スーパーハイエンドブランド “オーディオ ウェーブ”から 大注目のニューアンプ 『Aspire Pro』シリーズ登場!! #5: インプレッション・リポート Part.3 | Push on! Mycar-life

スーパーハイエンドブランド “オーディオ ウェーブ”から 大注目のニューアンプ 『Aspire Pro』シリーズ登場!! #5: インプレッション・リポート Part.3

“スーパーハイエンド”ブランドの雄、イギリス発“オーディオ ウェーブ”。同社が放つニュー・パワーアンプ、『アスパイア・プロ』シリーズを大フィーチャーしている当連載。今週はいよいよ、A/B級モデル『Aspire Pro』のインプレッションをお届けする。シリーズ中の主力機となるであろう当機の、音質性能やいかに…。

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スーパーハイエンドブランド “オーディオ ウェーブ”から 大注目のニューアンプ 『Aspire Pro』シリーズ登場!!


“スーパーハイエンド”ブランドの雄、イギリス発“オーディオ ウェーブ”。同社が放つニュー・パワーアンプ、『アスパイア・プロ』シリーズを大フィーチャーしている当連載。今週はいよいよ、A/B級モデル『Aspire Pro』のインプレッションをお届けする。シリーズ中の主力機となるであろう当機の、音質性能やいかに…。

先週までにお伝えしたとおり、試聴を行って『Aspire Pro CA』が実力機であることはよく分かった。ただ、このモデルはシリーズ中唯一の“純A級”モデルだ。実力の高さを確信すればするほど、『アスパイア・プロ』シリーズの音が良い、のか、“純A級”モデルである『Aspire Pro CA』の音が良いのか、そこのところをどうしても確認したくなった。

というわけで、3月下旬の取材時には『Aspire Pro CA』しか聴けなかったのだが、A/B級モデル『Aspire Pro』を聴ける状況が整えばすぐにでも再取材をかけさせていただくお願いをして、その場を後に…。

そして4月下旬、ついにその機会がやってきた。試聴可能との連絡を受け、早速、イース・コーポレーションに伺った。

同社の試聴室において、前回と同じシステムをご用意いただき、まずは『Aspire Pro CA』からもう1度聴かせていただいた。


Aspire Pro CA


改めて聴いても、やはり『Aspire Pro CA』はいい。楽器の実在感、リアルさが際立っている。1つ1つの音がとにかく立体的で、芯がありハリがある。

S/Nの高さも素晴らしい。音と音のすき間には何もない。完全な静寂があるだけだ。

そしてその上で、実に繊細できめ細やか。どこまでもスムーズで耳当たりが心地よい。

結果、音楽の感動力も高くなる。ここが一番のストロングポイントだろう。いつも聴いている曲が、いつも以上に胸に迫ってくる。

さて、『Aspire Pro』である。アンプを組み替えていただき、しばし通電して回路が温まるのを待ち…。

頃合いをみて、試聴用トラックをかけてみると…。

結論から入ろう。

その音は、紛れもなく、“オーディオ ウェーブ”の音であり、『アスパイア・プロ』シリーズの音だった。『Aspire Pro CA』の良さが、何1つ損なわれていないのだ。確信を持って「良さは同じ」と言っていい。

ただ、まったく同じ音か、と言われれば、そうではない。“純A級”と“A/B級”の違いは確かにある。突き詰めて聴くと分かるというレベルで、両者にはそれぞれ個性がある。しかしそれは性能差ではなく、味の違い、という範疇だろう。

『Aspire Pro CA』のほうが、暖かみがあり、まろやかだ。一方、『Aspire Pro』は力があるので(A/B級の『Aspire Pro』の4Ω接続時の定格出力は195W×2ch。『Aspire Pro CA』は20Wx2ch)、ハリが増した感がある。余裕も感じられるし、パンチ力もあるように思えた。

その微妙な音色傾向の違いに対して、どちらが好きか、でチョイスをするといいだろう。ただ、使いやすさでいえば『Aspire Pro』を選んだほうが無難であることは確かだ。『Aspire Pro CA』は電力消費量と発熱量が多く、それに対する十分なケアが必要となる。


Aspire ProAspire Pro


こうなってくると、もう1つのタイプ違い、『Aspire Pro M/B』の音も、ぜひとも聴いてみたくなる。モノブロックで税抜価格が55万円。2chモデルである『Aspire Pro』は、1chあたりの価格が30万円。倍近くの価格差が、どれほどの違いとなって音に現れるのか…。期待は膨らむ。

『アスパイア・プロ』シリーズ。これは相当に人気を呼びそうだ。確かな実力を有した、納得のハイエンド・パワーアンプである。お近くのプロショップで試聴会があれば、是非とも足を伸ばしてほしい。1人でも多くの方に、この音を体験していただきたいと切に願う。

《太田祥三》
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