純正ナビのままで始める“お手軽”カーオーディオ・スタートプラン。その6 「楽しさと便利さの追加」 | Push on! Mycar-life

純正ナビのままで始める“お手軽”カーオーディオ・スタートプラン。その6 「楽しさと便利さの追加」

カーオーディオの音を良くするための「スタートプラン」をご紹介してきた。さまざまなプランが考えられる中で今特集では、“純正ナビはそのまま”で、“低予算”なプランを厳選して取り上げた。最終回となる当回は、「楽しさと便利さの追加」をテーマにお贈りする。

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純正ナビのままで始める“お手軽”カーオーディオ・スタートプラン。その6 「楽しさと便利さの追加」
  • 純正ナビのままで始める“お手軽”カーオーディオ・スタートプラン。その6 「楽しさと便利さの追加」
  • イクリプス・カメラ機能拡張BOX
  • イクリプス・カメラ機能拡張BOXの映像。青いラインが「進行方向予測線」である。
  • イクリプス・カメラ機能拡張BOXで、「障害物検知」の表示がされているところ。

カーオーディオの音を良くするための「スタートプラン」をご紹介してきた。さまざまなプランが考えられる中で今特集では、“純正ナビはそのまま”で、“低予算”なプランを厳選して取り上げた。最終回となる当回は、「楽しさと便利さの追加」をテーマにお贈りする。

■Bluetoothに対応していない純正ナビでも、「スマホのワイヤレス化」が可能に…。

最初にご紹介するのは、「スマホのワイヤレス接続」だ。お使いのスマホがBluetoothに対応しているのに、純正ナビがこれに対応していないときの、「ワイヤレス化」の方法をお教えしたい。

ずばり、Bluetoothに対応している「FMトランスミッター」を使えば、スマホの音楽をワイヤレスでカーオーディオで聴くことが可能となる。スマホと「FMトランスミッター」間をBluetoothで繋ぎ、「FMトランスミッター」から純正ナビへは、FM電波で伝送するのである。

ところで、最近のクルマでは、純正オーディオにAUX端子やUSB端子が普通に備えられるようになってきているので、「FMトランスミッター」の出番はかなり減ってきた。それらの外部入力端子を使って音楽を聴いたほうが音質的にも「FMトランスミッター」より有利であり、これを使う必要性はほぼない。しかし、Bluetoothに対応している「FMトランスミッター」ならば、話は違うのだ。

費用的にもそれほどお財布を圧迫しないはずである。数千円程度でBluetoothに対応した「FMトランスミッター」が見つかるだろう。ただし、充電をする際には、有線で行うしかないので、その点は悪しからず…。

■スマホを「ミラーリング」させて、ネット動画を車内で楽しむ!

続いても、スマホ関連の小ワザをご紹介したい。それは、スマホやタブレットの「ミラーリング」である。

「ミラーリング」とは、スマホの画面をそのままナビ画面に映せるようにする、というものである。これが可能になると、ネット動画をナビ画面で観られ、さらには音声もカースピーカーで聴けるようになる。映像ソースを1つ、増やすことが可能となるのだ。

今や、通常のテレビ番組よりもYouTubeを観ている時間のほうが長い、という方も少なくないようだ。そんな方にとっては特に、「ミラーリング」のメリットは多大であろう。

「ミラーリング」を可能とするためには、純正ナビ側に「HDMI端子」が備わっている必要がある。それさえあれば、対応ケーブル等を用意することで、「ミラーリング」が可能となる。

また、「HDMI端子」がなくても、映像入力&音声入力端子があればこれが可能となるキットも発売されている。データシステムの『HDMI変換アダプター』がそれだ。これを使えば、スマートフォンやタブレット端末などHDMI出力を搭載した機器のデジタル映像・音声を、アナログ映像・音声に変換できる(お使いのスマホによって、適合する製品の品番が異なるので、適合はくれぐれもご確認のほどを)。

■純正ナビのバックカメラ表示に、高機能を簡単に付与!

さらにもう1つ、安全・安心に関連した注目アイテムもあるので、そちらもご紹介してみたい。イクリプスから発売されている『カメラ機能拡張BOX』がそれだ。

当機を使うと、バックカメラの機能が拡張する。拡張する機能は以下の3つだ。1・「進行方向予測線」の表示が可能になる、2・「障害物検知」が可能になる、3・映像の「視点変換」が可能になる。

なお、当機がすごいのは、1と2を、センサーを用いず、画像解析だけで可能としたこと。通常、「進行方向予測線」を表示しようとすれば、ステアリングに切れ角センサーを設置する必要が出てくる。しかし当機では、バックし始めた瞬間に、映像がどう動いたかを読み取って「進行方向予測線」を表示するのだ。動き出してから表示までのタイムラグもほとんどない。

2の「障害物検知」も画像解析だけで行われる。動いているものも静止しているものも、両方的確に捉えて、危険なゾーンに入ってきたら、音と表示でその存在を教えてくれる。

であるので、センサー類を併せて取り付ける必要がなく、設置にかかる費用もそれほど大きくはならない。さらには、汎用性も高い。このようなナビ機能を拡張させる機器は、同一メーカーのナビにしか使えない場合が多いが、当機の場合は、イクリプス製の旧モデルおよび、他社のナビとの連携には、別売の「汎用接続キット」(税抜価格:5000円)を用いればOKだ。

ただし、カメラについてはイクリプス製でないと使用できない。画像解析を行う上で、カメラの広角率等々、映り方の特性が変わってしまうと正しく解析が行えないからだ。

なお、「カメラ機能拡張BOX」はオープン価格であるが、実勢価格は2万5000円前後のようだ。高機能を簡単に付加でき、その割にリーズナブルだと思うのだが、いかがだろうか。駐車時の安心を高めたいと思っている方は、当機をチェックしてみよう。

さて、今回の特集は以上で終了だ。カーオーディオの音を良くする方法はいろいろある。創意工夫を発揮することで、都度、音は良くなっていく。もしも、今回のいずれかの方法でカーオーディオの音を良くする試みを始めてみたら、他の方法についてもいつかトライしてほしい。都度、音が良くなっていく感動を味わえるはずだ。そこに、カーオーディオの醍醐味があるのだ。

《太田祥三》

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