プレミアム「Rexat」ケーブル『AT-RX5500A』を、ショップデモカーでテスト!! | Push on! Mycar-life

プレミアム「Rexat」ケーブル『AT-RX5500A』を、ショップデモカーでテスト!!

2017年最後の超大物ニューモデル、オーディオテクニカの「Rexat(レグザット)」ケーブル『AT-RX5500A』。当機のデリバリーが、いよいよ12月22日より開始されている。これが各店に届けられたであろうその翌日に、貴重な試聴取材を実行できた。

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オーディオテクニカの「Rexat(レグザット)」ケーブル『AT-RX5500A』。
  • オーディオテクニカの「Rexat(レグザット)」ケーブル『AT-RX5500A』。
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  • 『Proshop vogue(ヴォーグ)』の渡邊マネージャー。
  • 『Proshop vogue(ヴォーグ)』の渡邊マネージャー。

2017年最後の超大物ニューモデル、オーディオテクニカの「Rexat(レグザット)」ケーブル『AT-RX5500A』。当機のデリバリーが、いよいよ12月22日より開始されている。これが各店に届けられたであろうその翌日に、貴重な試聴取材を実行できた。

向かった先は、千葉県の人気店『Proshop vogue(ヴォーグ)』。同店のデモカー「アウディ・A5」にて、「Rexat」のそれまでのトップエンドモデル『AT-RX28』との、比較試聴を行えることと相成ったのだ。この話題の超ハイエンドオーディオケーブルの車載時の実力を、最高レベルのシステムを搭載した有名車でじっくりと確認できた。そのリポートを、詳細にお伝えしていく。

■"贅"の限りが尽くされた、正真正銘の"プレミアム"ケーブル。

11月11日に発表されて以来、ハイエンドカーオーディオ愛好家たちの注目を一身に集めてきた、オーディオテクニカの『AT-RX5500A』。まずは当製品のプロフィールからおさらいしておこう。

当機がどのような製品であるのかを完結に言うならば、「素材から構造、組み上げ方法に至るまで、すべてにおいて"贅"が尽くされた、正真正銘の"プレミアム"ケーブル」、で間違いない。"贅"の1つ目は、導体素材。世界最高水準の高純度銅『7N-Class D.U.C.C.』が採用されていること。これにより、全帯域を明瞭かつ鮮明に、そして表現力豊かに再生することが目指されている。

贅”の2つ目は『シルク編組』。これにより、外装においてはケーブル全体をナチュラルに制振し、かつ、見た目と手触りの両面で最高級品の風格を醸し出す。内部絶縁においては、低誘導率で伸びのある音色を実現する。

さらには『64チタン合金削り出しプラグ』、『アルミニウム+真鍮 ケーブルスタビライザー』、『ガラス繊維入りPBT充填中空ホットピン(PAT.)』、『防湿シリコンコーティング』等々、尽くされている"贅"は枚挙にいとまがない。

結果、価格設定も相応に高級化した。以前のトップエンドモデル『AT-RX28』の0.7mモデルが税抜価格で3万5000円であったのに対し、『AT-RX5500A』では同・15万円。両機の価格差は実に約4.3倍に達している…。

■まずは従来のトップエンドケーブル『AT-RX28』の音を確認。

さて、本題に入ろう。まずは、『AT-RX28』が搭載された状態の「Audi・A5」の音から試聴した。なお、当デモカーの搭載システムは以下のとおりだ。

すべてのユニットが「ビーウィズ」のハイグレードモデルで固められている。メインユニットが『STATE MM-1D』、プロセッサーが『STATE A6R DUAL』、パワーアンプが『P-1R』×6台、トゥイーターが『C-50lll』、ミッドウーファーが『C-130lll』、サブウーファーが『C-180lll』×2発、以上だ。

そしてプロセッサー、パワーアンプ間に、「オーディオテクニカ」の『AT-RX28/0.7』が計3セット使われている。

なおこの状態が、取材日の前日までのリアルな「Audi・A5」のシステムレイアウトだ。『Proshop vogue』の渡邊マネージャー曰く、「『AT-RX28』が、これまでの当店でのスタンダードオーディオケーブルだった」とのこと。同店で実現できる最上級のサウンドを聴かせるための1パーツとして、『AT-RX28』も名を連ねていたわけだ。

実際に聴いてみると、その音は最上級と呼ぶに相応しく、サウンドステージ、音の質感がともに、この上なくリアル。そして1音1音に芯があり力がみなぎっている。その上で、繊細さも十二分。ケチを付ける要素は皆無だ。ただただ聴いていて心地良い。これ以上を望む気持ちにもならず、これ以上があるとも思えない。

