今年の一台を決める「日本カー・オブ・ザ・イヤー 2015-2016」が発表された。モータージャーナリストをはじめとする60名の選考委員による選考コメントが、公式サイトで公開されている。各委員の得点とともに引用し、紹介する。
モータージャーナリストの今井優杏氏はホンダ『S660』に10点を投じた。以下は日本カー・オブ・ザ・イヤーHPに掲載されたコメントである。
「S660は純粋に『楽しいクルマ』『ワクワクさせてくれるクルマ』でした。
開発主査に当時26歳の若者を据えたこと、若者でも維持費の安い軽自動車規格で作ったこと、そんな軽自動車にADVAN NEOVAを標準装着させたことなど、世界中のどのメーカーもマネ出来ないホンダらしい演出に溢れていましたし、ハンドリングの軽快さやアクセルフィールの心地よさなど、これまでスポーツモデルを経験したことのない人々でもわかりやすくスポーティーさを味わえるような本気の作り込みが感じられました。
書かせていただいたインプレッションには世界的にも引きが強く、日本専売モデルということを惜しむ海外からのコメントが多く寄せられたことも選考の決め手になりました。
国内自動車販売台数の4割にも迫る軽自動車は日本が世界に誇る技術の集結ですが、ルックス・パフォーマンス面でもS660は世界に発信できる魅力を持っていると感じています」。
全投票点数は下記の通り。
ホンダ『S660』:10点
BMW『2シリーズ アクティブ ツアラー/グラン ツアラー』:5点
マツダ『ロードスター』:4点
スズキ『アルト/アルト ターボRS/アルト ラパン』:4点
ジャガー『XE』:2点
今井優杏|モータージャーナリスト
レースクイーン、広告代理店勤務を経て自動車ジャーナリストに転向。WEB、自動車専門誌に寄稿する傍らモータースポーツMCとしての肩書も持ち、サーキットや各種レース、自動車イベント等でMCも務めている。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。