システム構築学・総論 第2回 “カーオーディオ・メインユニット”でシステムメイク! | Push on! Mycar-life

システム構築学・総論 第2回 “カーオーディオ・メインユニット”でシステムメイク!

カーオーディオを本格的に楽しみたいと考えている方々に向けて、「システム構築学」をお贈りしている。第2回目となる当回では、一般的な“カーオーディオ・メインユニット”を核とするシステム構築法を、じっくりと解説していく。

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カロッツェリア・DEH-6600
  • カロッツェリア・DEH-6600
  • ケンウッド・U381BT

カーオーディオを本格的に楽しみたいと考えている方々に向けて、「システム構築学」をお贈りしている。第2回目となる当回では、一般的な“カーオーディオ・メインユニット”を核とするシステム構築法を、じっくりと解説していく。

“カロッツェリア”のメインユニットをチョイスする際には「ネットワークモード」の有る無しに要注目!

“カーオーディオ・メインユニット”を多彩にリリースしているブランドといえば、“カロッツェリア”と“ケンウッド”、この2つが双璧だ。なので今回はこの2ブランドにフォーカスし、それぞれにおいての「システム構築学」を解説していく。

まずは、“カロッツェリア”のアイテムを使用する場合について考えていこう。

ところで“カロッツェリア”は、ハイエンドメインユニットと呼ぶべきモデルもラインナップしている。1つが『DEH-P01』(税抜価格:10万円)で、もう1つが『DEH−970』(税抜価格:3万5000円)だ。今回は、これらを除いた他のモデルについて考えていく。

さて、“カロッツェリア”はこのようにハイエンドメインユニットをラインナップしているだけあって、一般的なメインユニットの多くにも高いシステム拡張性が備わっている。例えば、『ネットワークモード』なる機能を搭載した機種が多々ある。当機能が備わっていると、フロントスピーカーの詳細なコントロールが可能となる。

というのも『ネットワークモード』を活用すると、内蔵パワーアンプのフロント出力とリア出力の計4chをフロントスピーカーに割り当てられる。結果リアスピーカーは鳴らせなくなるのだが、そのかわりフロントスピーカーの左右のツイーター+左右のミッドウーファー、これら計4つのスピーカーを内蔵パワーアンプの1chずつを使ってドライブできるようになる。

このようにすると、各スピーカーの駆動力が上がるとともに1つ1つのスピーカーに対して個別に「タイムアライメント」をかけられる。ハイエンドシステムで可能となるスピーカー制御法を、一般的なメインユニットでも実践できるようになるというわけなのだ。

“カロッツェリア”のメインユニットは、サブウーファーも鳴らしやすい!

そして“カロッツェリア”のメインユニットはほぼすべて、「サブウーファー出力」を備えている。なので、サブウーファーの追加をスムーズに行える。

そしてほとんどの機種に「クロスオーバー」機能も搭載されている。そうであるとフロントスピーカーに対しては低音信号をカットする「ハイバスフィルター」がかけられて、サブウーファーに対しては低音信号だけを送り込めるように「ローパスフィルター」がかけられる。

このような運用が可能となると、低音の制御がしやすくなる。超低音の出どころがサブウーファーだけになるので、音がダブることがなくなりサウンドの一体感が出しやすくなる。さらには、ドアスピーカーの負担を軽減させられるようにもなるので、ドアスピーカーが発するサウンドのクオリティも向上する。

そして、内蔵パワーアンプが「ブリッジ接続」に対応している機種も多い。普通、サブウーファーを導入しようと思った際には、パワーアンプを内蔵したモデル(パワードサブウーファー)を選ぶか外部パワーアンプを導入するかこのどちらかになるのだが、“カロッツェリア”のメインユニットの場合は、内蔵パワーアンプでサブウーファーを鳴らすことも可能なのだ。

もちろん、すべてのサブウーファーをドライブできるわけではないが、その気になれば内蔵パワーアンプでもサブウーファーを鳴らせるというのは魅力だ。システム構築法の選択肢が広がるからだ。

そして“カロッツェリア”のメインユニットは、外部パワーアンプを使ったシステムが組みやすい機種が多い。外部音声出力をしっかりと備えている機種が豊富なのだ。

手応えあるシステムをよりリーズナブルに完成させたいと思ったときには、“カロッツェリア”のメインユニットは頼りになる。覚えておこう。

“ケンウッド”のメインユニットでは、「サブウーファー出力」と「タイムアライメント」の有無に注目!

続いては、“ケンウッド”のメインユニットについてみていく。

“ケンウッド”も、高いシステム発展性を備えたメインユニットを多々擁している。サブウーファー出力を持ち、かつ「クロスオーバー」機能も備えたモデルがいくつかあるので、そのような機種を選ぶとフロントスピーカーに対して「ハイパスフィルター」がかけられ、サブウーファーに対しては「ローバスフィルター」がかけられる。そうであると、低音強化を効率的に行える。

また、“ケンウッド”のメインユニットには「タイムアライメント」機能が搭載されているモデルも少なくない。これが搭載されていると、各スピーカーの発音タイミングを揃えられるようになるので、より緻密なサウンドチューニングが可能となる。

ところで、もしも使用中のスピーカーのパッシブクロスオーバーネットワークが「バイアンプ接続」に対応しているのなら、メインユニットが「タイムアライメント」機能を有しているとき、以下のようなシステム構築が可能となる。

リア出力をパッシブのツイーター入力に繋ぎフロント出力をパッシブのミッドウーファー入力に繋げると、ツイーターとミッドウーファーの個別制御が可能となる。リアスピーカー用の「タイムアライメント」をツイーターに対して適応させ、フロントスピーカー用の「タイムアライメント」をミッドウーファーに対して適応させられるようになるのだ。結果、「タイムアライメント」をきめ細かく運用できるようになり、ステレオイメージの再現性が高くなる。

「タイムアライメント」機能が備わっている“ケンウッド”のメインユニットを用いると、このようなシステムも構築できる。覚えておこう。

さて次回は、「ハイエンドメインユニット」を使ってのシステム構築学を紹介する。お楽しみに。

《太田祥三》

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