについて考えてみたい。
《松居邦彦》

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