【ゼロクラウン】Mycar-lifeデモカー企画 #25: 二兎を追う者は一兎をも得ず? でもMycar-life編集部は二兎を追います! | Push on! Mycar-life

【ゼロクラウン】Mycar-lifeデモカー企画 #25: 二兎を追う者は一兎をも得ず? でもMycar-life編集部は二兎を追います!

2週連続開催となったACG2009 in 東北に参加するにあたって前回審査員のアドバイスを踏まえて反省点を東京車楽 木村氏と考え、秘密兵器を投入したのが前回までの流れ。

カーオーディオ デモカー製作記
【ゼロクラウン】Mycar-lifeデモカー企画

2週連続開催となったACG2009 in 東北に参加するにあたって前回審査員のアドバイスを踏まえて反省点を東京車楽 木村氏と考え、秘密兵器を投入したのが前回までの流れ。

過去二回で言われたウーファーの鳴りっぷりに関してはパワーアンプのゲイン調整や音響調整では限界値だと感じたので新たなパワーアンプに交換した。そのパワーアンプはロックフォードから新発売されたT1000-4だ。


二兎を追う者は一兎をも得ず? でもMycar-life編集部は二兎を追います!

まずは単純に乗せ換えて試聴してみるとユニットの駆動力が桁外れに上がっていて予想以上にウーファーの鳴りっぷりが変わった。エンクロージャーのポートから扇風機でもつけたのか? と思うぐらい強烈に駆動している。しかし音質が荒い訳ではなく非常に繊細で解像度の高い高次元な音。トゥイーターも当然クリア感が大きく増して以前とは大違い。ここから調整を煮詰めれば…と考えるだけで揺るんだ顔が更に緩んでしまう。


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そしてもう一点はプロセッサーについてだ。今まで搭載していたオーディソン BitOneは価格以上の内容で非常に使いやすく高音質なプロセッサーだったが、更なる高音質と厳しい審査におけるノイズ対策を考えるとグレードアップするのが最適と考え新たなプロセッサーに交換した。そのプロセッサーはBEWITH AZ-2だ。音質に関しては今更言う事でもないが現在発売されているプロセッサーの中でも最高峰に分類される。そのAZ-2を軸としてレベルアップを図ろうと考えたのだが問題もある。


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BEWITH AZシリーズはプロショップ専用の調整ソフトを使用して音響調整を行うのだが、イコライザーは15バンドの調整となっていてサウンドファナティック審査にあるRTO審査には厳しい内容である。正直15バンドではRTO審査で満点を取るのは容易ではないだろう。そこでRTO審査を満点でクリアするためにRTO審査専用プロセッサーとしてcarrozzeria DEQ-P01IIを追加した。言葉では説明しづらいので下記のシステム図を見て欲しい。


(クリックで拡大します)


システム図

Mycar-life編集部は通常音楽を聴く場合はBEWITH MM-1を使用している。その配線はスマートインターフェイスへ入力。CDを聴く時やACGの審査にはDEX-P01IIにある光出力を使いスマートインターフェイスへ入力。スマートインターフェイスからAZ-2まではオーディオテクニカのコアキシャルデジタルケーブルで接続。RTO審査にはDEX-P01IIからDEQ-P01IIへIPバスで接続し、DEQ-P01II内でイコライザー調整を行いAZ-2へ入力。その時AZ-2はスルーの状態にしたメモリーへ変更する。ナビは案内音声を純正リアスピーカーへ入れていつでも案内を聴けるようにし、DVD/地デジの音声はハイローコンバーターを介して3.5mmステレオミニジャックを使ってAZ-2へ入力。かなり複雑なシステムではあるが、高音質を求める部分はAZ-2、RTO審査対策にはDEQ-P01IIを使って高音質とRTO審査満点を狙い二兎を追う。音響調整を行うにあたって通常ならコンテストに合わせた調整を行うのだが、あまりに出てくる音が気持ちいいのでMycar-life編集部好みの音響調整を行ってもらった。まずは測定器を使いながらフラットな音を作ってもらい、同乗して試聴をしながら『こうして、ああして』とまるでオーダーメイドの服を作るように細かく指示を出していく。出来上がった音は当然予想以上な出来映えである。


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更にオーディオの操作性向上にも力を入れた。今までは使っていなかった純正ハンドルのオーディオ操作部分に学習リモコンを使用してボリューム、CDのトラック送り・戻し、CDユニットの電源ON/OFFが使えるようになった。これも予想以上に便利で操作性はもちろん、安全性も向上している。

ACG2009 in 東北でも当日は非常に天気が良く、前泊したのだが恒例となった全国チェーンでの夕飯では無く初めてご当地名産『牛タン』を腹一杯食べたので気分は上々♪ この気分がコンテストの結果に反映される事を願って審査を待った。審査を待っている間に参加しているショップと色々な話をしたのだがMycar-life編集部も今後の活力となる明るい話題が多くて嬉しいかぎり。参加しているユーザーの顔を見ても笑顔が絶えず非常に有意義なイベントだなと改めて再確認出来た。


二兎を追う者は一兎をも得ず? でもMycar-life編集部は二兎を追います!

