サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #32: 第2章 『ロックフォード・フォズゲート』の魅力を探る! その2 ロックフォードのパワーアンプの音とは… | Push on! Mycar-life

サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #32: 第2章 『ロックフォード・フォズゲート』の魅力を探る! その2 ロックフォードのパワーアンプの音とは…

#32:
第2章 『ロックフォード・フォズゲート』の魅力を探る!その2 ロックフォードのパワーアンプの音とは…

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サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』


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第2章 『ロックフォード・フォズゲート』の魅力を探る!その2 ロックフォードのパワーアンプの音とは…


前回から、アメリカンブランド『ロックフォード・フォズゲート』をフィーチャーしている。今回は、このブランドが送り出してきた「パワーアンプ」について、松居さんが感じてきたことを語っていただいた。必読!


ロックフォードについての前回の続きをお話しさせていただく。

ロックフォード・フォズゲートは70年代にジム・フォズゲートが車載用パワーアンプを開発したのが始まりで、カーオーディオのスタンダードを形成したメーカーの1つである。

オーディオの始まりはトーマス・エジソンなので、アメリカが発祥の地である。そのアメリカで「カーオーディオの歴史はロックフォードで始まった」のだ。(ロックフォードのカタログにそう書いてあった)

リスニングプレジャーの要素として「大音量で音楽を聴く」というのがある。「ベースが効いたパンチのある音」を嫌いな人はいないと思う。音楽を聴く音量に比例してテンションが上がるし、大音量で(鼓膜が破れない範囲で)音楽を聴いたあとは何となくすっきりした気分になる。

人のDNAに記憶されている基本的な快感を呼び起こす音を、ロックフォードは『パンチEQ』という製品でストレートに表現し、それがアイデンティティになったと言っていいだろう。

ロックフォードの音には、「気持ちいい」をストレートに性能にしていて曖昧な部分はない。ロックフォードで聴ける大きな音には、ハイパワーなマッチョカーとオーバラップして、アメリカらしいの強い生命力を感じる。シュワルツェネッガーのターミネターのように、少し怖くもの凄く強い、というのが僕のロックフォードへのイメージである。

ところで、ロックフォードの歴史において最初のエポックな事柄といえば、アメリカのプロオーディオ界の老舗『ハフラー』を買収したことにある、と、僕は思っている。ハフラーはクラウン(アムクロン)と並ぶメーカーで、極限で使用するための信頼性と性能を併せ持つ製品を作れるメーカーだった。

この技術を吸収してパワーシリーズが生まれた。

Hi-Fiなロックフォード、それがパワーシリーズで、ハフラーの持ち味でもある「少し柔らかで暖かい」雰囲気は、初期のパワーシリーズに受け継がれていた。

そして次のエポックが、15kwの出力を持った巨大なパワーアンプを作ったことだと、僕は感じている。これ以後のロックフォードのパワーアンプの音は、ひと皮むけた。12Vの電源から高い電圧を作り出す新たな技術を、ロックフォードは獲得した。それを駆使して信号増幅を行う新しいパワーアンプは、それまで経験したことのない世界を見せてくれたのだ。

それが名器、T1000.4というパワーアンプだ。このアンプから、また新しいロックフォードの音が築かれた、と言っていいだろう。

《松居邦彦》

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