『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100シリーズ』の“ナビ性能”を徹底テスト! その3「実走検証後編&スマホ連携テスト」 | Push on! Mycar-life

『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100シリーズ』の“ナビ性能”を徹底テスト! その3「実走検証後編&スマホ連携テスト」

“ハイエンドオーディオ&カーナビゲーション”とうたわれている『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100シリーズ』。そのナビ性能についての検証リポートをお贈りしている。今回は最終回だ。少々意地悪な実走テストを行いつつ、さらにはスマホ連携も試してみた。

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DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100PREMI
  • DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100PREMI
  • 「リパーク」アプリで駐車場を探している画面。
  • 駐車場の情報を「NaviCon」からナビに送信するときの画面。
  • 「じゃらん」アプリで情報検索している画面。
  • 「じゃらん」アプリの情報を、「NaviCon」に送ろうとしている画面。

“ハイエンドオーディオ&カーナビゲーション”とうたわれている『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100シリーズ』。そのナビ性能についての検証リポートをお贈りしている。今回は最終回だ。少々意地悪な実走テストを行いつつ、さらにはスマホ連携も試してみた。

■一般道と高速が、上下に並行している区間での実走テストを敢行!

前回までのテストで、操作性の高さ、画面の精細さ、そしてルート案内の正確さを十二分に感じ取ることができた。ナビ性能が従来機と比べて格段に向上していることを大いに実感したところで最後に、少々意地悪な実験を行ってみた。高速道路と一般道が上下に並行している箇所で、「どちらを走っているのか正しく認識できるかどうか」を試してみたのだ。

今回もこれまでと同様に、編集長・藤澤のドライビングでテストし、その模様を実況解説する形で話を進めていく。当編集長は、前回までの記事でもご説明したとおり、『DIATONE SOUND.NAVI』を、『60』から『90』まで代々使い続けてきた人物である。

編集長に、そのような局面において『90』までの『DIATONE SOUND.NAVI』がどのような反応であったのかを訊いてみると…。「正直、高速道と一般道、どちらを走っているのかをロストするケースは、度々ありました…」とのことだ。

さて、シビアに検証すべく、今回は以下のような手順でテストを進めた。首都高速1号上野線と国道4号線が、数キロにわたって上下で並行している区間がある。その区間上のとあるポイントを「高速道路不使用」という条件を付けて目的地として設定した。そこを目指し、銀座あたりから上野方面に向かう。

まずは国道4号線を走行した。ダイヤトーンデモカーの、アルファロメオ・ジュリエッタに搭載されている『NR-MZ100PREMI』は、一瞬も迷わず、自車の走行道路として国道4号線上をトレースし続けている。

とはいえ、「高速道路不使用」設定になっていて、目的地も国道沿いにある。それらが設定されているからこそ一般道を走っていると認識し続けている、という可能性もあるのでは? と疑う取材班。

2キロほどその状態を続けたが、一向に迷う様子はない。ならばと意表を突き、「本町入口」から高速に乗ってみると…。

なんということだろう。国道4号から首都高速1号線に上るスロープの中腹で、『NR-MZ100PREMI』は自車が高速に乗ろうとしていることを認識し、これから料金所を通過することを案内したのだ。そして次の出口である「上野」まで、自車の走行道路として高速道路上をトレースし続けた。その途中には目的地として設定したポイントがあったのだが、それに惑わされることもなく、高速を降りてからの道順を再検索して案内し続けていた。そして「上野」から高速を降りるスロープを下った瞬間、今度はそこから先が国道4号だと正しく認識した。

素晴らしい。『NR-MZ100シリーズ』のナビ性能に死角がないことを確認できた。

テストしたすべての局面において、『NR-MZ100シリーズ』は、満足いく結果を示してくれた。

■“Wi-Fi”と“Bluetooth”の2ウェイでスマホと連携!

