【サウンドチューニング大辞典】第1章「イコライザー」その6「タイプ解説・2」 | Push on! Mycar-life

【サウンドチューニング大辞典】第1章「イコライザー」その6「タイプ解説・2」

「サウンドチューニング機能」は、カーオーディオにおいてなくてはならない存在となっている。そんな重要項目について、多角的に解説しようと試みている当連載。まずは「イコライザー」についての検証を進めている。

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「グラウンドゼロ・GZDSP 6-8X」のチューニング画面。下側がパラメトリックイコライザーの操作パネル。

「サウンドチューニング機能」は、カーオーディオにおいてなくてはならない存在となっている。そんな重要項目について、多角的に解説しようと試みている当連載。まずは「イコライザー」についての検証を進めている。

今回は「タイプ解説のその2」をお贈りする。以前に取り上げた「タイプ解説」では、グレードの違いを紹介したが、今回は、様式の違いがあることについて解説していく。

「イコライザー」は実は、様式違いで2タイプが存在している。1つは、「グラフィックイコライザー」で、もう1つが「パラメトリックイコライザー」だ。

より一般的なのが前者だ。前者では、20Hzから20kHzまでの可聴帯域の音を、13バンドとか31バンドに分割し、それぞれのバンドごと上げ下げして操作する。そして操作が終わったあとに全体を俯瞰すると、どのような「イコライザーカーブ」となっているのかを視覚的に理解できる。であるので「グラフィック」と呼ばれている、というわけだ。

それに対して「パラメトリックイコライザー」では、上げ下げしたいポイント(中心周波数)と、そのポイントの範囲(Q)を任意に変更することが可能だ。結果、悪さをしている部分に対して、よりピンポイントにアプローチできる。

ちなみに最近の高機能なプロセッサーにおいては、「パラメトリックイコライザー」が搭載されることが増えている印象だ。かつてカーオーディオで多く見られていた「パラメトリックイコライザー」は、選択可能なポイント数が少な目である場合が多かった。調整したいポイントについては詳細に調整できるものの、調整できるポイントが限られていたのだが、最近のハイエンド機では、「パラメトリックイコライザー」でありながら、操作可能なポイントが「31」もあったりするのだ。

昨今のプロセッサーの進歩は著しい。

今週はここまでとさせていただく。次週も引き続き「イコライザー」について深掘りしていく。お楽しみに。

《太田祥三》

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