■運転席のリスナーのために緻密にコントロールされた状況下では、違いの現れ方が顕著…。

続いて、計3セットのオーディオケーブルをすべて、『AT-RX5500A/0.7』に換えていただき、少々緊張しながら運転席に乗り込み、試聴トラックを流し始めると…。

なんと、明らかに音圧が上がっている。先ほどと同じ音量にするためには、ボリュームコントロールを3デシほど絞る必要があった。

そして、目に見えてクリアさが向上していることにも、唸らされるのみだった。先ほどの音に曇りを感じることはゼロだったのだが、それと比べて明らかに見通しが良くなっている。各音符の輪郭がシャープで、空間の中にくっきりと浮かび上がっている。

表現力が向上していることにも目を見張った。柔らかい音はさらに柔らかく、硬い音はさらに硬く、小さな音はより可憐に、大きな音はより力強い。

結果、音楽の感動力が上がっていて、聴いていて、感情を強烈に揺さぶられる。楽曲の世界に引き込む力がすこぶる強い。

先に開催されたメーカー主催の試聴会でもそのサウンドを耳にしていたが、最高峰のシステムを用い、運転席のリスナーのために緻密にコントロールされたコンディションで聴いてみて、当製品の凄さをより鮮烈に体験することができた。やはり『AT-RX5500A』はタダ者ではなかった。

■期待が大き過ぎたせいか、試聴会場でのファーストインプレッションは…。

ところで、『Proshop vogue』の渡邊マネージャーも、先の新製品試聴会に参加したというのだが…。

「実を言うと、そこでの印象はそれほど良くはなかったんです。違いは確かに感じ取れました。言わんとしていることも理解できましたし、情報量が上がっていることも実感しました。しかし、価格差ほどの上がり幅ではないように思えたんです。

『AT-RX28』を気に入っているからこそ、『AT-RX5500A』に対する期待感を相当に膨らませ過ぎていたのかもしれませんね。

逆に、『AT-RX28』の良さを再確認しました。このケーブルはやはりコストパフォーマンスが高いと。

注文せずに帰ろうかとも少し考えたのですが、それは踏みとどまりました。信頼しているメーカーが、コスト度外視で最高を追求して作り出したという新たなフラッグシップモデルですからね。それを試さないという手はないと思い直し、デモカーの分も注文しました。

そして昨日店に届き、まずはホームオーディオのシステムで試してみたのですが…」

■「新たな提案もできそう。段階を経てシステムに足していくのもアリ」

「いつも聴いているシステムに組み入れたら、いろいろなことがよくわかりました。まずは音圧が全然違っていること驚かされました。試聴会会場でもそれを感じていましたが、通常はあり得ないことですから、疑心暗鬼に思っていました。しかし、それは本当だった…。愕然としましたね。

情報量の差も歴然としていました。『AT-RX28』の音が悪く感じるくらいに(笑)。結果、立体感がさらに増し、ステージング、イメージングが相当に向上しています。表現力も素晴らしいですね。

デモカーに付けてみても、至ってニュートラルな鳴り方をしています。クルマでは使いにくそうなイメージも持っていたのですが、それは杞憂でしたね。むしろ使いやすいタイプだとわかりました。

ちなみに、100時間のエージングが推奨されていますのでずっと鳴らし続けていたのですが、6時間くらいが経過したところで低域がぐっと出てきて、全体のバランスがさらに整いました。以後は良化がゆるやかですが、じわじわと良くなり続けています。

当モデルなら、新たな提案ができそうですね。まずはトゥイーターchにだけ、ミッドウーファーchにだけとか、ご自分のシステムで足りないと思えているところからこれを使ってみる、というのもアリだと思います。音のバランスはあくまでもフラットですから、部分的に用いても全体のバランスに影響することはないでしょう。段階を踏んでいくと、良さを2度3度と味わえます。むしろ楽しいかもしれません。

今後当店では、もっとも良いオーディオケーブルをと言われたら、『AT-RX5500A』をおすすめしたいと思います。価値ある製品であることは間違いありません」

『Proshop vogue』のデモカーの音を聴いて、渡邊マネージャーの話も聞いて、『AT-RX5500A』の実力の高さをますます確信できた。理想のサウンドを追求しようと思ったら、『AT-RX5500A』という選択肢があることを、くれぐれもお忘れなきように。

《太田祥三》

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