【緊急企画】 【カーオーディオの“噂”を検証】 三菱電機「DIATONE SOUND.NAVI」 “音が良い”のは、本当? #3 | Push on! Mycar-life

【緊急企画】 【カーオーディオの“噂”を検証】 三菱電機「DIATONE SOUND.NAVI」 “音が良い”のは、本当? #3

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【緊急企画】 【カーオーディオの“噂”を検証】 三菱電機「DIATONE SOUND.NAVI」 “音が良い”のは、本当?
  • 【緊急企画】 【カーオーディオの“噂”を検証】 三菱電機「DIATONE SOUND.NAVI」 “音が良い”のは、本当?


“音が良い”カーナビと噂されている、三菱電機の「DIATONE SOUND.NAVI」。その噂の真偽を確かめようとしている当連載。これまでの2回では、当機に搭載されている『マルチウェイ・タイムアライメント』という機能にスポットを当て、その機能の目的と効果について実証実験リポートをお贈りしてきた。今回はそれ以外の側面から、「DIATONE SOUND.NAVI」の“音の良さ”について切り込んでいく。テーマは“音色”。さて、噂の真偽やいかに…。



「DIATONE SOUND.NAVI」の“音の良さ”の1つ目の秘密は、音響機能である『マルチウェイ・タイムアライメント』にあった。これによりユーザーは、スピーカーが純正のままでも“ステレオイメージ”を感じ取ることができる。



そして「DIATONE SOUND.NAVI」には、“音が良い”秘密がもう1点ある。それは“音色の良さ”。“質感の良さ”と言い換えることもできる。つまりは音の素性が、従来のカーナビと比べて飛躍的に良いのである。



その理由について、三菱電機のホームページで詳しく解説されている。まずは、メーカーからどのような説明がなされているか、ポイントをまとめてみよう。



ポイントは4点。1つ目は、“音の密度の高さ”。『32bit高精度・高音質D/Aコンバーター』のおかげで、通常の“24bit”タイプに対し、約256倍の音の情報量が得られている、とのことだ。D/Aコンバーターとは、デジタル信号をアナログに変換する回路。要はその回路がケタ違いに高性能、というわけだ。



2点目としては、ナビ部分とオーディオ部分がしっかりと分けられていてノイズの混入を防げている、ことが説明されている。



3点目は、内蔵アンプの性能の高さが挙げられている。ハイエンド・カーオーディオに匹敵するような高品質なパーツが使われているとのことだ。



4点目として、回路設計、部品選定、さらにはネジ締めの順番やトルクコントロールに至るまで、さまざまな部分でこだわりが注入されていることも説明されている。






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これらの結晶として、“音色の良さ”が得られているのである。



ところで、ここで疑問を抱く人もいるかもしれない。「いくら元の音が良くても、スピーカーが純正のままなら“焼け石に水”ではないか」と。



ごもっともな疑問だと思う。今やクルマの開発においてコストダウンと軽量化は至上命題。純正スピーカーはそのアオリを食っている。磁気回路やフレームが貧弱になっている傾向があり、市販スピーカーとの性能差は開く一方だ。



さらには、ドアの内部構造がオーディオ的に考えて劣悪、という問題もある。家庭用のスピーカーを思い出してほしい。ホームオーディオのスピーカーは、スピーカーユニットが箱(エンクロージャー)に収まった形で完成型となっていて、箱にもさまざまな工夫や技術が盛り込まれている。しかし、カーでは箱にあたるドアが、オーディオ的に工夫されていない。そにテコ入れしない限り、カーナビの音の精度が上がったところで意味がないのでは、という指摘をする人もいるだろう。



どちらも、まったくそのとおりだ。なので、カーオーディオでは音質向上のノリシロが相当にある。スピーカーを換えたり、ドア内部のコンディションを整えることで、音はどんどん良くなっていく。



では、「DIATONE SOUND.NAVI」に換えたとしても、スピーカーとドア内部のコンディションが純正のままだとしたら意味がないのか、と言うと、それは「ノー」だ。



「DIATONE SOUND.NAVI」を優秀な浄水器だと考えてみよう。「DIATONE SOUND.NAVI」によって、水の純度が上がる。スピーカーは水の出口である。きれいな水を、いかにそのまま出せるかどうか。高級なスピーカーならば、水の純度を100%表現できる。純正スピーカーでは、水の純度を何十%もロスする。



しかし、元の水の純度が上がれば、表現力が仮に50%であったとしても、分母が大きくなるのだから、出てくる水の純度は上がる。



というわけで、音の素性が高いことは、高級スピーカーに対しても、純正スピーカーに対しても、効くのである。スピーカーがそのままでも、音の純度は相対的に上がるのだ。






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実際に、「DIATONE SOUND.NAVI」+純正スピーカーという組み合わせのデモカーの音と、ナビもスピーカーも純正のままのクルマとを聴き比べてみた。デモカーでは『マルチウェイ・タイムアライメント』をオフにして、音色だけに着目した。



「DIATONE SOUND.NAVI」のほうが確かに音色が良い。耳当たりが心地良いのだ。ギターにしてもバイオリンにしても、管楽器にしてもボーカルにしても、音が繊細できめ細かく、実にスムーズ。そして響きが豊か。なるほど、メーカーが説明しているそれぞれが、この“音色の良さ”に寄与しているのだろう。



「DIATONE SOUND.NAVI」の“音が良い”ことは、紛れもない事実だった。



ところで最後にもう1点、新たな疑問が生まれてきた。『マルチウェイ・タイムアライメント』の話に戻るのだが、いくら機能が素晴らしくても、それを使いこなせなければ意味がない。そこのところはどうなのだろうか…。



最終回となる次週は、使いこなせるのか否かについて、実証実験レポートしていく。




《太田祥三》
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