ダイハツ純正オプションスピーカー『DIATONE SOUND SPEAKER』を聴く! 後編 インプレッション・リポート | Push on! Mycar-life

ダイハツ純正オプションスピーカー『DIATONE SOUND SPEAKER』を聴く! 後編 インプレッション・リポート

実力カーオーディオブランド“ダイヤトーン”から、新たなダイハツ純正オプションスピーカーがリリースされた。その名は『DIATONE SOUND SPEAKER』シリーズ。これを搭載したデモカー『コペン』を、試聴取材する機会を得た。

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ダイハツ・コペン(DIATONE SOUND SPEAKER デモカー)
  • ダイハツ・コペン(DIATONE SOUND SPEAKER デモカー)
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  • DIATONE SOUND SPEAKER・コペン用、ムーヴ用、CAST用(ダイハツ純正オプションスピーカー)
  • DIATONE SOUND SPEAKER・ウェイク用のトゥイーター(ダイハツ純正オプションスピーカー)

実力カーオーディオブランド“ダイヤトーン”から、新たなダイハツ純正オプションスピーカーがリリースされた。その名は『DIATONE SOUND SPEAKER』シリーズ。これを搭載したデモカー『コペン』を、試聴取材する機会を得た。

その模様を2回にわたってリポートしている。前回は特長解説を中心にお届けした。後編となる今回の記事では、インプレッション・リポートを詳細にお伝えしていく。

最初に、デモカー『コペン』のオーディオシステムをご紹介しておこう。ソースユニットが『DIATONE SOUND.NAVI』、フロントスピーカーが『DIATONE SOUND SPEAKER』シリーズのコペン用モデル、というシンプルな構成である。ただしナビも、『コペン』用の音質データがプリセットされた、スペシャルバージョン(ダイハツ純正オプションモデル)である。

さらにこの『コペン』では、ダイハツ車専用の『デッドニングキット』を用いた、特別な”ドア加工”も施されている。ドア内部の鉄板のビビリ止めや、スピーカーの裏側から発せられる音をドア内部に閉じ込める(表側の音への干渉を防ぐ)加工等が実施されていて、スピーカーの能力をより引き出せるような状態となっている。

なお、試聴は通常のCDで行った。『DIATONE SOUND.NAVI』は、“ハイレゾ音源”にも対応しているのだが、今回は敢えてそれを使用しなかった。“ハイレゾ”の良さは除外して、客観的な評価をしたいと考えたからだ。

ではいよいよ、本題に入りたい。CDを入れ、試聴用トラックをスタートさせると…。

ギターソロのイントロが始まり、まずはその1音1音の“ツヤ”にはっとした。余韻の響きが美しい。誇張はなく、あくまでもナチュラルな響きでありながら、ハリがあり、伸びがある。

バンド全体での演奏となってからは、低音の力強さに引き込まれた。ベースラインに躍動感があり、なかなかに心地良かったのだ。量感が十二分で、かつ、ほど良く引き締まっている。そしてスピーカーが素早く反応するので、音の立ち上がりがシャープだ。快活にビートが刻まれていく。

聴かせ上手なスピーカーだ。“ツヤ”と“躍動感”で音楽を魅力的に再現し、楽しい気分にさせてくれる。“デッドニング”の効果もあるだろう。低音に余分な付帯音(ドア内部のビビリ音等)が乗っていないので、音がスッキリとしていて、そのこともリズム感のシャープさに貢献している。

また、立体感の表現も秀逸だ。各楽器の左右の関係が明確であることは当然として、前後の位置関係までもしっかりと認識できるのだ。目の前にリアルなステージが広がり、ボーカルもはっきりとセンター手前に立っている。

これは、『DIATONE SOUND.NAVI』のサウンドチューニング能力の高さゆえだろう。スピーカーの解像度が高いことが前提となるのだが、そのスピーカーから放たれる情報を的確に整理整頓できないと、ここまでのリアルなステレオイメージの再現は困難だ。

車室内空間はそもそも、リスニング環境としてコンディションが良くない。特によろしくないのがリスニングポジション。運転席が右側にある場合は、右のスピーカーがすぐ側にある。これはステレオの原理に反した状況だ。

ステレオの原理とは、ざっと説明して以下のとおりだ。「音楽を2chに分けて録音し、それを左右2本のスピーカーで鳴らす。そしてそれを、左右のスピーカーから等距離の場所で聴くことで、音楽が立体的に感じ取れる」。リスニングポジションはあくまでも、2本のスピーカーの中央であるべきなのだ。しかしクルマの中ではそうはいかない。

しかしこれを是正できる機能がある。それが「タイムアライメント」だ。近くのスピーカーが発する音に“遅延”をかけて、あたかもすべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を作り出せるのである。『DIATONE SOUND.NAVI』には同機能が積まれている。しかもその能力が高い。ハイエンドユニットの中でもトップクラスのきめ細やかさでコントロール可能なのだ。さらにはダイハツ純正オプションモデルでは、車種別の詳細な調整データが最初からセットされている。納車の段階で、同機能のオペレーションが完了しているのである。「イコライザー」等のその他の調整機能も同様だ。

いやはや、『DIATONE SOUND SPEAKER』+『DIATONE SOUND.NAVI』の組み合わせで奏でられるサウンドは、想像以上のクオリティだった。ハイエンド・カーオーディオで聴けるそれと、相当に近い。聴き応えは十分だ。コストパフォーマンスもすこぶる高い。

ドライブと音楽はセットだ。そして、音楽が心地良く聴けたなら、ドライブはもっと楽しくなる。ダイハツ車の購入を検討するならば、ダイヤトーンのこれら純正オプションモデルをチェックしてみよう。グッドサウンドを手軽に得られる状況が、あらかじめ整えられている。

《太田祥三》

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