“プロショップ”が薦める初めてのカーオーディオ。Part.5 「DSP導入作戦・13万円プラン」編 | Push on! Mycar-life

“プロショップ”が薦める初めてのカーオーディオ。Part.5 「DSP導入作戦・13万円プラン」編

これからカーオーディオを始めてみたいというアナタに、“初めてのカーオーディオプラン”をご紹介している。5回目となる当回では、「デジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)」を導入する作戦をご提案する。この利点を、じっくりと解説していく。

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“DSP”を導入すると、スピーカーが純正のままであっても、サウンドをガラリと向上させることが可能となる。

これからカーオーディオを始めてみたいというアナタに、“初めてのカーオーディオプラン”をご紹介している。5回目となる当回では、「デジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)」を導入する作戦をご提案する。この利点を、じっくりと解説していく。

■「“DSP”があれば、サウンドをピュアな状態に戻せる」 by “エモーション”<福岡県>

まずは、福岡県の名店、“エモーション”の橋本さんにお訊きした話からご紹介していく。最初に、“DSP”を導入するプランとはどのようなものなのか、そこのところから教えていただいた。

「お使いのナビやオーディオメインユニットに“タイムアライメント”機能が搭載されていない場合、当店では“DSP”を導入するプランをお薦めしています。

“DSP”とは、カーオーディオにおいて、必須のアイテムだと考えています。音を調整することを良くないことだとする考え方もありますが、それは、音が壊れていないことが前提となります。しかしカーオーディオでは、悲しいことに音が壊れてしまっているんですね。クルマの構造上、必然なんです。左右のスピーカーから等距離の場所で音楽を聴けないこと、スピーカーがバラバラの場所に、バラバラな向きで付いていること、反射や吸収によって特性が乱れること等々で、正しいステレオイメージを再現できていないのです。どんなに高価なオーディオを用いようと、どれほど音響加工を施そうと、この構造的欠点を直すことはできません。

しかし、“DSP”を使えばそれらに対処することが可能なんです。壊れていた音を修復できる、つまり、サウンドをピュアな状態に戻すことができるんです。結果、スピーカーが純正のままであっても、驚くほどの音質向上が望めます」

至極納得できる話である。では、具体的にはどのようなプランとなるのだろうか。

「税別13万円のご予算で、3タイプのプランを用意しています。パワーアンプを内蔵している“DSP”を用いるブランが2種類、単体“DSP”と外付けパワーアンプをセットにしたプランが1種類です。ユニット代、ケーブル代、取り付け費用、調整料、すべて含んでいます。おクルマのシステムによって、向いている機種をお薦めしています。また、3ウェイに対応できるか、サブウーファーを追加しやすいか、パワーアンプをグレードアップさせやすいか等々、発展性も異なりますので、将来を見据えて選んでいただくことも可能です。

なお、プラス1万円で、トゥイーターとミッドウーファーを個別にコントロールできる“マルチアンプシステム”に発展させることも可能です。スピーカーケーブルを引き直すことでこれが実現できます。せっかく“DSP”を導入するのなら、ここまでやりたいですね。“マルチアンプシステム”にすることで、“DSP”を理想的に運用できるようになるんです。

ちなみに、“DSP”を導入するプランでキモとなるのは、調整技術です。そこに関して当店は絶対の自信を持っていますので、安心してお任せいただきたいですね」

“エモーション”は全国区のカーサウンドコンテストでの上位入賞経験も豊富で、技術は確かだ。信頼してオーダーできる。

なお、“エモーション”のHPを覗くと、“DSP”についてのさらに詳しい解説が掲載されている。そちらもぜひともご一読を。

■「“DSP”を使うと、サウンドステージが目の前に広がる」 by “M.E.I.”<広島県>

続いては、広島県の実力ショップ、“M.E.I.”の山本さんにお訊きした話をご紹介していく。まずは、“DSP”を導入するプランのメリットからお訊きした。

「これからカーオーディオを始めたいというお客様の多くは、“スピーカー交換”から入られますが、どんなプランがいいですかと訊かれたら、“DSPを導入するプラン”のほうを押したいですね。音の変わり幅が大きいんですよ。スピーカーを交換すれば音の質感は確かに上がります。しかし、“DSP”を使ってサウンドを自在にコントロールできるようになると、ステレオイメージを正しく再現できるんです。ボーカルが目前に現れて、ステージが目の前に広がります。そうなることのインパクトは、相当に大きい。“DSP”によって、純正スピーカーの弱点を補えるんです。

“DSP”を導入する作戦においては、パワーアンプの追加もセットになりますから、それによる音質向上も実現されます。スピーカーが純正のままであっても、状況がガラリと変わります」

パワーアンプを追加することの効果も確かに大きい。W効果で音質アップが実現されるのだ。さて、次には具体的なプランをお訊きした。

「10万円弱の、パワーアンプ内蔵型の“DSP”を既存のシステムに組み込んで、工賃込みで13万5000円くらいからになるでしょうか。ちなみに、これを導入されたお客様の多くは、後からスピーカー交換もされています。最初の感動が大きいだけに、音を良くすることへの興味を持たれるようですね。ショップとしては、最初にどれだけ感動していただけるか、そこが腕の見せ所となるのですが、“DSP”を導入する作戦においては特に、大きな反応がいただけています。それだけ、“DSP”の効果が大きいということなんですね。

また、アンプ内蔵“DSP”をもう1ランク上げて、18万円クラスのものを使うというプランもお薦めしたいですね。こちらですとアンプのパワーが上がりますので、電源をバッテリーから直で引っ張る作業が必要になります。その分取り付け費用も上がって、総予算は23万円くらいになりますが、満足度も上がります。後々、上級スピーカーと組み合わせてもしっかり鳴らし切れますし。アンプ内蔵“DSP”では、後からアンプを交換できませんから、最初からより良いものを選んでおくというのも、1つの考え方だと思います。

スピーカー交換は、より手頃な予算で始められますから、そちらを選択するのももちろんアリです。ですけれど、“DSP”を導入する作戦もあることを、多くの方に知っていただきたいとも思っています。本当に効果が大きいんですよ。お薦めです」

山本さんの話を訊いても、やはり“DSP”導入作戦は強力のようである。まずは、「詳細なサウンドコントロールを可能にする」ことから始めてみるのも良さそうだ。ご興味があれば、“M.E.I.”までお気軽にお問い合わせを。

《太田祥三》

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