人気急上昇中の“GROUND ZERO”から2015年モデルが早くも登場!! ミドルグレード・パワーアンプシリーズ『GZHA』 & 『GZNA』を聴く! #3 | Push on! Mycar-life

人気急上昇中の“GROUND ZERO”から2015年モデルが早くも登場!! ミドルグレード・パワーアンプシリーズ『GZHA』 & 『GZNA』を聴く! #3

気鋭のジャーマンブランド、グラウンドゼロの新パワーアンプ、『GZHA』シリーズと『GZNA』シリーズについて速報している当週刊連載。今週は、『GZHA』シリーズの2chモデルのインプレッションをお届けする。より音質性能にこだわっているというこちらのモデル。その実力のほどは、いかに…。

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人気急上昇中の“GROUND ZERO”から2015年モデルが早くも登場!! ミドルグレード・パワーアンプシリーズ『GZHA』 & 『GZNA』を聴く!


気鋭のジャーマンブランド、グラウンドゼロの新パワーアンプ、『GZHA』シリーズと『GZNA』シリーズについて速報している当週刊連載。今週は、『GZHA』シリーズの2chモデルのインプレッションをお届けする。より音質性能にこだわっているというこちらのモデル。その実力のほどは、いかに…。

まずはプロフィールを再確認しておきたい。


GZHA 2400XII



GZHA 2400XII


2ch(2/1ch)パワーアンプ(税別価格:7万4000円)


定格出力:270W×2(4Ω)

ちなみに、先週の当コーナーでインプレッションをお伝えした4chモデルである『GZHA 4200XII』は、1chあたりの価格が1万5500円、そして1chあたりの定格出力が、140W×4(4Ω)だった。それに対し当機は、1chあたりの価格が3万7000円。倍以上だ。定格出力も倍近く。この違いはそのまま音に効いているはず。どれほどの違いとなって現れるか、ここが注目ポイントだ。

インプレッションをご報告する前に、試聴環境についても簡単におさらいしておきたい。

システムは、PC→DAC→パワーアンプ→スピーカー、というシンプルな構成。使用スピーカーは、グラウンドゼロのセカンドグレードである“GZPC”シリーズの『GZPC 165SQ』(税抜き価格:22万円)だ。

使用ケーブルはすべてモンスターカーオーディオ。パワーケーブルが『MCA PF4』(税抜き価格:3000円/m)、RCAケーブルが『MCA 450i-3M』(税抜き価格:1万5000円/3m・2ch)、スピーカーケーブルが『MCA 350S12』(税抜き価格:1500円/m)、以上だ。

結論から入ろう。

4chモデル『GZHA 4200XII』と比べて、明らかに音がいい。ボディサイズ、デザインは同じであるが、音質性能は1段階上にある。

基本的なサウンド傾向は同一だ。グラウンドゼロらしい低域のドライブ感、量感、そして『GZHA 4200XII』で感じた粒立ちの良さ、見通しの良さ、それらは踏襲されている。音色傾向も同様だ。適度にウォームで、かつ、ほど良くドライ、音源を忠実にそのまま聴かせてくれている。あくまでも同シリーズの音である。

その上で、リアル感と楽器の質感が向上している。

まずリアル感について。音色傾向は変わっていないが、実在感が強まっているように感じた。まさにそこにあるかのようにイメージできる。全体の立体感も上がっている。各楽器の位置関係もよりはっきりとしてきた。

質感の向上については、例えば管楽器で言うと、楽器そのもののグレードが1つ上がったかのような印象。倍音が増えて、より濃厚な音になっている。打楽器で言うと、スティックの木の質感、シンバルの金属の質感、両方について、それぞれの材質感をよりしっかりと感じられるようになった。そして、とにかく耳当たりが良い。すべての音がより滑らかになっている。

高域の繊細さ、豊潤さも上昇している。低域も、タイプは同じながら、弾力感が増している。

音楽の表現幅も広くなっているように感じられた。ピアニッシモはより可憐に、パンチの効いているフレーズはより迫力十分に表現する。なので、感動力が上がった、とでも言おうか、音楽の説得力が増しているのだ。

1chあたりの価格の伸び幅、定格出力の上昇幅に相応しい、いやそれ以上の音質アップと言ってよさそうだ。「リーズナブルさ & 使いやすさの4chモデル、音質性能の2ch」とのことだが、まさにそのとおりだ。棲み分けがしっかりとできている。

フロント2ウェイをマルチで鳴らそうとする時、音にこだわるのなら、『GZHA 2400XII』の2台使いがおすすめだ(予算とインストールスペースが許す場合)。ただ、『GZHA 4200XII』を選んだとしても、基本的なサウンド傾向は同様であるので、リーズナブルにシステムを完結でき、かつ『GZHA』シリーズらしい音を楽しめる。エントリーモデルからのステップアップとして、十分な手応えを得られるはずだ。

さて、次週は新たなミドルグレードパワーアンプ、『GZUA』シリーズの4chモデルのインプレッションをお伝えする。こちらにも大いにに期待していただきたい。

《太田祥三》
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