【カーオーディオ逸品名鑑】プレミアム・カーオーディオブランド『BEWITH』の 一時代を築いた名機たち 03 AMPLIFIER編 | Push on! Mycar-life

【カーオーディオ逸品名鑑】プレミアム・カーオーディオブランド『BEWITH』の 一時代を築いた名機たち 03 AMPLIFIER編

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BEWITH・P-1
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  • BEWITH・Accurate A-110S
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国産ハイエンド・カーオーディオブランドの雄『BEWITH』をクローズアップしている。同社の独自性の高い製品を取り上げ、その中身を解説するとともに、カーオーディオの奥深さ、面白さにも迫っている。

今回フィーチャーするのはパワーアンプだ。ソースユニットが読み取った微弱な音楽信号を、スピーカーを駆動できるレベルまで増幅するユニットである。『BEWITH』のパワーアンプは他とどのように違っているのか…。じっくりと掘り下げていく。

ところで、AV一体型のカーナビや、CDレシーバーといった一般的なソースユニットには、パワーアンプも内蔵されている。それらをカーオーディオのメインユニットとして使う場合は、必ずしも外付けのパワーアンプは必要ではない。しかし、ソースユニットに内蔵されているパワーアンプは、Hi-Fiカーオーディオとして使用するには組み合わせるスピーカーの能率の問題もあり、役不足だ。なので、本格的なカーオーディオシステムを組もうと思ったときには、外付けの単体パワーアンプが必須となる。

ちなみに、同社のソースユニット「STATE MM-1D」はパワーアンプを内蔵していない。同ソースユニットは、外付けパワーアンプありきのユニット、というわけだ。

さて、本題に入っていこう。まずは『BEWITH』の歴史をおさらいしておきたい。

同社が自社製品を初めて世に送り出したのは、2002年だ。そこでリリースしたのは、世界初のオール偏芯コーン方式による高級2ウェイスピーカーシステム「Confidence(コンフィデンス)」である。そして、前回までの記事で解説してきたように、同社初のメインユニットの発表が2005年、同社初のプロセッサーの発表が2007年。ではパワーアンプを初めて発表したのはいつかというと、2003年の2月のことである。

ここで『BEWITH』は、自社製品のラインナップを一気に拡充させた。パワーアンプを2機種、オーディオレギュレーター(安定化電源)を1機種、スピーカーの新シリーズを2ライン(トップエンドシリーズは「Confidence」であり、それに続く2nd、3rdグレードとなる2シリーズ)発表し、総合カーオーディオブランドとしての本格的なスタートを切ったのだ。

ちなみに、この時に発売されたスピーカーの2ndグレードのシリーズ名は「Accurate(アキュレート)、そして3rdグレードのシリーズ名が「Reference(リファレンス)」であった。なお、ここで発売されたパワーアンプのシリーズ名は「Reference」。スピーカーの3rdグレードと同様のシリーズ名である。ということは、パワーアンプでもいずれ、それより上のシリーズが登場するのだろうと、誰もが予測した。

そして2006年の2月に、遂に上級パワーアンプ、「Accurate A-110S」が登場する。このモデルもまた、同社の他の製品同様に、巷をあっと驚かせた。なんと、他に例を見ない、“モノブロック”パワーアンプだったのだ。

通常のパワーアンプは、2ch、もしくは4chアンプである。モノラルアンプも存在するが、そのほとんどはサブウーファー専用アンプである。フロントスピーカーをドライブするためのカー用パワーアンプで、モノラルパワーアンプを用意するブランドは、ほとんど存在していなかった。

1chだけで“一体構造(モノブロック)”とすることには、もちろん理由があった。究極的なチャンネルセパレーションを目指すため、である。「Accurate A-110S」が登場した2006年頃にはすでに、Hi-Fiカーオーディオにおいては“マルチアンプシステム”が主流となっていた。1つのスピーカーにパワーアンプの1chをあてがい、デジタルシグナルプロセッサーを用いてそれぞれを個別にコントロールする、というのが“マルチアンプシステム”だ。『BEWITH』は、このシステムのメリットを最大限に活かすためには、個別に割り当てられるパワーアンプの1chずつが別体になっているべきだと考えたのである。

しかし、サウンド面においては理想的であっても、コスト面、取り付け面では不利がある。フロント2ウェイスピーカーを“マルチアンプシステム”で駆動させようとしたとき、4chアンプを使えばパワーアンプは1台ですむが、“モノブロック”アンプだと4台が必要となるのだ。4chアンプと比べて1台あたりのコストと大きさは小さくできるものの、4台使うとなればコストも搭載スペースもそれなりにはなる。その意味においては、決して合理的とは言えないのだ。

しかし『BEWITH』は、シンプルに高音質に徹した。『BEWITH』は常にそうしてきたのだ。音に良かれということを、最優先で貫き通すメーカーなのだ。

そして2009年には、パワーアンプの2ndグレード、「Reference」シリーズにおいても“モノブロック”アンプを登場させた。製品名は「Reference R-107S」。より小型化、低価格化を進め、“モノブロック”アンプのデメリットの払拭にトライし、その1つの回答を示したのである。

さらに、2012年には上級グレードの「Accurate A-110S」も「Accurate A-110S ll」へと進化を果たす。新開発の音響専用マグネシウム合金「MAGNEOLA」(マグネオラ)ボディの採用により、体積比約1/4、質量比約1/5という驚異的なダウンサイジングを実現した。高音質を最優先しながら、同時にできる限りの小型化も達成してみせたのだ。

そのわずか2年後である2014年には、「Accurate A-110S ll」は「P-1」へ、「Reference R-107S」は「P-100」へとモデルチェンジ。さらなるダウンサイジングと、より一層の高音質化を達成している。こうして『BEWITH』は、音にこだわり、“モノブロック”にこだわり、一貫して理想的なパワーアンプ作りを進めてきた。

ところで、パワーアンプの“モノブロック”化が簡単ではない理由がもう1つある。それは“高い精度”が求められるから、である。チャンネルセパレーションを追い求めても、個体それぞれに誤差が出てしまったら、かえって逆効果にもなりかねない。バラツキが生まれてしまっては元も子もないのだ。しかし『BEWITH』は、徹底的に精度を追求してきた。

それはすなわち高音質、そして低ノイズ化にも効いてくる。スペックではS/N比と呼ばれる項目だが、出力を上げればS/N比は向上する。しかし通常の使い方では、パワーをそこまで上げることは少なく、聴感上の高S/N感を得るためにはむしろ、ノイズレベルをいかに低減するかが重要になる。『BEWITH』は精度を上げ、ノイズレベルを下げ、理想のパワーアンプを作り上げようとしてきた。

結果『BEWITH』のパワーアンプは、入力された音楽信号を、何も足すことなく音色やパワーでごまかすこともなく、そのまま増幅することを可能としている。『BEWITH』はパワーアンプ作りにおいても、「音楽信号をそのまま再現する」ことだけを目指してきたのだ。

さて次週は、もう1つの重要ユニット、“オーディオレギュレーター(安定化電源)”をクローズアップする。ここにも『BEWITH』ならではのこだわりが満載されている。その中身を詳細に解説していく。
《太田祥三》

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