【マツダ CX-3 試乗】新旧比較で感じた、静粛性の大きな違い…高山正寛 | Push on! Mycar-life

【マツダ CX-3 試乗】新旧比較で感じた、静粛性の大きな違い…高山正寛

自動車 試乗記

マツダ CX-3(一部改良)
  • マツダ CX-3(一部改良)
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2015年2月に発表してからわずか“11ヶ月”という短い期間で商品改良を行ったマツダのコンパクトクロスオーバーカー『CX-3』。昨今のマツダは常に“攻めの姿勢”を取り続けることで好調な販売だけでなくブランド評価も高くなっていることは今更説明の必要もない。

それでも常に高い価値を提供するのはなかなか大変なことだ。今回、改良前のモデルとの同時比較試乗を行う機会が与えられたので、CX-3はどの位変わったのか? また商品改良前のモデルの「価値」はどう変化するのか、を考えながら試乗してみた。

まず外観だが、一切変更はない。ボディカラーの追加もなければメッキモールの仕上げ、アルミホイールのデザインにも変更はない。試乗したのは最上級グレードとなる「XD Touring L Package」6AT&4WDモデルだが、同じボディカラー(ソウルプレミアムレッド)を2台並べられたら(ナンバープレートでわかってしまうことを除けば)まず識別は不可能だろう。一方、内装はこのグレードに新たに「黒革仕様」が設定された。今までのピュアホワイト仕様も選択可能だが、すでに初期受注で76%が新しいブラック仕様が選ばれていることからもまずは狙いは的中したと言っていいだろう。

ハードウエアの進化に関してもディーゼルエンジンのカラカラ音を減少させる(個人的には大発明だと常に思っている)「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を全グレードに標準装備。元々素晴らしい装備ゆえに、なぜグレードによってオプション設定したりするのか、と常々疑問を持っていたが開発主査の冨山道雄氏によれば「良い物はどんどん積極採用するし、今回同時にデミオの一部改良でもこの機構が設定されました。こうなるとCX-3としては商品自体の底上げも必要なので標準装備にしました」とのことだ。この機構自体は走りだしてしまうとそれほど恩恵は感じないが、マンションに住んでおり周辺の騒音に気を配る方にはありがたい。またフロントドアガラスの厚みを3.5mmから4mmに増やすことで静粛性を向上させているという。

前振りが長くなったが2台を比較試乗してみるとこの静粛性の差は大きい。言い方を変えれば遮音性能は向上しているが、逆に今まで他の騒音にマスキングされて聴こえなかった別の音(一例では風切音)などが目立つ…と書くとそれはどうなんだ? と言われそうだが、路面からのロードノイズを始め、そもそも車外からの透過音自体は減少しているのでクルージング時なども快適、補足すればオプション設定されているBOSEオーディオの音の良さ(特に小音量時)をさらに際立たせてくれる。

足回りとパワートレーンに関しては大幅な変更が加えられているが、新採用の「DE精密過給制御」による変化はこれまで少し“緩慢”だった走り始めのフィーリング向上には役立っている。また足回りは実は大きなポイントでクルマが自然にロールしながら自分の感覚に近くコーナリングできる足回りや何よりも乗り心地が向上している点は理解できる。これまでも決して悪いハンドリング性能ではなかったが、比較して試乗すると両肩に乗った「重い物」が取れたような感覚、操舵してからのフィーリングは個人的には“スッキリ”である。

それでは改良前のCX-3に乗っている人にとって冒頭で述べた11ヶ月での商品改良は早過ぎるんじゃないか、と思う点についてだが、ここはそれほど心配しなくていいと思う。確かに変化は大きい(個人的には静粛性が)。しかし、「そもそも論」でCX-3自体のポテンシャルは高い。改良前のモデルに乗っても同社が掲げる「人馬一体」は十分に感じ取れるし、改良モデルはさらにそれを際立たせた、というレベルである。わざわざCX-3からCX-3に買い換える必要はない。デミオや他のクルマからならば十分アリかもしれないが、実際中古車の相場も改良前のモデルはまだまだd人気が高い、これで急激に価格が下がることも考えづらい。まあそれだけベースが良いということだろう。


高山正寛│ ITS Evangelist(カーナビ伝道師)/カーコメンテーター/AJAJ会員
1959年生まれ。自動車専門誌で20年以上にわたり新車記事&カーAVを担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関わる。カーナビゲーションを含めたITSや先進技術のあらゆる事象を網羅。ITS EVANGELIST(カーナビ伝道師)として自ら年に数台の最新モデルを購入し布教(普及)活動を続ける。またカーナビのほか、カーオーディオから携帯電話/PC/家電まで“デジタルガジェット”に精通、そして自動車評論家としての顔も持つ。
《高山 正寛》

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