ロックフォード・フォズゲートから『Powerコンパクトシリーズ』登場! 緊急インプレッション!! #4: インプレッション編【T500X1br】 | Push on! Mycar-life

ロックフォード・フォズゲートから『Powerコンパクトシリーズ』登場! 緊急インプレッション!! #4: インプレッション編【T500X1br】

話題の新製品、ロックフォード・フォズゲートの『Powerコンパクトシリーズ』。その実力と魅力を掘り下げて紹介してきた当連載も、いよいよ今回が最終回だ。1chモデル『T500X1br』のインプレッションをお届けして、締めとしたい。併せて、日本上陸を果たしたばかりの新製品、イメージダイナミクス・『MQ150.2』も試聴できたので、そちらついても取り上げる。このモデルもなんと、超コンパクトがウリのモデル。『Powerコンパクトシリーズ』と違いも含め、詳細にリポートする。

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ロックフォード・フォズゲートから『Powerコンパクトシリーズ』登場! 緊急インプレッション!!


話題の新製品、ロックフォード・フォズゲートの『Powerコンパクトシリーズ』。その実力と魅力を掘り下げて紹介してきた当連載も、いよいよ今回が最終回だ。1chモデル『T500X1br』のインプレッションをお届けして、締めとしたい。併せて、日本上陸を果たしたばかりの新製品、イメージダイナミクス・『MQ150.2』も試聴できたので、そちらついても取り上げる。このモデルもなんと、超コンパクトがウリのモデル。『Powerコンパクトシリーズ』と違いも含め、詳細にリポートする。

『Powerコンパクトシリーズ』特集の最後にクローズアップするのは、1chモデル『T500X1br』。

最初に、プロフィールをおさらいしておこう。


T500X1br




T500X1br(税抜き価格:9万円)


サイズmm(幅×奥行×高さ):211×108×41


定格出力:175W×1(4Ω)、300W×1(2Ω)、500W×1(1Ω)

サイズは、4chモデルの『T400X4ad』と同様だ。価格は、これまで紹介してきたモデルよりも少々高額な9万円。

他の『Powerコンパクトシリーズ』と比べての大きな違いは、搭載回路にある。4chモデルと2chモデルに搭載されていたのは、“Class AD”回路だが、当モデルに採用されているのは“Class br”回路。これは、内部に予備のコンデンサを装備していて、音楽のエネルギーに応じて電力を補うという技術?BRT(Boosted Rail Technology)?を搭載したもの。超高効率で低歪、さらに超小型化を実現するという特長を備えているという。より、サブウーファーを鳴らすことに向いている回路だと言っていいだろう。

試聴は、2chモデル『T400X2ad』で『T4』を鳴らしているところに追加する形で実施した。

使用したサブウーファーは、ロックフォードのコンプリートサブウーファーボックス、“P1-1x10”(税込み価格:3万5000円)。サブウーファーを鳴らすためのスピーカーケーブルは、他と同様に『モンスターカーオーディオ』を使用。『T4』に用いていたものより2ランク太い、MCA 350S12(1500円/m)を使った。


T500X1brT500X1br


『T4』とサブウーファーを同時に鳴らしながら、『T500X1br』のボリュームを上げていきバランスを取った。マックスパワーに対して半分くらいのところでほど良くバランスしてくれた。

『T400X2ad』の音はそもそも良質だったのだが、『T500X1br』でサブウーファーを鳴らすことで、全体のサウンドクオリティが1ランク上昇した印象を受けた。

そして、『T500X1br』が奏でる低域だけに注力しても、なかなかのグッドサウンドが堪能できた。サブウーファーが『T4』に対してグレードで劣るモデルなのだが、目立ってビハインドを感じさせない。量感、重さ、そしてタイトさ、これらが上手にバランスし、伸びやかさもほど良くある。

そして制動力も十分だ。音が止まる瞬間にしっかりと止めてくれるので、音楽をリズミックに表現してくれる。

パワーに余裕もある。たっぷりと低域を鳴らしたい人でも、十二分に鳴らせそうだ。

それでいて、このコンパクトなボディ…。サブウーファーに薄型モデルを使っても面白そうだ。アンプとサブウーファーを共に小型・薄型とすることで、導入のハードルを下げられる。インストールスペースを気にするなら、『T500X1br』+薄型サブウーファーという組み合わせも要チェックだろう。

トータルシステムを考えてコンプリートウーファーである同ブランドP1-1x12をT500Xadで駆動してみる。サブウーファーが加わる事で音楽の芯がしっかりと感じられるようになるのは当然だが、小型の筐体からは想像できないぐらい制動力のしっかりとしたパワーアンプだと感じる。低域の押し出しが強く、強いだけじゃなく輪郭も曖昧にせずクォリティーの高い再生だ。サブウーファーBOX+パワーアンプと考えるとそれなりのスペースが必要となるのだが、そのスペースの犠牲を最小限に出来る画期的なパワーアンプだ。

さて、同時に試聴することができた、イメージダイナミクス・『MQ150.2』についてもリポートしていく。まずは簡単なプロフィールから紹介しておきたい。以下のとおりだ。


MQ150.2




MQ150.2(税抜き価格:5万円)


サイズmm(幅×奥行×高さ):180×104×35


定格出力:150W×2(4Ω)、250W×2(2Ω)、500W×1(4Ωブリッジ)

ロックフォード『Powerコンパクトシリーズ』の2chモデル、『T400X2ad』に比べて若干大きい程度。出力は2ch(4Ω)の時で50Wほど小さく、価格は2万3000円安い、というスペックである。

機能面で注目したいのは、3.5mmミニピンジャック入力を装備していること。iPhoneなどのイヤホン端子とピンケーブルで繋ぐことができるわけだ。バイクやボートでの使用時に便利に使えそうだ。

問題はそのサウンド。

結論から言うと、これはこれで魅力的。情報量もそれなりにあり、音に充実感がある。反応が素早く、きびきびとスピーカーを鳴らしてくれる。このあたりはさすがイメージダイナミクス、という印象だ。

音の傾向は、どちらかと言えばマイルドな方向だと感じた。いわゆる、聴き疲れのしないタイプ、というイメージだ。

とりあえずは2chモデルのみのラインナップなのだが、『Powerコンパクトシリーズ』の2chモデルと4chモデルの中間的存在と捉えて、併せて検討してみるのも面白そうだ。とにかく、小型であることに妙味があり、それでいて能力も十分にある。

超小型アンプのブームが来ているのか? 試聴テスト中にイメージダイナミクスから発売されるMQ150.2が入荷してきたので急遽試聴してみた。ロックフォードのアンプと比べてキャラが違い、音に粘りというか潤いを感じられる。開封したばかりの新品なので最終的な評価は難しいのだが、現状で若干不足を感じる高域の伸びが出てくれば予想外に凄いアンプかもしれない。AUX入力が付いているので、そのまま携帯オーディオプレイヤーが接続でき、クルマだけではなくビックスクーターにも使える好印象なアンプだ。

さて、ロックフォードの『Powerコンパクトシリーズ』。従来の『Powerシリーズ』に迫る音質性能を持ち、それでいて、圧倒的なコンパクトさを実現しているユニークな存在。音と省スペース、両方を得たいという人は、真っ先に検討すべきモデルだ。新たな魅力を携えた、手応えあるパワーアンプ・シリーズの登場と言っていいだろう。要注目!

《太田祥三》
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