【カーオーディオ・プロショップへ行こう♪】スピーカー装着における匠の技術 Part.3「デッドニング その2」 | Push on! Mycar-life

【カーオーディオ・プロショップへ行こう♪】スピーカー装着における匠の技術 Part.3「デッドニング その2」

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【カーオーディオ・プロショップへ行こう♪】スピーカー装着における匠の技術 Part.3「デッドニング その2」
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“プロショップ”のバリューをご紹介しながら、カーオーディオの面白さをお伝えしている当連載。今月は、「スピーカー装着における匠の技術」をテーマにお贈りしている。3回目となる今週は、「デッドニング」においての2つ目のメニューについて解説していく。

スピーカーは裏側からも音を発している。その音が、ドアの中でいろいろと悪さをする。「デッドニング」は、それに対処することを主な目的としていて、その1つ目のメニューが先週に解説した、“ビビリ止め”であった。

そして今週は、その2つ目のメニューをご紹介する。それは、“裏側の音を閉じ込める”、というものだ。

具体的には、以下のような作業内容となる。

ドアの内部の鉄板(インナーパネル)には、“サービスホール”と呼ばれる穴が開いている。ここに制振材を貼り、インナーパネルの内部に音を封じ込める、という作業となる。

これをすることの目的は2つ。1つは、「内張りパネルのビビリを軽減させるため」であり、もう1つは、「キャンセリングを防止するため」である。

大きな音を出すほどに、裏側の音のエネルギーも増大する。そのエネルギーは鉄板をビビらせ、さらにはサービスホールから内張りパネル内部に回り込み、内張りパネルをもビビらせる。これに対しては、内張りパネル自体にも制振材を貼るなどして対策すべきなのだが、それと合わせて、内張りパネル内部に音が回り込まないようにする、というアプローチも効果を上げるのである。

そして2つ目の「キャンセリングの防止」について。これについてはまず、“キャンセリング”とは何か、から解説していこう。

スピーカーの表側から出る音と、裏側から出る音は、耳で聴くと同じ音であるのだが、音波としては“ひっくり返った状態”になっている。であるので、その2つが同じ空間で混ざり合うと、“キャンセリング(打ち消し合い)”が引き起こされる。音が消えてしまうのだ。

というわけで、裏側から発せられる音を車室内に入れたくはない。内張りパネルがあるので裏側の音がモロに車室内に入ってくることはないのだが、しかし、内張りパネルもしょせんは樹脂パーツ。なので、音を完全に封じ込められるものでもない。そこでサービスホールを塞いでおけば、内張りパネル越しに伝わってくる音の量をかなり減らせる。結果、車室内で引き起こされる“キャンセリング”を防止することが可能となる。

また、スピーカーは内張りパネルの中にあるので、表側の音が内張りパネル内にも入り込む。高い音になるほど指向性が強いので真っ直ぐ車室内に放出されやすいが、低い音ほど内張りパネル内に多少なりとも漏れていく。その時、内張りパネル内にスピーカーの裏側から発せられる音が存在していると、そこで“キャンセリング”が発生してしまう。しかしながら、サービスホールを塞いでおけば、内張りパネル内部での“キャンセリング”も防止できる、という次第なのだ。

“カーオーディオ・プロショップ”は「デッドニング」において、上記のようなメニューもこなしているのである。

さて次週は、「デッドニング」における3つ目のメニューについて解説していく。次週の当コーナーにもご注目いただきたい。
《太田祥三》

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