最初の審査員はイースコーポレーション社長の尾前氏。一通り今回変わったシステムの説明をして審査をしてもらった。緊張しながら審査終了を待つ時間が毎回長く感じられる。審査が終わって出てきた尾前氏から『音質は桁違いに上がった』とお褒めの言葉を頂き非常に気分良く話を聞く。ただ、トーナルアキュラシー(音の正確さ)という審査となると話は違う。この審査は音質の審査ではなく『音の正確さ』の審査なのだ。今回の調整はMycar-life編集部 藤澤好みであるために、レベルアップした音質の評価は得点上では上がった所もあれば下がった所もありプラマイ0。しかし言われ続けていたウーファーの鳴りっぷりに関しては文句なしと言われ一安心。


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次に審査をしてくれたのはイースコーポレーション関口氏。スペクトラルバランス・サウンドステージの審査なのだが…ここでMycar-life編集部 藤澤好みにした結果、大きなミスを犯してしまった。タイムアライメントを調整するときにハンドルのセンターから拳2つ左側(右ハンドル)に定位するのが好みなのでそこに調整したのだが、この審査ではあくまでセンター定位が基準となるために審査が終わった関口氏から最初に言われた一言が『前よりハンドル側に合わせちゃったね。センター定位に変えれば全体的に点数が上がるはずだよ』と。これは完全にミスです。木村氏に申し訳ない事をしたなぁと深く反省。その後にRTO審査を行ったのだが、狙い通りに満点を獲得! ホッと胸をなで下ろした瞬間だが…ここでまた落とされることとなる。参加車両を見てみるとドア・ラゲッジカスタムのレベルが非常に上がっていてプロクラスでは特に上がっている。そのため審査をすると満点近い車両が続発するために審査基準を変えたそうだ。そのおかげで前回7点もらっていたドアの審査が4点に減少。審査基準が変わる事を知っていれば何か対策を立てたのに…と悔しい気持ちになった。ここも今後の新たな課題として対策を考える。参加車両全ての審査が終了してジャッジシートが返却された。その中身が以下だが非常に厳しい結果となった。


(サムネールはクリックで拡大。拡大後は写真右側クリックで進む:左側クリックで戻る)


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見ての通り前回のACG2009 in 中部から3点減少する悲しい結果。ルールをしっかりと把握していなかった自分が悪いのだがシステムアップさせて得点が下がるのは厳しい。1位となったLEROY(ルロワ)は305点というとんでもない得点。表彰台圏内は今後300点以上取らないと上がれない状態だ。15点上げるにはと木村氏と2人頭を抱えてしまった。始めたからには一歩も引けない。そこでルロワ代表 小山氏にお願いして優勝車を聴かせてもらう事にした。どれだけ違うのか、楽しみなようで非常に怖い。出てきた音を聴くとMycar-lifeデモカーの音とは全く種類の違う音が出てきている。Mycar-lifeデモカーはメリハリを効かせながら上品な音に仕上げているのだが、ルロワのデモカーは突き抜けるような煌びやかでパワフルなサウンドを奏でている。


二兎を追う者は一兎をも得ず? でもMycar-life編集部は二兎を追います!

得点表も見せてもらったが、ほぼ満点の内容。この音なのかと木村氏と顔を見合わせて帰りの車室内で走行中に耳に残ったルロワのデモカーが奏でたサウンドを作る音響調整を行った。二人して意地となり音質と音の正確さの両方を突き詰めていった結果かなり近い音を出す事ができた。それでも種類の違う音質であるが十分勝負になると確信。明日にでもACGを開催して欲しいぐらいだ。

次回のACGは9月14日(月)で、1ヶ月以上の休みとなる。音質面では互角に戦える土壌は出来たと思えるが、カスタム部分では現状勝負にならない。やはり派手なインストールの方が高得点をもらいやすいと感じる。Mycar-life編集部 藤澤の目的はACGで表彰台に上がる事…ということで空いた一ヶ月を使ってMycar-lifeデモカーのカスタム計画を立案中! そこでも結果を出せれば優勝争いができるはずだと思い、行くところまで行く覚悟を決めたのであった。

ということで、Mycar-lifeデモカーはしばらくの間は東京車楽に常時置いてあります。もし、見たい! 試聴したい! というユーザーがいたら事前にMycar-lifeデモカーの有無を木村氏に必ず確認をしてから来店してください。確認しないと車両がバラバラで座るシートも無い状態の可能性があるので…。

次週はどういった方向で進んでいくのかを決定して報告します!

《藤澤純一》

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