スロヴェニア発の気鋭ブランド「ZRスピーカーラボ」から“スーパーハイエンド”の入門機、満を持して新登場! 果たしてその音は…。 part3 | Push on! Mycar-life

スロヴェニア発の気鋭ブランド「ZRスピーカーラボ」から“スーパーハイエンド”の入門機、満を持して新登場! 果たしてその音は…。 part3

数あるスーパーハイエンドブランドの中でも、支持率の高いブランドの1つである「ZRスピーカーラボ」。同社から満を持して登場した“エントリーグレード”となるスピーカー『ZR エントリー ライン』にスポットを当てている。

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数あるスーパーハイエンドブランドの中でも、支持率の高いブランドの1つである「ZRスピーカーラボ」。同社から満を持して登場した“エントリーグレード”となるスピーカー『ZR エントリー ライン』にスポットを当てている。

今週は、これと同時に日本上陸を果たした、“ミドルグレード”のニューカマー、『ZR Prestige Line(ZR プレステージ ライン)』をフィーチャーする。

“エントリーグレード”の登場と同時に、見逃せない注目モデルも初上陸!

ZRスピーカーラボ・ZR プレステージ ライン
「ZRスピーカーラボ」に注目している方々にとって、“ミドルグレード”となる『ZR プレステージ ライン』が新登場するというニュースも、聞き捨てならないはずである。こちらについても詳細な試聴を行ってきたので、じっくりとお伝えしていこう。

まずは、概要から。シリーズは、以下の4ユニットで構成されている。トゥイーターが1モデル、ミッドレンジが2モデル、ミッドウーファーが1モデル、というラインナップとなっている。

ZRスピーカーラボ・ZR Prestige 25N

☆ZR Prestige 25N
税抜価格:20万円
●仕様:トゥイーター(ペア) ●定格入力:100W(2kHz/12dB) ●公称インピーダンス:4Ω ●周波数特性:2kHz~20kHz ●能率:93dB ●最低共振周波数(Fs):550Hz ●取付穴直径:44mm ●取付深さ:35mm
ZRスピーカーラボ・ZR Prestige 9DD
☆ZR Prestige 9DD
税抜価格:19万円
●仕様:9cmミッドレンジ(ペア) ●定格入力:50W ●公称インピーダンス:4Ω ●周波数特性:100Hz~15kHz ●能率:88.23dB ●最低共振周波数(Fs):113Hz ●取付穴直径:75mm ●取付深さ:40mm
ZRスピーカーラボ・ZR Prestige 12M
☆ZR Prestige 12M
税抜価格:26万円
●仕様:12cmミッドレンジ(ペア) ●定格入力:100W ●公称インピーダンス:4Ω ●周波数特性:100Hz~6kHz ●能率:90dB ●最低共振周波数(Fs):70Hz ●取付穴直径:101mm ●取付深さ:55mm
ZRスピーカーラボ・ZR Prestige 18W
☆ZR Prestige 18W
税抜価格:33万円
●仕様:ミッドウーファー(ペア) ●定格入力:100W ●公称インピーダンス:4Ω ●周波数特性:35Hz~5kHz ●能率:88.5dB ●最低共振周波数(Fs):42Hz ●取付穴直径:158mm ●取付深さ:70mm

なお、2ウェイセットの税抜価格は53万円。トップエンドの『ZR エクストラバガンス ライン』の同セット(Polished)が95万円(税抜)、『ZR エントリー ライン』の同セットが38万8000円(税抜)であるので、2者の中間よりは“エントリー”よりの価格設定となっている。こちらも十二分にハイエンドな価格帯にあるが、『ZR エクストラバガンス ライン』と比べると、ぐっと現実的な価格に収まっている。

2ウェイ各機の構造的な特徴もご紹介していこう。まずはトゥイーターから。こちらは25mmシルクドーム。振動板の表面には「ZRスピーカーラボ」が独自に開発した特殊塗料がコーティングされ、ネオジウムマグネットが採用された磁気回路は、無共振構造を追及したアルミ製のハウジングに格納されている。これらにより、「楽器の質感や演奏者の情熱までもリアルに伝える、超高解像度な高域特性が実現されている」とのことだ。

ミッドウーファーは「ZR エントリー ライン」のミッドウーファーと同様に、通常のミッドウーファーよりも少々大きめな180mm口径となっていて、そして当機もデザインが独特。アルミとスタビリットの組み合わで構成されるバスケットのシルエットがなんともエレガントだ。そして振動板には、特殊な2層コーティングが施された繊維強化ペーパーコーンが採用され、磁気回路には、25mm径のボイスコイルと大型フェライトマグネットが組み合わされている。これらにより、「“sweet-soft” と表現される、奥深くリッチな中低域が確約されている」とのことなのだが、果たして…。

また、「ZR エントリー ライン」と比べると、トゥイーターもミッドウーファーも、厚さや重みがぐっと増していて、素材ならびに構造がグレードアップされていることが伺い知れた。それらが音に、どのような影響を与えているのだろうか…。

「ZR エントリー ライン」の良さが、ことごとく伸長している…。

ZRスピーカーラボ・ZR Prestige 18W
それでは、インプレッション・リポートに入っていこう。試聴環境は、先週の記事でお伝えした「ZR エントリー ライン」の試聴時と同様だ。

PC画面上の再生ボタンをクリックし、試聴トラックを流し始めると…。

一聴して、「ZR エントリー ライン」との違いを感じ取れた。「ZR エントリー ライン」の良さが、ことごとく伸長している。上には上があることを思い知る…。

どのあたりがより良くなっていたかと言うと、まず挙げるべきは、音のしっかり感の向上だ。1音1音の輪郭がさらにシャープになっていて、実在感が上がっている。芯の強さも良化した。同時に、リアルさも増している。

反応もさらに速くなっている。低域の立ち上がりが鋭くなり、リズムがより軽快に感じられた。弦楽器のピチカートで演奏される音なども、至ってスピーディだ。そして中域の手応えも上がっていて、高域もますます繊細でスムーズだ。

余韻の美しさもより際立ってきた。無駄な響きやにじみはなく、その上で倍音がしっかりと乗り、音色に深みが出ている。そして余韻が伸び、可憐に消えゆく。

いやはやなんとも心地良いサウンドである。Hi-Fiが極められていながらも、独特のツヤがある。この音質性能であれば、「ZR エクストラバガンス ライン」に憧れる向きにも、十分な満足感を与えられることだろう。価格に相応しい価値があるスピーカーだと実感した。

さて次週は、その「ZR エクストラバガンス ライン」の改めてのインプレッション・リポートをお贈りする。「ZR エントリー ライン」、「ZR プレステージ ライン」と比べてどうなのか、そして同時に、“トップエンド機”の音を聴いた上での、“エントリーグレード機”と“ミドルグレード機”の実力の再検証も行ってみたい。乞うご期待。

《太田祥三》

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