【サウンドチューニング・マニュアル】「タイムアライメント」編 Part.8 「ライトなタイプでの実践方法 その5」 | Push on! Mycar-life

【サウンドチューニング・マニュアル】「タイムアライメント」編 Part.8 「ライトなタイプでの実践方法 その5」

カーオーディオにおいて、“サウンドチューニング”は楽しむべきポイントの1つである。それについてのノウハウを、週イチで解説している当コーナー。今月は、「タイムアライメント」がテーマだ。そして今週は、「ライトなタイプでの実践方法」についての続編をお贈りする。

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カロッツェリア・サイバーナビでの“バイアンプモード”における「タイムアライメント」調整画面。

カーオーディオにおいて、“サウンドチューニング”は楽しむべきポイントの1つである。それについてのノウハウを、週イチで解説している当コーナー。今月は、「タイムアライメント」がテーマだ。そして今週は、「ライトなタイプでの実践方法」についての続編をお贈りする。

ここまで2回にわたり、「バイアンプ方式」を活用しての「タイムアライメント」の運用術について解説してきた。最初に「バイアンプ方式」とは何なのかをご説明し、それを可能とするためにはどのようなスピーカーが必要なのかをご紹介した。今週はいよいよ、運用方法に踏み込んでいく。

まずは、正しく配線することから始めなければならない。実際の配線はプロショップに任せるとして、その仕組みを理解していただくために、配線方法をご説明しておこう。

「バイアンプ」に対応したスピーカーのパッシブクロスオーバーネットワークを用意し、そのミッドウーファー用の入力端子に、カーナビのフロントスピーカー出力を繋ぎ、トゥイーター用の入力端子にリアスピーカー出力を繋ぐ。この作業を左右で行う。

こうすることで、個々のスピーカーユニットに対して、内蔵アンプの1chずつが割り当てられた状態となる。右のミッドウーファーにフロントの右chが、左のミッドウーファーにフロントの左chが、右のトゥイーターにリアの右chが、左のトゥイーターにリアの左chがあてがわれた状態となったのだ。

ちなみに、フロントchをミッドウーファー用として使用する理由は、ナビの音声案内をミッドウーファーから出力させるためである。フロントchをトゥイーター用として使ってしまうと、ナビの音声案内が正確に出力できなくなるのだ。

接続が完了したら、調整を行う準備作業に入ろう。自分の右耳から右側のトゥイーターまでの距離と、ミッドウーファーの中心までの距離をそれぞれ実測する。さらには、左耳から左のトゥイーターとミッドウーファーまでの距離も実測する。

それらの数字をメモした後に、カーナビの「タイムアライメント」画面を呼び出し、フロント右スピーカーのところに右のミッドウーファーまでの距離を入力。次にリアスピーカーのところに右トゥイーターまでの距離を入力する。さらには、フロント左スピーカーのところに左ミッドウーファーまでの距離を、リア左スピーカーのところに、左トゥイーターまでの距離をそれぞれ入力する。

ここまでが完了したら、あとは音楽を聴きながら、センターイメージが中央にくるように、各スピーカーの音量バランスと、距離を、それぞれ微調整していこう。

ちなみに、カロッツェリアの『サイバーナビ』では、“バイアンプモード”が搭載されていて、このモードを選択すると調整画面が写真のような表示となる。リアスピーカーを“トゥイーター”として表示してくれるので、調整がやりやすい。

さて、いかがだったろうか。トゥイーターとミッドウーファーを個別に操れない「ライトなタイプ」の「タイムアライメント」も、「バイアンプ方式」を活用することで、個々にコントロールすることが可能となるのだ。ご自分のカーナビに「ライトなタイプ」の「タイムアライメント」が搭載されていたならば、「バイアンプ対応」のスピーカーに交換することを、ぜひとも視野に入れいただきたい。そうすることで愛車のサウンドを、確実にワンランク向上させることができる。

さて次週も、「タイムアライメント」に関するさらなる情報をご紹介していく予定だ。次週も当コーナーにお付き合いいただけたら幸いだ。

《太田祥三》

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