【カーオーディオ・ユニット選びの極意】Section 01「スピーカー・タイプ解説」#05「パッシブクロスオーバーネットワークを見極める」 | Push on! Mycar-life

【カーオーディオ・ユニット選びの極意】Section 01「スピーカー・タイプ解説」#05「パッシブクロスオーバーネットワークを見極める」

カーオーディオ製品を選ぶときの助けとなる情報を、毎回お伝えしようとしている当コーナー。現在は、「スピーカーのタイプ解説」を行っている。今週は、「コンポーネントスピーカー」に付属している「パッシブクロスオーバーネットワーク」について解説していく。

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カーオーディオ製品を選ぶときの助けとなる情報を、毎回お伝えしようとしている当コーナー。現在は、「スピーカーのタイプ解説」を行っている。今週は、「コンポーネントスピーカー」に付属している「パッシブクロスオーバーネットワーク」について解説していく。

先週の当記事内でお伝えしたとおり、「コンポーネントスピーカー」には、大抵、なんらかの「パッシブクロスオーバーネットワーク」が付属している。

タイプは3つに分類できる。もっともシンプルなのは、トゥイーター側だけに仕込まれているタイプ(“コンデンサータイプ”)。このタイプでは、トゥイーターに届けられる音楽信号の低域側をカットすることはできるが、ミッドウーファーには回路が接続されないために、ミッドウーファーのハイカット(高域の信号をカットすること)が行えない。

このタイプは「パッシブクロスオーバーネットワーク」の小型化が可能であるので、インストール性は高い。しかし、音質性能的には少々ビハインドがある。ミッドウーファーの負担を減らすことができない等々の不利が生じるからである。

2つ目のタイプは、“通常タイプ”。「パッシブクロスオーバーネットワーク」は別体となっている。それには1系統の入力端子が備わっていて、その入力端子に、アンプからのスピーカーケーブルを繋げる。そして出力端子は2系統備えられている。1つがトゥイーター用の出力端子、もう1つがミッドウーファー用の出力端子だ。回路内で音楽信号が帯域分割された後、高域の信号だけをトゥイーターに、中低域の信号だけをミッドウーファーに送ることが可能となるのだ。

そして3つ目のタイプが、“バイアンプ対応タイプ”。このタイプでは入力端子も、トゥイーター用とミッドウーファー用とに分けられる。

“バイアンプ対応タイプ”では、“通常タイプ”と同じ使い方もできるのだが、その機構を利用して、“バイアンプ接続”も可能となる。“バイアンプ接続”とは、トゥイーターとミッドウーファーそれぞれに、個別のパワーアンプを用意する接続法だ。「パッシブクロスオーバーネットワーク」の入力端子が、トゥイーターとミッドウーファーそれぞれ個別に用意されることにより、この接続法が可能となる。

“バイアンプ接続”を行うと、信号の分離性が高くなり、スピーカーを効率的に駆動することが可能となる。結果、さらなる音質向上が狙えるのである。

なお、“バイアンプ対応タイプ”では、とある裏ワザ的な運用も可能となる。それについては次週、解説していく。次回もお読み逃しなく。

《太田祥三》

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