次には、スマホ連携の利便性についても検証した。『NR-MZ100シリーズ』は、Wi-Fiと、Bluetoothの2ウェイでスマホと連携する。それぞれの使い勝手を試してみた。

まずはWi-Fi連携から。Wi-Fi連携とは、要は“テザリング”である。スマホを親機(アクセスポイント)として、『NR-MZ100シリーズ』が“OpenInfo”サービスと繋がり、リアルタイム渋滞情報や新規開通道路情報を取り込めるようになる(ガラケーでは“OpenInfo”サービスの情報を携帯で受け取り、それをBluetoothでナビに送ることが可能)。また、クラウド(三菱電機が提供するクラウドサービス“DriveConnect”)と繋がり、Web情報をナビに取り込めるようにもなる。さらには、グレースノートの楽曲データベースへのアクセスなども可能となる。

事前に“OpenInfo”サービスへの登録が必要で、また、『NR-MZ100シリーズ』にテザリングのためのパスワードを入力する必要があるが、それらは最初の1度だけでOKだ。次からはスマホ上でWi-Fiテザリングをオンにするだけで、それぞれのサービスと繋がることが可能となる。

『NR-MZ100シリーズ』を導入して、なおかつWi-Fiテザリングに対応したスマホをお持ちならば、“OpenInfo”サービスへは登録しないと損だ。リアルタイム渋滞情報が活用できるようになることで、より速くスムーズに到着できるルート検索が可能となる。

繋げてみると、地図上の渋滞表示が変わった。“VICS渋滞情報”と併せて、“スマートループ渋滞情報”も表示されるようになったのだ。より詳細なデータを受け取れていることを一目で確認できた。

さらに、“DriveConnect”と繋がって可能となる、「ネットDEサーチ」と「スマホDEメモ」を試してみた。

まずは、「ネットDEサーチ」を試した。ナビメニューから“DriveConnect”を選び、続いて「ネットDEサーチ」を選択。そうすると、飲食店の情報が検索可能となる。ナビ上で操作しているので、感覚的には普通の目的地検索であるのだが…。

が、しかし。候補となるお店の、予算の目安や営業時間、駐車場の有無も分かってしまう。美味しそうな料理写真のアイコンまでも表示してくれる。なぜそこまでの情報が取れるのかというと、Webサーバー上の「ぐるなび」の店舗情報を検索しているからなのだ。これは便利だ

次には「スマホDEメモ」を試してみた。こちらはiPhoneのみで使える機能だ。専用のiPhoneアプリをダウンロードしておくことで使用可能となる。スマホでネット検索をしていて住所をメモしておきたいと思ったとき、「スマホDEメモ」アプリでそれを登録。そうしておくと、クルマに乗ってナビの「スマホDEメモ」を開いたとき、登録しておいた情報を閲覧でき、それらを目的地設定することが可能となる。

少々地味な印象もあるが、行く可能性のある目的地の整理・管理の1ツールとして、なかなか面白い存在になりそうだ。

さらには、Bluetooth連携も試した。こちらでは、「NaviCon」アプリを活用しての目的地設定が可能となる。

「NaviCon」アプリは、スマホと『NR-MZ100シリーズ』を繋ぐハブとなるアプリだ。「NaviCon」に対応する連携アプリで調べた情報を「NaviCon」に登録したり、『NR-MZ100シリーズ』に送信して目的地設定が行えるようになる。

例として、「リパーク」アプリ(三井のリパーク駐車場検索アプリ)を試してみた。当アプリでは、「三井のリパーク」駐車場を便利に検索可能だ。場所を調べられるだけでなく、料金、駐車可能台数、さらには満空情報も知ることができる。そうして停めたい駐車場を見つけ、その情報を「NaviCon」経由でナビに送信し、簡単に目的地として設定できた。これはなかなか使える。

また、「じゃらん」アプリも試してみた。当アプリでは2万軒以上の施設の宿泊プランを検索・予約可能で、その情報をまたもや「NaviCon」経由で『NR-MZ100シリーズ』に簡単に送れた。「じゃらん」アプリで旅行のプランを楽しみながら練りつつ、行き先が決まったら後はナビに送信するだけ。旅行好きな方には、相当に役立ちそうだ。

さて、3回にわたりお贈りしてきた『NR-MZ100シリーズ』のナビ性能の検証リポートは以上だ。今回のテストで、『NR-MZ100シリーズ』のナビとしてのポテンシャルの高さを、全方位的に確認することができた。ハイエンド機ならではの使い心地を、あらゆる面で享受できる『NR-MZ100シリーズ』。完成度の高いナビであることを、疑う余地は皆無だ。

《太田祥三》

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