コスト優先か音質重視か、ストックかカスタムか…。「インストール・スタイル」大研究!! 【後編・パワーアンプ&サブウーファー】 | Push on! Mycar-life

コスト優先か音質重視か、ストックかカスタムか…。「インストール・スタイル」大研究!! 【後編・パワーアンプ&サブウーファー】

カーオーディオをセットアップしようと思ったとき、問題となるのが「インストール・スタイル」。コストと音のバランスをどう取るか、ルックスはどのように仕上げるべきか…。そこのところを悩むときのご参考になればと、当特集を展開している。今回はその後編をお贈りする。

カーオーディオ カーオーディオ特集記事
パワーアンプのインストール例(製作/イースト<大阪府>)

カーオーディオをセットアップしようと思ったとき、問題となるのが「インストール・スタイル」。コストと音のバランスをどう取るか、ルックスはどのように仕上げるべきか…。そこのところを悩むときのご参考になればと、当特集を展開している。今回はその後編をお贈りする。

■“ストック”派ならば、“小型パワーアンプ”を要チェック。

今回は、「パワーアンプ」と「サブウーファー」について考えていく。まずは、「パワーアンプ」について。

「パワーアンプ」の「インストール・スタイル」としては、2種類のアプローチが存在している。ズバリ、“ストック”か、“カスタム”か。言い換えるならば、“隠す”か、“魅せるか”、である。

ちなみに、もしも“ストック”スタイルを前提に考えているのなら、パワーアンプ選びの段階から、“ストック”スタイルに向いているかどうかも考慮したいところだ。ポイントは、“大きさ”にある。

最近は、優秀な超小型モデルも増えている。グローブボックス内に収めることが可能なほど小さなモデルもあり、こういったタイプであれば、車種によってはシート下に2台並べることも可能だろう。

グローブボックス内や、シート下にインストールできると、メインユニットからの配線を短くすることも可能となるので、その分のコスト削減も期待できる。

プロセッサーが内蔵されているメインユニットを使う場合ならば、そのメリットがさらに活きてくる。プロセッサーが内蔵されているメインユニットとパワーアンプはRCAケーブルで結ばれることとなるのだが、これを短くすることができると、コスト削減に相当に効いてくる。特に、マルチアンプシステムを構築し、RCAケーブルを数多く使うのならば、その差額はかなりのものとなるはずだ。また、RCAケーブルは短ければ短いほどノイズの影響を受けにくい。音質的にも有利に働く。

対して、性能に惚れ込んでボディの大きなパワーアンプを使いたいとなった時には、“ストック”スタイルであったとしても、インストール場所はトランクルームに限られる。

このとき、パワーアンプをしっかりと隠そうとするならば、それなりの加工が必要となるので、シート下等にインストールするよりもコストは多めにかかることとなるだろう。しかし、隠すことをあきらめてボンと置くスタイルとすれば、コストは少なめですむはずだ。大きなパワーアンプを選択する際は、積載性と見た目とコストを勘案して、「インストール・スタイル」を慎重に検討しよう。

一方、“カスタム”スタイルを取ろうと思うなら、アンプの搭載場所はもちろんトランク。リアシートを外して、そこに並べるという強者もいるが、スタンダードな設置場所はトランクだ。予算が許す範囲の中で、存分に“カスタム”しよう。なお、複数のパワーアンプを導入する場合は、サイズを揃えたほうがデザインがキマりやすい。ch数が異なっても各機のサイズが同様なシリーズがあるので、“カスタム”派は、シリーズ内でのサイズバリエーションもチェックしておくといいだろう。

■分かれ道は、“箱乗せタイプ”か“埋め込みタイプ”か…。

続いては、「サブウーファー」について考えていく。まず、コストを最優先するのであれば、自ずと選択肢は「パワードサブウーファー」に落ち着く。シート下に収まるモデルを選べば、サブウーファー自体のコスト、インストールコストの両方を押さえることが可能となる。

対して、音にこだわるのなら、ユニットサブウーファーをボックスに入れて鳴らす方法を選択したい。ユニットサブウーファーは空気をしっかりと震わせることができる。そうして奏でられる低音は、体の芯にずしりと響く。

さて、ユニットサブウーファーの「インストール・スタイル」は、ふたとおりが考えられる。“箱載せタイプ”か、“埋め込みタイプ”かのどちらかだ。

この2つにおいては、音質的な有利不利はない。音は様式によって変わるのではなく「しっかりしたボックスを作るか否か」、ここにかかってくるからだ。

しかし、コストには差が出る。“箱載せタイプ”であれば、ボックスは必ずしも“ワンオフ”する必要はなく、既成のものを使えば、それなりのコスト削減が可能となる。それに対して“埋め込みタイプ”は、ボックスをワンオフするのが前提となるので、その分コストは増大する傾向にある。

なお、“ストック”スタイルを追求するのであれば、“埋め込みタイプ”を選びたい。ボックスをトランクフロアに埋め込めば、フタをすることでその存在をほぼほぼ隠すことができ、積載性もキープできる。

“カスタム”スタイルを目指す場合も、“埋め込みタイプ”を選択したい。パワーアンプのインストールとともに、トランクを心おきなくカスタムしよう。デザインやカラーリング、ライティングをそれぞれ工夫して、唯一無二のカスタムを実現してほしい。

さて、計2回にわたり、「インストール・スタイル」についてじっくりと考察してきた。コストと音とルックス…。これらをどのようにバランスさせるかを、楽しみながら熟考し、自分らしいスタイルを見つけてほしい。

《太田祥三》

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